<記事共有>偽の指紋を生成してセキュリティを破るAI現る
感想:
生体認証が必ずしも安心できる時代ではなくなってきている。
と言うのも、偽の指紋を生成し生体認証としてパスするほどの精度まで高まりつつあることが分かってしまったからだ。
今の時代最新のセキュリティ技術でAIが応用されていないなんてまずない。
ところが、セキュリティを高めてくれるのがAIなら、反対にそれを破ることができるのもAIなのだ。
ニューヨーク大学のとある研究者たちのレポートによると、5つに1つの精度で生体認証システムに登録された本物の指紋として、パスする偽の指紋を作ることができた、と記されている。
言うなれば、偽の指紋をシステムに入力し、そのうちどれかが登録されている指紋と一致するかどうかを試していく、数打ちゃ当たる戦法。
しかし、人間よりも学習速度も情報処理速度も格段に違うAIならば出来てしまう。
この研究のキーポイントとして、既存の指紋スキャナーの多くは指紋のごく一部しか読み取らないという点だ。
そして一部だけであれば、異なる指紋でも似ている場所がたくさん存在し、新しい指紋を作りあげ、そのうち一部でも他の指紋とマッチするものがあれば良い。
このように探せば意外と、どんなシステムにも抜け道が出来てしまうのだ。
生体認証に対する信用が揺らぎそうな記事を書いているが、この技術が今すぐにスマートフォンのセキュリティを破るために使われるということはなさそうだ。
しかし、登録されている指紋が多いシステムにアクセスするとなると、一致する可能性も高くなるためハッキングできる可能性も高くなる。
こうした問題への対策としては、やはり指紋の持ち主であると言う複製不可能な認証方法を模索していくしかないのだと思う。