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初夏のトマム旅行 (2日目)
5月末から6月初めにかけての北海道旅行の二日目です。
この日は、6月1日(土)でした。
6月末に前職の退職に関してすったもんだがありまして、1日目の報告から2週間空けてしまいました。すみません。
気を取り直して報告していきます。
楽しい旅行でしたので、楽しく読んで頂けるように頑張ります!!
1.千歳の朝
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千歳のANAのホテルに宿泊し、4時過ぎに起きました。
窓から景色を見ると、もう明るくなっていました。さすがに、初夏の北海道は朝が早いです。前日は空路で北海道に上陸しただけですので、今日からが旅の本番になります。
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1人で散策を兼ねて、ちょっと走って来ました。
ホテルのすぐ横に、"12COFFEE"というお店がありました。気になりましたが、11時オープンのようなので、今回旅行では入店は無理のようです。
千歳の街は、通りを入れば樹木が沢山あり、緑にあふれた印象でした。
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でも、こういう陸橋にも、グっとくるものがあります。
昭和生まれの性(さが)でしょうか…?
ホテルに戻ったら、パリっとしたCAさんやパイロットの方々がロビーを闊歩していました。よく考えたら、航空関係の方々も利用されるホテルなんですね。朝食は"ハスカップ ザ・ガーデン"というホテル内のレストランで頂きました。5時30分という早い開始時間も、フライトの仕事をされている関係者のためなのかなと、想像しました。
ビュッフェ形式の料理は、丁寧につくられていて、とても美味しかったです。あと、ソフトカツゲンがあったのも嬉しかったです。
私は、ミルクとカツゲンとのハーフ&ハーフが好きです。道民からは邪道と思われてしまうかもしれませんが、ちょっとお勧めです…汗)。
2.富良野へ
午前9時にチェックアウトをし、道東自動車道を帯広方向へ進みました。
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そのままトマムに行くには早すぎるので、占冠ICで降りて、富良野に向かいました。旅行前から妻と相談していたのですが、今回のテーマは「六花亭」ということになり、富良野にあるカンパーナ六花亭に寄ってからトマムに行くことにしたのです。
ただ、富良野に行くと、色々と見たいもの、訪れたいところもあるだろうから、カンパーナの他に行くところは、現地で考えることにしました。
空はよく晴れていて、国道237号線の田舎道を延々と北上していきました。
なぜか、レンタカーのナビがいま一つの精度で、富良野に入ってから少しぐるぐると探しましたが、サイトの案内図やグーグルマップも手掛かりにして、なんとか目的地に着きました。
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画面右手の鐘楼は現役のようで、私達が買い物中に鳴ってました。
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中に入ると、六花亭のお菓子がズラっと並んでいました。
ワンフロアにショップとイートインコーナーがあるだけのシンプルなつくりで、柳月のスイートピア・ガーデンに比べると物足りなさを感じなくもないのですが…でも、そこが六花亭という気もしました。
何より….
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テラスから眺めるぶどう畑! この景色があれば、他には何もいらないという感じでした。富良野岳が見えなかったのは残念ですが、次の楽しみにとっておこうと思いました。
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もう全国区になっているマルセイバターサンドをはじめ、目当てのお菓子を買った後は、イートインコーナーで甘いものを頂きました。フロマージュクリュは、私の地元のフランス菓子店でも見事なケーキを頂いていますが、カンパーナ六花亭のものは全然タイプが違い、「ああ、こういうのもあるんだ」と新しい体験をさせてもらえました。チーズとクリームとが一体になっているのはどちらも共通するのですが、六花亭のはチーズのエッジが全然立っておらず、クリームの甘味に溶け込んでいました。それが抹茶と相まって、和菓子と言っても不思議でない口福感…でした。
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追加で、ソフトクリームの "雪やこんこ" を頼みました。おまけで、 くるみのマルセイバターケーキをつけて下さいました。「向こうのショップで売ってますので、良かったら買って下さい」と声をかけられましたが…既に、ご自宅用に買い込んであったことは、胸にしまっておきました。
3.風のガーデン
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車に戻って、ナビやマップを見て相談した結果、新富良野プリンスホテルにある、"風のガーデン"に行くことにしました。思った以上に広く、そよ風が気持ちよかったです。欧州風の民家に押し花などの小道具がきちんと並べてあり、ドラマの世界に入ったようでした。
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このドラマには、神木隆之介も出演していたようです。NHKの「らんまん」と見比べてみると面白いのかなと思いました。
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富良野では、なぜかセミが”ジージー”とか”カナカナ”と鳴いていました。
本州では梅雨が明けてから鳴き始めるので、なぜ北海道でアブラゼミやヒグラシが鳴いているのか全然わかりませんでした。風のガーデンの受付の方に尋ねたところ、”エゾハルゼミ”というセミの鳴き声だそうです。
用心深いセミなのか、姿を見つけて撮ろうとしても、すぐに逃げられてしまいました。鳴き声だけ、ホテルの駐車場で収めました。
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4.富良野チーズ工房
富良野ではもう一つ欲張って、富良野チーズ工房にも行きました。
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昭和の時代に社会問題になっていた、過剰生産した生乳の廃棄問題を解決するために、昭和58年に富良野市が富良野農協と共同事業として立ち上げた第三セクターが前身とのことです。
直販店では試食もできました。"セピア"(イカスミパウダー入り)と"たまねぎ"(ゴーダタイプ)が感動するくらいに美味しく、迷うことなくご自宅用に購入しました。
北海道なので本州ほどの暑さはなかったのですが、結構な陽射しでしたので、隣接するアイスミルク工房の売店で一つ買って、外の林の中で食べました。本日二個目のソフトクリームだったのですが、それが間違いであったことは、この時点では気づきませんでした!!
とにかく、富良野で見るべきものを見て、食べたいものを食べ、お買い物もして、上々の気分でトマムに向いました。
5.トマムへ
この辺りのドライブは、以前も経験があったので、それほどの不安もなく、車内でのおしゃべりを楽しみながら運転していました。話題は専ら、トマムで食べたいものについてでしたが、私は”つきの”でミルクブリューコーヒーを飲むという宿題があったので、それと、3月に食べそこなったチーズハンバーガーを食べたいと妻に話していました。
そんな風に道道136号線(夕張新得線)を走っているうちに、左手に道東自動車道のトマムICの案内板が見えてきました。それを過ぎるとすぐに、上トマムの交差点に出会います。
ドキドキしながら、この交差点を曲がるのですが、今回は妻にスマホで動画を撮ってもらいました。
このまま道なりに進んでいくと星野リゾートトマムの入り口に当たるのですが、その前に、左手に妙なものを発見しました!
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一瞬、ウィンターシーズンで使ったアイスヴィレッジのテントを干しているのかと思いましたが、もう6月だからそれはないだろうと思い直しました。
調べたところ、グランピングトマムという宿泊施設の設備のようです。ホテルスティとは違った楽しみがあるのかもしれません。
6.到着
そうこうしているうちに、トマム入口の看板が見えました。
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この道を行きすぎれば、すぐにJR北海道のトマム駅になります。石勝線を利用する時にも、送迎のバスはこの入口を通ります。
懐かしい道を車で辿っていると、とうとうザ・タワーの足元に到着しました。この駐車場で一旦停車して、車内を整えてから坂道を登り始めます。
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送迎のバスと違い、自分で運転していると少しずつ緊張してきます。
テンションが上がっていくと言ってもよいかもしれません。
左に大きなカーブを曲がると、リゾナーレの茶色の外観が目に入り、坂を登りきるうちにエントランスと出迎えて下さるスタッフの方々がわかります。
ローターリーをぐるっと回ってエントランスに横付けし、運転を妻に替わってもらって私はバッグと一緒にホテルに入らせてもらいました。
実は…この時に車の鍵をポケットに入れたまま降りてしまったので、運転を引き継いだ妻は困ってしまったそうです。ごめんなさい…。
7.部屋へ
16時くらいのチェックインでしたが、ロビーはそれほど混んでなく、スムーズに案内を頂けました。その時に、カウンターに"トマムソフトクリームラリー"というスタンプカードが何枚も置いてあるのに気が付きました。3個食べればドリンク1杯をプレゼントとのことでした。「それを知ってれば…涙)」
と思ったのは当然です。でも、カンパーナ六花亭と富良野チーズ工房とで食べてしまいましたので、もう頑張っても今晩は1個が限界だと思われました。翌日、雲海カフェで1個食べたとして、最後の1個はどうしようか…と相談したところ、無理して食べなくて良いと、妻に言われてしまいました。
今回も、トマムに関してはXや公式サイトでの情報収集はぬかりがないと思っていたのですが、このソフトクリームラリーについては知らなかったので、ちょっと反省点でした。
部屋は2823号室でした!!
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この部屋については、あまり語ることはないです。
とにかく安らげ、落ち着いてトマムを楽しめる一部屋だと思ってます。
もちろん、どの部屋もそうなのですが….。
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8.つきの と ファームデザイン
暗くなる前に、cafe&bar つきの へ向かいました。
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似たアングルで冬の画像を探してみました。2023年3月の撮影です。
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見比べてみると、夏にフキが生えている土手の際まで、冬はコースとして滑れるようになっているみたいです。それなので、そんなに混雑せずに滑り降りることができるのかもしれません。
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もう少し下った、ホタルストリートの入り口から撮りました。
夏の北海道は日が長いですが、少しずつ染まっていく山々を見ると、「着いたぁ」とホっとします。
それにしても、ザ・タワーはどこから見ても絵になります。
つきのでは、念願のミルクブリューコーヒーを頂けました。
トマムの牛乳で抽出したコーヒーとの説明です。卑近な比較で恐縮ですが、コーヒー牛乳とは、全くの別次元の美味しさでした。完全にコーヒーです。その中にミルクが顔を出しているという感じで、フロマージュクリュがチーズと生クリームとが一体化しているように、ミルクブリューコーヒーも、コーヒーとトマムのミルクとが混然一体となっていて、一つの作品を味わわせてもらっているようでした。まさに、コーヒーの錬金術師(アルケミスト)と言っても、言い過ぎではないと思います。
ただ、残念なことにハンバーガーは昼のメニューということで、今回もチーズハンバーガーはお預けになってしまいました。また、リベンジに来ます。
あと、必ず注文するポテトですが、トリュフ塩のおかげか大変美味しく、むさぼるように食べてしまいました。富良野でさんざん食べた後だったのに、あっという間に皿を空にしてしまった美味さには脱帽しました。
そしてソフトクリームは、機械の関係で作れていないとのことなので、ミセス ファームデザインズに足を延ばしました。
初めて入ったのですが、こじんまりとしたスペースで、木の雰囲気が良く、ミセスと名がついていますが男性スタッフの方が応対していました。
そこのところは、グリーンアップルと共通かと感じました。
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もちろん、目当てのソフトクリームも頂き、スタンプカードに印を押してもらいました。
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帰りにニポチェアに会いに行き、ドアが閉ざされたレンタルスペースを写真に収めました。あと半年すれば、また魂が宿るのだと信じています。
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9.宵のうち
19時半頃に部屋へ戻りました。この時間になると、外の景色も暗くなり始めていました。テレビでの園内案内では、明日の雲海発生確率は太平洋産雲海が40%とのことでした。
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明日朝の雲海を楽しみにしながら、床に就きました。
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