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ラーメンが空を飛ぶ!? 千葉県勝浦市の「地域商店街と密着型したドローン物流」実証実験をレポート

千葉県勝浦市において、住友商事株式会社さまと勝浦市商工会さま協力のもと、地域課題の解決に貢献する新スマート物流の構築に向けた、ドローン配送実証実験を実施しました。
※この実証実験は、2022年2月9日~11日に実施されたものです。

当時の様子を改めてレポートとしてお届けします。

ラーメン配送実施の背景と目的

勝浦市は総人口16,386人(2021年12月末現在)、面積は93.96 km2で、千葉県南東部に位置し、海域公園と海岸部は南房総国定公園に指定されています。

天正の時代より430年続く伝統ある勝浦朝市やかつうらビッグひな祭りなど、祭事・催事も盛んで、観光都市でもあり、リゾート地としても知られています。一方、高齢化が進み、かつて栄えた商店街や観光業の衰退の危機に直面しています。

今回、このような背景を受け、買い物難民問題の解決と共に商店街の活性化を目指し、勝浦中央商店街、興津商店街の商品を別荘地、大学、小学校、寺、民宿、漁港にドローンで配送する、「地域商店街との密着型ドローン物流」を想定し、仮設のドローンデポ(配送拠点)とドローンスタンド(着陸スポット)を設置して住民の理解度向上、定期飛行に向けた課題の洗い出しを目的として飲食品お届けの実証実験を実施しました。

本当にラーメンが空を飛んだ!!!

実証実験では、名物の「勝浦タンタンメンセット」が、興津集会所から片道約1.7km約5分間のドローン飛行ののち、ミレーニア勝浦管理センター前まで配送され、熱々の状態でお客様の手に届けられました。

もちろんラーメンのスープはこぼれていません!!住民のみなさんにも喜んで召し上がっていただけました。

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ドローン配送された熱々の勝浦タンタンメンを食す住民(ミレーニア勝浦)

勝浦タンタンメンとは?

千葉県勝浦市の飲食店で供される担担麺の名を用いたご当地ラーメンで、醤油ベースのスープにラー油が多く使われたラー油系タンタンメンです。

勝浦のタンタンメンは、この土地の海女や漁師が、寒い海仕事の後に冷えた体を温めるメニューとして定着していったとされています。

そして、この実証実験ではラーメン以外の商品もドローン配送しました。

国際武道大学のサッカー場で練習中のサッカー部員に向けてバナナなどの食料を、ラグビー場には学生向けの食料・日用品セット、市役所の災害時備品・備蓄食料がドローンで届けられました。

また、豊浜小学校の生徒たちには、バレンタインデーのチョコレートがドローンで届けられ、生徒たちから大きな歓声があがりました。

国際武道大学に届けられた防災時備蓄品1-300x225
国際武道大学ラグビー場にドローン配送された災害備蓄品

勝浦市での今後の取り組み

現在ネクストデリバリーでは、商店街に荷物を集約化するドローンデポを設置するとともに、SkyHub®アプリの勝浦モデルを構築し、ドローン配送と陸上配送を組み合わせた荷物配送、買物代行、域内配送、フードデリバリーといったサービスの検討を開始する予定です。

今後も、地域物流を効率化、活性化する、新しい社会インフラの整備を推進することで、勝浦市における地域の活性化に寄与していきたいと考えます。


新スマート物流を一緒に盛り上げてくれる、サポートしてくれるメンバーを募集中

提携先自治体や企業様が増えており、各地でドローン配送+陸上配送に携わっていただける方を募集しています。

【現在募集中のエリア】
千葉県 勝浦市

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