FM岩手/Millennial Windに呼ばれた熱波師公務員
1980年代生まれからのすべての若者に「こんな同世代ががんばっているよ!(みんなもまだまだがんばれるよ)」と伝えるラジオ番組Millennial Wind。
なんと、先日となりの公務員が出演したので記念のnoteを書いておこう。
リンクを貼っておくので、ぜひradikoで。約7分ほどですが、となりの公務員のあっちっちな熱意を受け取ることができます。冷え性の方におすすめ。
内容はこんな感じ!記憶を頼りに文字起こしをしてみました。
※記憶を頼りにしているゆえ、伊東フィルターで盛ってたらたらごめんなさいw
地域の風を起こしている、岩手の若き挑戦者へインタビューするミレニアルゲストは、紫波町役場産業部商工観光課商工観光係長の須川翔太さんです。
1984年、紫波町生まれ紫波町育ちのミレニアル世代です。
岩手大学農学部を卒業後、紫波町役場に勤務し18年目を迎えています。
農林課、税務課、企画課、そして現在、商工観光課3年目になります。
そして須川さん、さまざまな資格をお持ちでいらっしゃいまして
唎酒師、日本酒品質鑑定士、日本酒学講師、サウナ&スパ健康アドバイザー、熱波師(笑)ということで、今日は紫波町を盛り上げるあんなことやこんなことを聞いていきたいと思います。
これらの資格は何がきっかけだったんですか?
そうですね、ほぼすべてが仕事きっかけです。
日本酒関連の資格は、よく仕事で地元の酒蔵さんとかとご一緒する機会が多くて、それまで日本酒に馴染みがなかったんですが、自分も飲んで勉強しよう、飲むうちにどんどん好きになりました。それで、酒蔵さんと話しをするときに自分もその業界のことや醸造の知識が必要だなと思っていた時に、なんかおもしろい資格があるぞ?と見つけて勉強してなんとか取得しました。
唎酒師はどんなことができるんですか?
あ、そんな偉そうなことは言えないんですが笑
まずはお酒の品質がちゃんとしているかどうかを鑑定するスキルと、
お酒の味の特徴や醸造工程を把握していて、お客様にきちんと説明することができるというものです。基本的には飲食店の方が取得する資格なので、お店に来てくれたお客様へのサービス向上、満足度を高めるための資格です。
紫波町は南部杜氏発祥の地で酒蔵さんも多いんですが、
その歴史や文化が町の発展にとっても重要だと思ったんです。
酒好きがにじみ出ています。
サウナ関連の資格は何がきっかけですか?
これも完全に仕事がきっかけでして。
自分が担当している事業は主に「酒」と「サウナ(温浴)」なんですが、
地元のラ・フランス温泉館という温泉の仕事をする中で、日本酒と同様にその業界のことや温泉、サウナに関する知識が必要だと思い、勉強して取得しました。そして誰よりも自分が事業に本気になりたくて熱波師も取得しました。
何より、この資格のおかげでスタッフさんとのコミュニケーションに役立っています!
現在は月1で実際に温泉館の中のサウナ室で熱波を送っています。
紫波熱波というイベント名でやらせてもらってます。(笑)
熱波師って何ですか?
馴染みがない方は全く想像もできないと思うんですが、
蒸気むんむんの熱いサウナ室で、さらにその熱波をタオルでふきかけるという仕事です。
熱波師の資格がなくてもタオルを振れますが、より本格的な知識や動きができる資格ですかね。やはりこちらも満足度の高いサービスのためですね。
資格を仕事に活かしまくっていますね
それくらい、本気だってことです。
酒とサウナと言うと楽しそうなイメージですが、スタート地点の気持ちは「悲しみ」からでした。
自分の母校であり、子供たちの母校である地元の小学校が閉校になった喪失感。当時地元の人たちからも「どうか学校を残してほしい」という切実な願いがある中でどうにもならなかった。だから、閉校になってしまった母校を絶対に自分が蘇らせたいって思ったんです。
そうやってもがいている時期に母校を「酒の学校」にしよう、醸造所として蘇らせようというプロジェクトが生まれて、民間事業者さんとパートナーになりながら進めていきました。とにかくチームのメンバー全員が自分にできることを考えて、ぶつかりながら進んでいきました。自分はその時期に日本酒に関連する資格を勉強することで知識と自信を得ることができた、それにラッキーだったのはその業界のトップランナーとの人脈が作れたということです。
酒とサウナで地域を守りたい
大好きな地元を、大好きな酒とサウナで守りたいと思っています。
守るというか、もっと面白くして、県外に出てしまった同級生を呼び戻したいという感じかな。「戻って来いよ!今紫波町めっちゃおもしろいから!」と叫びたいというか。笑
そのためなら何でもできる、絶対に自分がやってやるとは普通に思っています。
サウナストーブみたいな熱源になれる人が町中にいる
紫波町はそんなまちだと思います。
見るからに熱源の人や、心の中にストーブを秘めている人もいるけど。
自分はそんな人たちに寄り添って風を送り、町中に熱波を届けるようにそのひとたちの思いをカタチにしていきたいんです。行政の仕事ですから。
紫波町役場は、机上ではなくまちを変える仕事
正直なんとなく公務員になったんですが、紫波町役場で良かったなって思っています。本当に幸いだった。
紫波町役場に勤務し始めたタイミングで、オガールプロジェクトが始まりました。紫波中央駅前の広大な雪捨て場だった荒地が、どんどん美しいまちに変わっていくのを役場職員の立場で見ていたんです。
役場職員はいつも事務所にいてパソコンで事務仕事をしているイメージだったんですが、そうじゃないって実感した瞬間でした。
行政は、まちを変える仕事なんだって。
自分からどんどんまちにダイブして、動くから、ほかの人が動いていく。
大きな渦になった時に何かが生まれて変わっていく。
オガールプロジェクトをリアルタイムで目の当たりにできたのはとても素晴らしい経験でした。
だから自分も生まれ故郷の役に立ちたい
ずっと思いながら仕事をしています。
それに、そう思っているのは自分だけじゃないはず。
同じ思いの仲間を集めて、プロジェクト化するととてつもない力で動きます。今自分が関わっているプロジェクトは、本当にそれを感じていますね。
関わる人との密な関係性づくり
小さい町なので、顔が見えるし見られてる(笑)
ありがたい関係性の中で毎日が勉強です。誰のための仕事なのかがわかりやすくてとてもいいです。
今自分が担当している仕事をきちんと成功させることが目下のミッションです。
今、サウナ室の中でしか送れていない熱波を、町中に吹かせていきますよ。
全て聴いてみたい方は下記からどうぞ!再生から24時間以内は聞けます。
番組Webサイト:https://www.fmii.co.jp/millennial/index.html
メッセージフォーム:https://www.fmii.co.jp/millennial/present_form.html
裏話ですが、このラジオを聴いたお母さまは思わず号泣したとか・・・
親孝行な息子さんですよ。ほんとに。
(そういえば先日、岩手大学の教授も「立派になりましたね、須川さん」と涙ぐんでいたけど、もしかして手を焼く学生だったのか?・・・笑)
兎にも角にも、まっすぐなとなりの公務員の気持ちが7分で聞けるラジオ!
ぜひ仕事の合間に、移動中の電車内で、車内で、聞いてみてください!