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経営難の米パックウェスト銀行が不動産融資部門を売却!ウオール街の機関投資家が銀行株取引で得るのはランチ代程度。一方「ミームコイン」のPepe爆上がりの怪現象!

本日の動画はこちら https://youtu.be/0h0y6Zdx3dk
報道ソース
 https://www.globest.com/2023/05/25/pacwest-bank-sells-real-estate-lending-arm-to-roc360/

今週は、パシフィック・ウェスタン・バンク(以下パックウエストと呼びます)にとって、またしても困難な一歩となったようです。
今週の初めには、CRE(商業不動産)ローンのポートフォリオを、ケネディ・ウィルソンに24億ドルで売却したとのニュースが流れました。

さらに、昨日5月24日には、同銀行の“住宅用事業目的融資部門“である「シビック・フィナンシャル・サービス(CIVIC)」を、ロク・キャピタル・ホールディングス(Roc360)に、非公開の金額で売却すると発表されたと、ロイターが速報
で短く伝えています。

これらの2つの動きは、シリコンバレー銀行、シグネチャー銀行、ファースト・リパブリック銀行などの破綻した銀行のように、顧客の大量の引き出しに対応するための十分な流動性を持たず、連邦預金保険公社によって閉鎖された危険な状態から立ち直ろうとする試みのようですが、果たして乗り切れるでしょうか。

パックウエストは、4月下旬の第1四半期決算発表で、12億1000万ドルの純損失(1株当たり10.22ドル)を計上し、株価を急落させました。
それは、他の銀行が見せていないレベルでの「財務の不安定さ」を露呈し、同銀行の株価は2023年2月中旬の時点の4分の1にまで下落しています。

昨日、注目されたポートフォリオの売却は、5月19日に行われたもので、ケネディ・ウィルソン・ホールディングスに、
74本の「建設ローン」を含むポートフォリオを24億ドルで、27億ドルの潜在的資金調達義務の引き受けで売却したということです。

そして今回のRoc360への不動産売却の発表で、"住宅用事業目的ローン“に特化した、米国有数の機関投資家向けのプライベート・レンダーであった
「シビック・ファイナンシャル・サービスが、Roc360に資産買収されることが発表されました。

Roc360という企業は、日本ではほとんど無名の会社かもしれませんが、中古の不動産物件などを買い取って、リフォームして売却するというビジネスで利益を出してきた企業のようです。

従来の融資基準に当てはまらない投資家との取引は、別の言い方をすればリスクの高いビジネスです。
第1四半期の損失により、リスクが増加するという見通しは、中核的なコミュニティ・バンキング業務に集中することには馴染まないことでしょう。

「CIVICの資産買収は、CIVICの本拠地であるカリフォルニア州で、不動産投資家向けの、事業目的ローンの最大市場に強化されれる見通しだ」と買収側は語っています。

また、WSJの報道によると、パックウェストなどの銀行株が、今年3月以降、激しくシーソーのような乱高下をしていると報じています。
預金流出などの悪いニュースが、すぐに株価に反映されてしまい、政府当局の支援強化が示唆されるような好材料があれば、株価は上昇するといった動きです。

しかし、全体的に見て、下落し続ける米国株の、特に“銀行銘柄“は、アクティブなトレーダーたちにとって、もはや退屈な存在となってしまいました。今は、
「ミームコイン」と呼ばれる、新たな投資先へと、彼らの関心が移ってきていると、WSJでは報じられています。

ミームコインとは、インターネット上で広く流通しているミーム(ジョーク)で作られた「仮想通貨」のことで、
イーロン・マスク氏が、ジョークで犬の“ドージコイン“を推したことで一躍有名になりました。

こうした冗談仮想通貨の「ミームコイン」が、下落し続ける米国株の、特に銀行銘柄にとって変わろうとする「一過性の」、本当に冗談のような奇怪な現象が、
米国株の市場で起きています。

今、爆発的な利益を上げている超人気のミームコインが話題になっています。

それが、「ぺぺコイン」です。

このカエルのデザインは、NFTで売買されている画像だそうで、この画像を1枚ダウンロードするのに$1000以上の値段がついているそうです。

実際ミームコインを、NFT技術と合わせて開発している、ある男性は、WSJの取材にこう語っています。

「僕は銀行を殺しに来たんだよ!」と…。銀行株なんかクソ喰らえとばかりに、
新たな情熱を、ミームストック・トレーダーたちが持ち始めているようです。

こうしたトレーダーたちの急変は、数年前にGame Stopや、AMCを急成長させたものと同じ力によって誇張されているようだと、wsjは書いています。

事実も噂も、ソーシャルメディア上で瞬く間に広がり、個人投資家の強い関心や、オプションや取引のインパクト、などを増幅させる時代に生まれた
ミームコインは、まさに「時代の落とし子」のような存在とも言えるでしょう。

半分冗談で作った「ミームコインブーム」が長く続くかどうかは誰にも予測できませんが、
なかなか値動きしないビットコインや、イーサリアムに比べて、上昇率やそのポテンシャルが高く、半ばゲーム感覚やギャンブルのような感覚で、トレードを
トレードを楽しみたい、若手トレーダーたちの間で人気だそうです。

今月、地方銀行の株式は、記録的な低迷となり、ミームコインのような仮想通貨に賭けるオプションの数が、爆発的に増えています。
ウォール街の大手機関投資家から個人投資家までが参加し、互いの売り買いを糧にしているとも言われています。

現在、米銀銘柄で起きている株価の乱高下は、どんな企業にも起こりうることですが、「信用」がものをいう銀行にとっては致命的です。

既存の投資家たちは、銀行株が下がれば買い、上がれば売るという、ケチくさいb売買で、なんとか食い繋いでいるのが現状だそうです。1日の取引による利益は「その日のランチ代程度」らしいです。ウオール街の機関投資家が、そこまで落ちぶれるんかい!と突っ込みたくなりますね。

株価が乱高下したり、急落したりすることで、預金者が資金を引き出す、いわゆるバンクランが起きるのは、銀行ならではの現象ですが、今の時代、ほとんどの人たちが、オンライン上で、お金のやり取りを行うことが主流となってきおり、わざわざ、銀行まで走って行って列に並ぶ必要もなく、手軽にスマホで、銀行に
紐づけてあるウオーレットに、自分の預金を移し替え、気に入った仮想通貨やNFTなどを買って、資金を逃したりする若手のトレーダーが増えているそうです。

シカゴの投資会社Kai Volatility Advisors(カイ・ボラタリティ・アドバイザー)の創設者であるCem Karsan(セム・カールサン氏)は、
「本当のパニックが起きるのはこれからだ!」と、wsjに語ったということです。

それにしてもぺぺコインの、カエルのNFT画像。今、この絵をダウンロードするのに1000ドルの価値があるそうです。
一方で、ウオール街のプロの機関投資家が、米銀株のシーソー売買で、モーメンタムに産み出す利益は、なんと「その日のランチ代程度」。

この差は一体なんなのか! って突っ込みたくなりますよね。

まさに、AI時代の到来を予感させます。
それはともかく、これからの時代は、これまでの常識を覆すような現象が、金融リセットと共にやってきます。

ぺぺコインのカエルさんのような「絵を描ける人」や、デザインが得意な人は、NFTにどんどん挑戦してみてください。

そしてこれからやってくる大失業時代。AIによるシンギュラリティによって、これまで安泰と言われてきた、教師や公務員、外科医(現時点では盲腸の手術程度でしょうが)、これらもAIを搭載したロボットが、仕事を担うようになっていく
と言われています。

AIが到底真似の出来ないような、非常に人間臭く、かつクリエイティブな仕事が出来る人や、超優秀なAIをコントロールできるレベルの
「プログラミングスキル」を身につけた人、あるいは、人の心を癒すことができるような人が、これからの時代は生き残っていくようです。

これから仕事を就く方は、その職業がいづれAIが代行できる仕事かどうかを見極めて、職業を決めた方が良さそうですね。できれば、まだAIが到達できないクリエイティブな芸術分野や、AIをコントロールするプログラミング技術の取得などに挑戦してみてはいかがでしょうか。

今日もここまで読んでくださり、ありがとうございました。
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