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環境に優しい洗剤「Smol」は単なるエコ洗剤ではない

洗剤に含まれる界面活性剤は環境に悪影響をもたらします。新興国では下水をそのまま川に流す場合もあるため、テレビでも泡だらけとなった川の映像を見たことがあるかもしれません。また、洗剤の容器は廃プラになります。服を綺麗にする代わりに多くの廃棄物を出しているのです。

そのような洗剤に一石を投じるのが今回、ご紹介するSmol。環境を考慮した洗剤です。液体ではなく水に溶けるカプセルに包まれており、紙でできた箱に梱包されています。使い切ったら紙箱だけが残るので廃プラは生じません。柔軟剤は液体なのでプラスチック容器に含まれますが、再利用されます。カプセルに含まれる洗剤成分は環境に優しいものでできています。

従来型の洗剤に比べて化成品の量が4割程度に抑えられており、自然界由来の原料ができるだけ多く含まれています。動物性脂肪も含まれていません。もちろん性能は従来型の洗剤と変わらず、環境の持続可能性を考慮した製品と言えます。製品のラインナップは洗剤、柔軟剤、食洗器用のタブレットがあります。洗剤の場合は24個入りで4.5ユーロ(600円前後)、1回あたり僅か25円です。物流業者を介せず直接自宅に届けるサブスクサービスなので低価格を実現できたそうです。

Smolはユニリーバの元社員が設立した会社で、イギリスを中心にドイツ、オランダでも展開されています。イギリスでは25万世帯が契約しており、現地のベンチャーキャピタルから800万ポンド(11億円弱)の投資を受けています。

昨今の循環型社会にも貢献する素敵なプロダクトですね。またプロダクトだけでなくサブスクという課金形態や、独自配送という新しい取り組みによって成功しているという点でもイノベーティブです。

»Smol

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