女性のキャリアの選択肢を広げたい。本業×副業フリーランスで描く“自分らしい” キャリア|#わたしの花の咲かせかたvol.2 フリーランス広報・大崎祐子さん
第2回目は、スタートアップの広報をしながら、フリーランスの広報としても活動中の大崎祐子さん。
大学生時代にも、地方にいながら東京のクリエイターのマネージャーやベンチャー企業の広報といった活動されてきた大崎さん。
大学時代の過ごし方から、キャリアに対する考え方までお話を伺いました。
PROFILE
1993年生、長崎県出身。熊本大学法学部卒。学生時代は熊本にいながら、東京のクリエイターのマネージャー・ベンチャー企業の広報を担当し、ブログでの発信も行う。その後新卒でYahoo! JAPANに入社し、企画や渉外営業などを担当。現在はスタートアップの広報をしながら、フリーランスの広報としても活動中。
「“地方の学生だと感じさせない”仕事をする」大学生時代の過ごし方
ーまず、大崎さんは大学時代から様々な活動をされていたと思うのですが、学生時代の活動について詳しく聞かせてください。
大学2年生の夏から熊本にある人材系の事業を展開する一般社団法人で約9ヶ月、アパレル系のスタートアップで3ヶ月ほどのインターンを経て、個人でお仕事をするようになりました。
大学3年生の時に、当時メンターをしていただいていた方のつながりでハヤカワ五味さんと出会い、マネージャー業を経験し、その後大学を卒業して就職をしました。
ーありがとうございます。地方は東京に比べて情報が少ないという声をよく学生から聞きますが、そういった環境の中で一番最初にインターンを知ったきっかけ、始めたきっかけは何だったのでしょうか?
大学1年生の時に大学内外で世界一周やカメラなど色々な活動をしている子たちとキャンプに行く機会があり、その延長でインターンの存在を知りました。
色々頑張っている彼らと話しているうちに、自分がやりたいことについて考えるきっかけになり、ビジネスに興味があると気づきはじめてインターンをしようと思いました。
就職は東京でしたいと思っていましたが、地方の情報格差があるとはなんとなく聞いていたので、就職にむけて早めに動こうとは思っていました。
ー地方の企業ではなくリモートワークでのインターンを選んだ理由はあったのでしょうか?
実際、インターンをしていても東京に比べて情報が遅れていることを体感することもあったので、次第に東京の人と仕事をするようになりました。
ーリモートでも成果を出すために意識していたことはありますか?
地方に住んでいる学生だと感じさせないよう即レスでのコミュニケーションを心がけたり、空きコマも仕事をしたりしていました。
「地方に住んでいる方なんですね」とびっくりされると嬉しかったです。
ー活動的に頑張っていると、「意識高いね」と言われてしまうことが多いという悩みを抱えている学生は多いと思うのですが、その中でモチベーションを保っていた秘訣はありますか?
正直私も大学の中では、「意識高いね」と言われて浮いていたこともありました(笑)
でも、東京にくると話が合う友達もいたし、就職すると揶揄されることもなくなると思っていたので、比較的割り切っていました。
実際に、本当に仲のいい子は意識が高いことをしていても一緒にいてくれましたし、意識の高い子が100人中1人だと浮いてしまうけれど、意識の高い子たちのコミュニティーに入ってしまえば気にならないものです。
ー確かにそうですよね。大学を卒業して就職を選んだとのことですが、学生時代に様々な活動をしている大崎さんなら、新卒フリーランスという選択肢もあったかと思います。就職を選んだ理由はあったのでしょうか?
東京のスタートアップで働いている学生の子と話していて、KPIやファイナンスなど、具体的なビジネスの話になるとついていけないことばかりで、「自分がやっているのはビジネスではないな」と思っていました。
そのため、新卒でフリーランスになったとしても今自分ができることの延長線上にしか仕事はなく、自分のキャリアアップには繋がりにくいと思い、就職を選びました。
広報×副業フリーランス 両立で叶える自分らしいキャリア
ー副業をするようになったきっかけはあったのでしょうか?
当時スタートアップで働いていた友人から広報についての相談を受けた際に話したことが参考になったと言っていただけて、「自分の広報の経験や知識が誰かのためになるかもしれない」と思い、副業で広報の相談を受けることのニーズを感じました。その後Twitterに副業してみようかな、という旨の投稿をしたところお仕事の依頼をいただけて、そこから副業を始めました。
ー当時は広報としての経歴があまりない中での投稿だったと思うのですが、アピールする時に意識したことはありましたか?
学生時代の経験など、できることを明確に書くことを意識するようにしていました。
ーフリーのお仕事と本業の両立は大変かと思うのですが、普段はどのようなお仕事の仕方をされているのですか?
お手伝いしているある企業では月2回のMTGで広報に関する企画を練ったり、アドバイスをしたり、別の企業さんではプレスリリースを書くお手伝いをしたり、メディアにそれを売り込んだりというお仕事をしています。
ーどのようなスケジュールでお仕事をされているのでしょうか?
最近は本業も忙しくなってきたので月曜日から金曜日は本業の仕事をメインにしています。副業をするのは退勤後や土日がほとんどですね。
ー両立への大変さは感じていないのでしょうか?
そうですね。正直大変なことも多いですが慣れの部分も大きいと思います。
ーすごい、、!フリーランスとして個人の名前で仕事をするメリット、デメリットはありますか?
自分の意志で受ける仕事を決められるというのはメリットだと思います。
ただ、1人で仕事をする分、まわりに相談しづらかったり、トラブルがあっても自分で全て対応しないといけないところは大変だと思います。
「性別関係なく仕事ができる社会を」大崎さんが描く未来のキャリア
ーキャリアについての直近の目標はありますか?
広報は企業によってみる範囲や仕事内容も変わるので奥が深いですが、いま働いている会社ではC向け・B向け、いずれの広報の経験もできているので、やりきった!と思えるまでとにかく今の仕事をやりぬきたいと思っています。
一方で、やっぱりビジネスは好きなので、事業開発やマーケティングもやってみたいですね。会社の数字にも興味があるので、投資家向けのIRという仕事にもいつかチャレンジしてみたいです。
ーありがとうございます。また、長期的にキャリアを見たときの目標はありますか?
今は「若手」としてお話しさせていただくことが多いので、本当の実力をつけたいなと思っています。
女性でも男性と同じように働くことに対して潜在的に引け目を感じていたり、キャリアについて考えたことが少なかったことなどから、自分で自分の選択肢を狭めている方も多いと思います。
私自身もまだまだ手探りななかですが、今後女性のキャリアの選択肢を広げながら男性・女性かかわらず仕事ができる社会を作れたらと思います。
ーとはいえ、体力的に男性と一緒に働くのは難しいと思うのですが、、、
私も体力はなく、バリバリ働くのがダメなタイプではあるのですが、その分生産性を高められるように工夫したり、会社の状況を把握したうえで提案しつづけたりするのも重要なのかなと思います。
「会社のことを考えている」ということが伝わると、コミュニケーションを心がけることがきっと大事なんだろうな、と。
関係性を築きつつ、自信が持ててくると、「女だから、男だから」というのを抜きにして個人として認めてもらえるようになるのではないかと思います。
ーなるほど。社内で認めてもらうために、自信の付け方のコツはありますか?
会社の数字や課題を常に考えること、でしょうか。
事業責任者の人たちがどんなことを考えているのか、を考えて提案できるようになると少しずつ自信になってくると思います。
ーありがとうございます。また、プライベートとキャリアの両立についてはどのように考えているのでしょうかか?
まわりにも結婚する人が増えてきて、育休が取れるかどうかや保育園に預けられるかなど、自分も子供を産んだ時のことをリアルに考えるようになりました。
会社員・フリーランス、色々な選択肢があるなかで、子育てをしながらバリバリ働きたい、という夢にむけてベストなかたちを探りたいなと考えています。
今のうちにしっかり経験してスキルや実力をつけて将来のキャリアも考えたいですね。
最後に
ーありがとうございます。それでは最後に、読者の皆さんへメッセージをお願いします!
目先の結果や成果に注力することはもちろん大切ですが、長いスパンで考えて、どこに山場を持っていくのか、どういうキャリアにしたいのかを俯瞰的に考えることも大事だと思います。
20代のうちに成果を出しきろうとすると周りと比較しすぎたり、焦りすぎたりするのかな、と。
目の前のことの結果を出すことには執着すべきだと思いますが、山場を30代にもってくる、と考えると直近のキャリアで辛いことがあっても少しは頑張れると思います。
また、辛いことがあった時には、「負けたままでは終わらない」という気持ちで頑張ってみてください!自分の自信にもなると思います!
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いかがでしたでしょうか?
会社の広報としても、フリーランスとしても活躍されている大崎さん。
そんな大崎さんのキャリアへの考え方は、これからの「働き方」を考える大きなヒントになるのではないでしょうか?
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