見出し画像

誰でもできる!わさび栽培の未来を変える革新的システムとは?

わさび向け植物工場を提供しているNEXTAGEの箭内です。
今年の5月に入社いたしまして、もう直ぐ6か月目になるところです。
今回は、事業会社へ入社後の率直な感想と今後の抱負を述べていきたいと思います。
 
1.最初の1か月間で前任のシステム開発担当と引継ぎ
 わさびの植物工場とは・・・?これまでレタス、トマトやイチゴでしたら聞いたことがあったのですが、わさびは、山奥の露地で栽培されていて、植物工場でも可能なのか?興味が湧いたこともきっかけでした。
 
 私の担当は、前職で組込み制御系の開発を行うIT企業でしたので、入社後の流れとして、植物工場のシステム開発を担当することになりました。
 
 植物工場は、いわゆるIoTでいうところの見える化を中心に進んでいて、まだ一部の機能に留まっていますが、収集した情報を基に制御も行っています。
 
 入社後間もないですが鶴見のオフィスが開所したばかりでしたので、既にいらっしゃるシステム開発担当の方と急ピッチで立ち上げ作業を行うことになりました。
 
 現在まで開発してきた内容の把握を行うため、設計書、コードを眺めながら一通り説明を受け、都度質問を行う形で進めました。

 私が所属する開発拠点は、横浜市鶴見にあります。(最寄り駅は、鶴見小野です)
ここの拠点は、2024年に立ち上げ始めたばかりで、正に現在進行形でオフィス内に栽培室も構築を予定していたため、実践的にエッジからセンターまでシステムも構築していくことになりました。
 
 弊社の植物工場は、40ftコンテナ内で実現し、既に稼働しているところもあり、現状の把握と今後の開発項目を挙げていくのは、やはりたいへんでした。
 どうしてこうなったのか?等の細かい設計仕様まで質疑していては時間がないため、後は、実際に動いているコードで理解していくことに重きを置きました。

鶴見栽培室を背景にポーズ


2.改めてシステムを眺めてみると
 これまで積みあげてきた開発思想を継いで、今後の開発目標を設定していきたいと思います。
 
 改めて弊社のシステムを俯瞰してみたいと思います。システムの大きな流れは、コンテナという閉鎖空間で温度、湿度等の物理的な状態をいろいろなセンサーで取得し、ゲートウェイを通して、クラウドに集約し、ブラウザで全体の状況が見える化できるシステムということになります。集約したデータからは、栽培情報の分析に役立てることができるシステムになります。
 
 (主な開発機器、システム)
 ・センサー、カメラ等のエッジのデバイス
 ・マイコンも複数
 ・これらをエッジ側で集約するゲートウェイに相当する機器
 ・クラウド
 
 ここまで構築されたシステムは、正常系を中心としていたため、改善点も見受けられ、異常系の処理を順次含めて改修しています。

 ・いろいろな過去の経緯で現在のシステムが構築されている ⇒センサー等のデバイス、ソフトウェアの標準化、複数の調達先選定・原価低減
 ・正常動作は、一通り一定時間動作している。 ⇒異常系の判定と回復処理の追加

試作カメラ製作、ベゼルパターン検討中


3.今後の抱負、展望
 現場で傍から見て不便そうなことの改善・解消をしていきます。通常の運用者は、慣れてしまって不便ではないと思われがちだが、担当が急に変わったとき、慣れていなくて不便さを感じることもあると思います。

 具体的には、
 ・今まで世の中で実用化されなかったセンサーの開発
 ・データの統計的解析手法、画像処理を中心としてAIの活用
 
 今後の事業展開とシステムの高度化を考えると、開発人員が少ないので募集しています。フルスタックエンジニアになることを希望する人、ハード、ソフトウェア、クラウドで得意分野を持ちたい人には、よい環境だと思います。

 わさびの根茎(擦りおろすところ)以外にも、茎や葉も新鮮でおいしい。

 どこかでお会いできましたら、よろしくお願いいたします。

いいなと思ったら応援しよう!