ラブライブ!目前 今大会の優勝候補5チームを紹介
激動の2024年度ラブライブ!、その予選が全て終了した。
本戦を目前に控え、優勝候補に挙げられているスクールアイドルユニット5チームを注目アイドルと共に紹介したい。
① 優勝候補筆頭! 前回優勝チーム『チュファーラ』(星ヶ峯女学院/九州・沖縄ブロック)
昨年度、悲願の全国優勝を果たしたチュファーラ。
その快挙により、今年は連覇を期待される大本命として注目を集めている。昨年の精神的支柱であった鏡洲(2年)はプロ歌手としてデビューし、多忙のためチームを離脱。
さらに、パフォーマンス面でチームを引っ張っていた仁科川(3年)も留学のため不在となり、予選開始時にはチーム力の低下を懸念する声も多かった。
しかし、新加入の浅黄(1年)を中心に大幅な再編が行われ、予選では見事な復活劇を披露。
浅黄の大胆なアイデアを取り入れた斬新なパフォーマンスは観客を驚かせ、九州・沖縄ブロック予選の決勝では圧倒的な完成度で他校を圧倒した。
予選で披露した楽曲「Sunrise Mirage」は、南国の情熱を感じさせるリズムと緻密なフォーメーションダンスが融合した一曲で、大きな話題を呼んでいる。
今年のチュファーラは、過去の栄光に頼らず新たな個性と次世代の力を融合させたチームワークが魅力。連覇への挑戦に向けて、再び旋風を巻き起こす準備は万全だ。
②ダークホース現る! 『Lunatte』(白銀学園/関東ブロック)
昨年紅白でも歌われた「コミュニケイト・ファンタジー/道グループ」の作詞家、丸石和泉の一人娘である丸石来兎(2年)、かつてアイドルユニット「ファイナルデットコースター999」に所属し、一世を風靡した三葉(2年)の2人ユニットだったLunatte。
頑なに表舞台へ出なかった彼女たちであったが、新入生の水島(1年)が加入後、WEBを活動の拠点とし精力的に活動を実施。
今年のLunatteは、これまでのクールで閉鎖的な印象を打ち破り、より多彩で観客を意識したパフォーマンスを展開している。
特に丸石(2年)は母の『観客を圧倒する』歌詞とは真逆の『観客と共に盛り上がる』歌詞を手掛けるようになり、彼女自身のカラーが鮮明に現れ始めた。
新曲「Over the Moon」は、歌詞とパフォーマンスの両面で観客を巻き込み、白銀学園の文化祭ステージで一躍話題に。今年の予選でもその楽曲が披露され、観客参加型の演出で審査員と観客双方の心を掴むことに成功した。
さらに、新加入の水島(1年)は天真爛漫なキャラクターでチームに活気をもたらし、彼女のキレのあるダンスはLunatteの新しい魅力として注目されている。水島の提案で取り入れられた振り付けは、難易度の高い技術を取り入れながらも観客と一体感を生む工夫が凝らされており、予選の観客投票で高評価を得る要因のひとつとなった。
過去に培った経験と新たな風を融合させ、ダークホースとして本戦でどのような爪痕を残すのか、注目を集めている。
③悲願の優勝を目指す! 蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ(蓮ノ空女学院/北陸ブロック)
ダンスといえば北陸の蓮ノ空SIC(スクールアイドルクラブ)を忘れてはいけない。
昨年、圧巻のダンスパフォーマンスで観客を魅了した夕霧(3年)は、今年もその存在感をいかんなく発揮している。昨年の全国大会では惜しくも優勝を逃したが、その鮮烈な印象は未だ記憶に新しい。彼女の緻密な振り付けと感情を乗せた表現力は、もはや芸術の域に達していると言われている。
また、注目度の高さでは元子役として「ロング・ロング・ネヴァー・タイム」や「笑顔でピース!!!」などに出演していた藤島(3年)も欠かせない存在だ。彼女のステージ上での自然な演技と観客を惹きつける笑顔は、スクールアイドル界でも群を抜いている。
さらに今年は、大型新人として安養寺(1年)が加入。
彼女はかつて「ツマヨウ寺」という名前でe-sports学生チャンピオンとして活躍しており、その集中力と瞬時の判断力がダンスにも活かされている。彼女のキレのある動きと、先輩たちの個性豊かな演技が融合したパフォーマンスは圧巻の一言だ。
部長である乙宗(3年)もリベンジに燃えており、層の厚さで言えば今大会随一である今年の蓮ノ空SICはまさに最強布陣。
個々の実力はもちろん、チーム全体の結束力が増した彼女たちが、昨年の悔しさをバネにどこまで進化したのか。本戦でのパフォーマンスが大いに期待されている。
④ 波乱含みの強豪! 『ノルンエクリプス』(東北合同学園/東北ブロック)
「助っ人外国人の加入」や「引き抜き騒動」で何かと話題を呼ぶ東北の強豪チーム、ノルンエクリプス。
今年も例に漏れずドラマがあった。
新加入のアンナ・スミルノワ(2年)は、プリマヴェーラ声楽コンコルソ本戦に残った実績も持つ天才シンガー。
その卓越した表現力と技術でパフォーマンスの完成度を大きく引き上げる一方、メンバーだけでなく他校との衝突も絶えず、「ストイックすぎる完璧主義」が不和の原因とささやかれている。
さらに、昨年までライバル校でもある霧ヶ岳女子学園でセンターを務めていた新島(3年)が、電撃的に移籍してリーダーに就任。
彼女の加入はチームの士気を高めたものの、一部のメンバーからは「裏切り者」との陰口も聞かれた。また、予選直前には、新曲の一部が動画で流出するトラブルも発生。これにより、予選初戦では集中力を欠き、辛くも勝ち上がる形となった。
しかし、最終的にはアンナと新島を中心にメンバーが一致団結。予選決勝では、これまでの不安を払拭するような息の合ったパフォーマンスで圧勝を収めた。披露された楽曲「君の背中越しの景色」は、彼女たちの心情を赤裸々に載せ、観客の心を掴んだ。
トラブル続きの彼女たちだが、その逆境がかえってチームの絆を強めているのは間違いない。波乱含みのノルンエクリプスが本戦でどのような結末を迎えるのか、目が離せない。
⑤ 異例の二人組! 『椿滝桜(つばきざくら)』(滝桜女学院&椿咲花女子高校/関西ブロック)
関西予選で彗星のごとく現れた異色のユニット、椿滝桜。
通常、同じ学校内で結成されるスクールアイドルチームだが、滝桜女学院の川端(2年)と椿咲花女子高校の藤倉(1年)のコンビは、学校の垣根を越えた異例の編成。
この2人が持つ最大の強みは、対照的な声質を活かした唯一無二のハーモニー。
川端の透き通るようなソプラノと、藤倉の力強いアルトが織りなす歌声は「奇跡のデュオ」と称され、専門家からも絶賛されている。
特に予選で披露されたオリジナル楽曲「繋ぐ、未来の糸」は、温かみと情熱が込められたパフォーマンスで、SNSで驚異の1000万PVを記録。観客投票では他を圧倒する支持を得た。
しかし、ルールギリギリの編成が物議を醸し、一部では「大会の公平性を損なう」との批判も上がっている。
それでも、川端の誠実な人柄と藤倉の挑戦を恐れない姿勢が、多くのファンを引き付けているのは間違いない。本戦では、彼女たちのパフォーマンスが新たなスクールアイドルの形を切り開くかもしれない。
関西の熱を背負い、挑戦者として挑む椿滝桜。その二人が紡ぐ音楽の未来に、目が離せない。
この5チームを中心に展開される激戦。本戦でどのようなドラマが生まれるのか、スクールアイドルファンの期待は膨らむばかりだ。