不動産への出資を行う「Noah」
不動産投資で家を買う場合、あなたに資金が無ければ銀行からの融資に頼ることになります。もちろんこのお金は返さなければならず、例え不動産投資に失敗し、家の価値が半分になったとしても元金は返さなければなりません。一方企業を設立する場合、銀行からの融資だけでなく出資という形でお金を受けることができます。出資者にも経営権が一部与えられてしまいますが、返済義務はありません。
そこで、Noahは、会社への投資のように、個人の不動産売買ではあまり普及していない不動産への出資をしてくれるサービスです。最大で35万ドル(3700万円)まで出資し、出資比率に沿って所有権を獲得します。最初の10年間は返済義務がありません。例えばあなたが1億円の家を購入するのに1500万円をNoahが出資したと仮定しましょう。この事例では家の15%をNoahが所有することになります。仮に10年後に家の価値が半分になった場合、Noahも同じ所有者として損害を被らなければならないため、Noahの財産は750万円になります。つまり、あなたがNoahに返済すべき金額は1500万円ではなく750万円になるのです。銀行から借りていれば1500万円を返さなければならず、負担になっていたことでしょう。反対に不動産価格が上昇した場合、Noahの財産も増えるため、返済額は増えることになります。
Noahは融資ではなく出資であるため審査は厳しく、利益の上昇しそうな案件にしか出資しません。ですが、今までに合計233億円出資しています。現在はカリフォルニア州やニューヨークなど、米国の11州で展開されており、今後は他の州にも範囲を広げる予定です。
このモデルは面白いですね。日本でもこういうモデルはあるんですかね。
不動産の値上がりの目利きが重要になりますが、USなどでは、基本的に不動産は値上がりする傾向にあるため、このようなモデルが成り立ちやすいのかも。
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