CICとは?信用情報機関の概要や審査との関連性について|お金を借りるための教科書№16
CICとは株式会社シー・アイ・シーのことで、クレジット会社が共同出資をして設立した信用情報機関です。
クレジットカードやローンの審査に関わる信用情報の収集・管理・提供・開示を行っています。
●どのような情報が収集されているのか?
CICの信用情報は加盟会員からの情報で成り立ちます。
加盟会員は信販会社をはじめ、百貨店やクレジット会社、銀行、消費者金融など、ローンを組むサービスを行っている会社がほとんどです。
新規契約があれば、加盟会員はCICに情報を登録します。延滞情報なども登録し、その登録された内容を他の加盟会員が契約のときなどに確認し、審査の与信判断に利用します。
同じ役目の機関としてJICC(株)日本信用情報機構があります。
こちらは主に消費者金融系ローン会社が主体の機関です。
もうひとつの指定信用情報機関が、全国銀行個人信用情報センターです。
銀行や信用金庫、農業協同組合等が会員となり、ローンやクレジットカード等に関する個人信用情報を登録し、会員における与信取引上の判断のための参考資料としてこれを提供しています。
CIC、JICC、全国銀行個人信用情報センターの3つの機関は、情報を連携しています。したがって、1つの機関のみの会員でも、3つの機関から情報を照会できます。
●信用情報の詳細について
信用情報とは、消費者のクレジットや消費者ローンに関する
個人の属性
契約内容
支払状況
残債額
などのことを言います。
クレジットやローンを契約したときの住所や勤務先などの内容、いくらの金額で契約したのか、支払いは期日までに行われているか、延滞はないか、またどれぐらいの金額を利用しているか、などの情報です。
これらの情報がCICには登録されています。
●カードローンの審査との関連性
信販系のローンやクレジットカード、カードローンなどの審査時、このCICで信用情報を確認します。
延滞情報など事故情報が載っていれば契約はできません。また債務の金額や件数が多すぎる場合、契約が難しいことがあります。まず契約が出来るかどうかを、この信用情報で確認します。
そして契約の限度額にも関わってきます。年収が高く大企業にお勤めでも、他社借り入れの金額や件数が多いと契約金額が低くなることがあります。他社借り入れの金額や件数は、限度額を決める判断材料のひとつになります。
また、申込のときに書かれた住所や勤務先がCICの情報と違う場合は、お客様に確認を取ります。もし虚偽があれば契約ができないこともあります。
このような形でCICの信用情報は審査に利用されています。
またクレジット会社はCICに必ず加盟をしていますが、消費者金融はCICに加盟をしなければいけないわけではありません。大手の消費者金融はCICに加盟しているところもあります。ですが、ほとんどの消費者金融はJICCという信用情報機関に加盟しています。
ですので、消費者金融の審査ではJICCの確認もしています。
銀行も消費者金融も信用情報機関に照会をかけて審査をしていますが、審査基準は各金融機関ごとに違いがあります。
参考 ・お金を借りるなら審査に通りやすい消費者金融がおすすめの理由について
まとめ
信用情報機関の役割は、資金需要者の保護です。金融機関の過剰貸し付けを防止することが基本的な目的です。
例えば、個人向け無担保ローンの借入金額が多い資金需要者は、返済能力が低いと判断され新規の貸付はできないと判断されることがあります。
返済ができなくなると困るのは債務者です。債務不履行を防ぐために国が決めた制度機関です。
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