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エフェクターの話

ふとカメラロールを見ていたら、懐かしい写真を見つけた。この写真は、「自分がバカである」ということを物語る一枚だ。何故そんな事が言えるのか、それを下に書いていこうじゃないか。

まず、エフェクターの鉄則に、「導線は右から左へと流れる」という前提条件が存在すると考えて理解して頂きたい。
この写真では、その鉄則を破り、右から右へとエフェクターの役目を使用せずに音を出している状況なのだ。
それにも関わらず、高校生の自分は音を変えた気で音色を変えるツマミを弄っていた。何たるバカさ加減。過去の自分が許せない。それでいて、自分はベースが上手いと過信していた。本当に音楽に対してリスペクトの無いプレイングだったと心底思う。

高校時代、まだ俺は子供だった。無力なのに傲慢で、自分の価値を見誤ったガキだった。だから、変わってもいない音を変わったと豪語し、自分は違いが分かると勘違いしていたんだと思う。

シールドを左に挿し直した瞬間、27,000円のSansampは自分の在るべき姿で音を作り始めた。
同時に、俺のバンドに対する考えも形を変えた。

俺にとってこのSansampはただのプリアンプでは無いということだ。自分の音楽思想をも変えた名器に感謝しながら、今後も頑張ろう。

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