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『経理がゆく 現地訪問記 vol.1』 絵本の店 omamori(新潟県三条市)編

 はじめまして!一般社団法人Next Commons Lab(以下NCL)の経理担当です。突如、経理担当なんていう裏方が現れてきてどうしたんだ、と思われているような気がするので、本題の前に少しだけ、なぜ急に現れたのかだけ話させてください。

 NCLは各地に拠点があり、たくさんのメンバーがいますが、経理担当の場合はデスクにへばりついていて、残念ながらほとんど事務所から出ることはありません。おそらく、作業椅子に接着剤か何かがくっついているのだと思います。でも稀に、会計や予算の話をするために現地に赴くこともあります。そんな時にはいつも、出会った皆さんや、その土地の魅力に興奮し、大好きになって帰ってきます。その度に、これを伝えないなんてもったいない!と思っていました。今回、とうとうその思いが爆発し、こうして突如現れたという次第です。つまり、ただの噴火記事なので、必ず何かリリースがあるわけではありませんが、私が出張で行ったその時のメンバーの「今」を、できればその土地で食べた美味しいものなども交えて、訪問記のような形で書きたいと思っています。
 軽い気持ちで読んでいただければ嬉しいですし、もしメンバーやその場所に興味が湧いたら、現地を訪れてもらえるともっと嬉しいな、と思っています。

 今回私が訪れたのはNCL三条です(新潟県三条市)。もちろん第一目的は経理業務で、NCL三条の拠点であるSANJO PUBLISINGの予算組み集中会議という、想像しただけで自然と深いため息が出る出張内容です。そんな気持ちをパァッと忘れさせてくれる明るい笑顔と、可愛い猫ちゃん2匹とで迎えてくれたのが、まるのさきさんです。まるのさんは今、NCL三条の起業家メンバーとして、SANJO PUBLISHINGの斜め向かいにある建物を借りて、絵本の店omamoriのプレオープン中です。(まるのさんが絵本屋さんを始めようと思ったきっかけなどは、まるのさんのnoteNCL三条の記事にまとまっていますので、是非そちらを読んでみてください。)

 ともかく、オーナーさんの猫ちゃんという店ネコの2匹が人懐っこくて、びっくりするほど可愛いです。猫といえば、知らない人が来ると遠くの方で警戒しているイメージだったので、すぐに足に擦り寄ってきてくれた2匹に、荒んでいた経理担当は1秒でノックアウトです。思い返すと、まるのさんそっちのけで、この2匹に夢中になってしまいました。まるのさんごめんなさい。

 ひとしきり猫ちゃんと戯れたあと、遅ればせながら落ち着いて店内を見渡すと、なんともあったかい感じのするお店でした。それは、寒くなってきた三条で、暖房が効いていたからでも、お店で飲むことのできるココアの温かさが沁みたからでもないと思います。もちろんそれも大いにありますが、まるのさんの優しい人柄が選書された絵本全体から醸し出されていて、それが店内の空間に充満しているからなんじゃないかなと思いました。クリスマス絵本フェアのテーブルがあったり、来店したお客さんが自分の好きなものを書き込める『すきノート』(著:谷川俊太郎、装画:安野光雅)が置いてあったり、見所が随所にあるのも楽しかったです。

 ソファでまったりとくつろいでいると、パン屋のつる子さんが納品にやってきました。つる子さんのパンは、テイクアウトはもちろん、店内で食べることもできます。おすすめはカレーパンで、中に半熟卵がまるごとひとつ入っています。つる子さんたらなんてことをしてくれたのでしょう。カレーだけでもたまらないのに、半熟卵も加わったそのカレーパンの見た目の破壊力たるやすごいもので、こちらに考える余地など与えてくれません。気がつくと購入して、うまいうまいと食べていました。お酒が大好きな経理担当は、あぁこれはビールともいけるな、と確信していました。

 つる子さんは、まるのさんにとって、三条のお母さん的存在とのことで、それを聞いてとても嬉しくなって、このところ涙もろいので少し泣きそうになりました。三条市に移住して5ヶ月ちょっとのまるのさんに、そんな存在がいてくれることが本当に心強いです。

  絵本の店omamoriですが、この場所でのプレオープンは12月いっぱいで終了してしまいます。来年からは別の場所での本格オープンに向けて、まるのさんはあれやこれやと奔走することと思いますが(頑張れー!)、新しくできる絵本の店omamoriでまるのさんに会える日を楽しみにしています。オープンの情報は、今後のまるのさんの発信を注目していてもらえればと思います。

 さて、ここからは夜のお話。素晴らしいことに、三条は路地裏に飲み屋街が広がります。どうしても1日の終わりにはお酒を飲まないといられない経理担当にとって、この安心感たるや。ありがたいことです。新潟ですから、日本酒とお刺身をやらないわけにはいきません。地元の方に、「それなら、ここががおすすめ!」と教えていただいたお店に入りました。

 大将が「甘口辛口どっちが好き?」と聞いてくれたので、お米の甘みを感じる日本酒が好みな経理担当は「甘口です!」と即答。そうして出てきた雪中梅は、甘みが感じられて口当たりも柔らかく、お猪口をテーブルに置く暇もないほどに、スイスイと飲んでしまいました。起業家メンバーや地元の方とおしゃべりしながら、いろんな意味で深い夜を過ごすことができました。今回は飲めなかった三条の地酒があるので、次回は是非それを飲んでみたいです。宿題(お酒の)を残してしまったので、また来ないといけないですね。

 明日からはまた接着剤付きの椅子が私を待っています。現地訪問は、不定期かつ突発的なので、いつまた訪問記が書けるかは不明ですが、また突如登場できるといいなと思っています。その際は暖かい目で読んでいただけると嬉しいです。ではまたいつか。

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