今の時代の健康について考える/2021年
Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.
WHO HP,20210401閲覧
https://www.who.int/about/governance/constitution
健康とは「心身共にゴキゲンで,やる「気」に満ちていること」
高城剛
より高いパフォーマンスで仕事をしたい!
そんな思いでこの15年間色々なことを試してきました.
健康でいること,このことを深く考えている人は実は多くないのではないでしょうか.
毎年健康診断をして問題がなければ健康?
サプリを飲んでいれば?
筋トレしてプロテイン飲んでいれば?
マクロビ?自然派??ヴィーガン???毎日楽しく????
健康の定義はWHOによる肉体・精神・社会の3つのカテゴリーで包含されると思います.ところが「私自身が健康でいることの定義は何か?」を明確にできている人は少ないと思います.と述べています.
「気」「やる気」は心身のどこかに問題があると表面化するものですが,医療の世界で言うと「不定愁訴」になります.趣味や美味しいものを食べるなどの気分転換を勧められたり,睡眠や休暇を取ることをアドバイスされることになるでしょう.
しかし,これからの医療(保険収載されていない未来の医療)によるアドバイスは少し違います.やる気や気の問題は,副腎や血糖の問題かもしれませんし,神経伝達物質の問題,体質や後天的環境,腸内フローラや有害な重金属,カビの影響など多岐にわたる問題が考えられ,採血や採尿による遺伝子レベルに及ぶ解析がなされて初めてその原因と対策が明確になることになります.身体だけでなくSNPsを始めとした代謝の問題であることも多いと考えられるようになっているのです.
ではどうすれば良いか.
まずは正しい自分を知ること
現代の健康は自分で選ぶことができるんですよ!
高城 剛
高城氏は自分自身を知ることが現代の医療の形であり,また「ハック」であると述べています.高城氏のメールマガジンで出てくるのは浦田クリニックによる自由診療を含めた健康診断で,SNPsや有機酸,栄養解析などを行い遺伝子による自身の体質を知ること,有機酸検査や影響解析を行い「今の自分の状態」を知ることの2点を重点的に推奨しています.
詳細は別の記事にしますが,私自身で言えば,SNPsではBH4回路,神経伝達物質回路に問題があり,有機酸検査では神経伝達物質の産生や代謝が低下しており,栄養解析ではビタミンB群の代謝や血中濃度が少ないと言う結果であった.私自身が自覚している欠点は神経質さ,短気さだったが,まさに体質的にも,今の状態的にも,そうなるべくしてそうなっていると言う結果でした.
とは言え時間とお金のかかる検査を行うハードルはサラリーマンとして働く人によってはかなり高く,それ自体が本当に自身を健康に導いてくれるものであるかどうか,疑わしく思っている人も多いかと思います.いくつかの検査が実際にどのような結果として我々にフィードバックされるかを説明しながら,自分自身で実行に移すきっかけになれるような記事になると良いなと思っています.
さて,健康診断などに行く時間がない方でも今すぐに始めた方が良いことを箇条書きにして記載しておきます.
・低糖質もしくは炭水化物制限をする.
・砂糖を制限する.
・グルテン制限する.
・乳製品を制限する.
・コンビニで売っているものを口にしない(水以外)
・コンビニやスーパーの惣菜を口にしない
・外食をしない(ファーストフード論外)
瞑想やヨガ,ランを行い身体を整えることや,睡眠の質をあげることなどその他今からでも始められることがありますが,やはり食事の内容を変えることが始まりの始まりです.そして,上記を3から6ヶ月実施した後で健康診断を受けることでその効果や目的を最大限引き上げられると思います.
あなたはあなたの食べたものが食べたものでできている
Dave Aspley, シリコンバレー式自分を変える 最強の食事
「シリコンバレー式自分を変える最強の食事」の著者であり,BULETTPROOFの創業者であるデイブアスプリーは上記のように述べており,我々が口にする食物がどのように作られているか,それ自体が何を食べているかにまで気を配る必要があると述べられています。高タンパクを意識した肉食中心にしていても,その肉となる豚や牛が何を餌として食べているかまで気にしないといけない,野菜であっても良い野菜と悪い野菜もあり,食べる時間やタイミングも重要,と言うのが本書に記載されている一部です。実践するには大変難しくコストもかかりますが,一つの方法として知っておいても良いかと思います.
- 終わりに -
健康でいることはとても大事なことです。若い内は誰もが長生きしたいと思うし,言い換えると早く死にたいと思う人はほとんどいません。私は病院で働いていますが,入院をする高齢者と話をしていると早く死にたいと言う方も少なくありません。長く生きていても身体が健康で無ければとても不便で,辛いです。同じように若い人でも私生活や学校や仕事など,自身を取り巻く環境が辛いものであれば生きることが辛いかもしれません。
長く生きることと心身が健康でいることはセットであるべきだと言う意見に反対をする人はほとんどいないと思います。身体が健康であり心が充実した状態を作ることは人生を豊かにするとても有効な手段で。高城剛氏は21世紀の健康について2012年くらいから発言をされてきました。「アーユルヴェーダ」「瞑想」「遺伝子検査」「食」など,様々な角度から考えた健康についてをメールマガジンや雑誌記事,講演等で話をされています。私はそのほとんどを実践し一般人である我々が,その生活のなかで最大限に効果を発揮する方法を考えてきました。また,私は医療従事者として関東の有名病院に勤めてきた実績もあり,20年に渡る経験から現代の医療の素晴らしい面も理解しています。
パフォーマンスを上げるために心身の健康を作る
この難題に挑戦する全ての人の解決に向けた解決の糸口になるような記事を発信したいと思っています。
初回の本記事では最近の問題提起とその解説を行い,2記事目以降で具体的な知識と実践を共有していきたいと思います。
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