孫を見せられないわたし (独身41)と、父親(67)の笑顔。
35歳で東京から実家に戻ってきたときは
またいつか実家を出ていく
と思っていた。が、2021年11月現在、実家を抜け出せる様子も気力もない、わたし(41,発達障害者)。
親ガチャ外れのわたし(41,発達障害者)。
わたし(41,発達障害者)の両親(67)はポンコツだが、愛に溢れており(ただ、引くほど不器用、何もできない)、社会的にも個人的にも全く成功していない娘(発達障害者、41)に対して何も言わない。
家に少しはお金を入れて欲しい、とかもほとんど言わない。(3年に1度くらい、喧嘩した時にいう)
好きなものを、我慢すると言うことが普通の発達障害者たち。
そんなわたし(41,発達障害者)は、動物が大好きだ。
だが、リアル発達障害者の君ならわかるだろう。毎日を擦り減らして生きている発達障害者(またはHSP)にとって、普通以上のことをする、とはどのくらい負担になることか。(漫画家やデザイナー、クリエイターなど、発達障害の特徴を存分に活用している方達除く)
そう、自分の世話だってできないのに、動物(しかも言うこときかない!!部屋の中でうんちする!!)の世話をするなんて
もう無理
ってことに。
動物の世話って、高度な技術であり、誰でもできることじゃないよ。
今まで無理して犬を2匹飼ったが、2匹目なんてほとんど餓死させたくらいの発達障害者一家。(これに関しては反省しかしていないです)
動物は大好きだし、将来動物を飼うことを希望に働いてきた、と言っても過言ではないわたし(41,発達障害者)。
ただ、愛犬にほとんど何もしてやれず死なせてしまった経験から、同時にそれが無理なことも承知していたので、まだ正社員として働いていた頃のわたし(当時38くらい)の休日は
イオンモールのペットショップに行って、ガラスに張り付いて、ずっと子犬と子猫を見てる。
と言うものだった。
わたし (独身41)の母親(67)ももちろん発達障害者。
わたし (独身41)の母親(67)ももちろんバリバリの発達障害者だ。
小さかったわたし(当時7)のことをろくに世話もできず(小さい時のわたしは、とにかく寒かったのを覚えている)、前の犬だってボロボロの状態で死なせてるのに、まず彼女(67)には、それに気が付く能力がない。(発達障害者ってそんなものだ)
彼女(現在67)は目の前の愛犬(当時10)がボロボロで汚いことに気が付かず
可愛い と、本当に宣う。
そんなある日、わたし (当時39)。
そんなある日、考えの浅い母親(当時66)が子猫(生後10日)を抱えて帰ってきた。
毎日動物の話をして、さらに「いや、(動物飼うなんて)無理だから」と同時にいう娘(当時39)を見かねて、勝手に子猫をもらってきたのだ。
いつ仕事を辞めることになるのか分からなかったわたし (独身39)。
断ることももちろん考えた。
でも、東京に行って遊びまわっていたあの頃のわたし(当時28)と、今のわたしとは違う。
もう、家に落ち着いていられることができる。外からの刺激がなくても、十分一人で楽しいわたし(当時39)。
愛黒猫(1)を迎えて1年半。
そんなこんなで、ただただ断ることができずに、このモフモフのぬいぐるみ(愛黒猫(1))と一緒にいて、1年半が過ぎた。
昔よりもずっと経済的に余裕があり(昔はとにかく泣くほどがお金がなかった、それは家族全員である)
おしゃれしたい★遊びたい★と言う欲もほとんど終わらせ
持てる時間とお金を全てこの小さいぬいぐるみ(愛黒猫(1))に注ぐことができている。
小さな動くぬいぐるみ、それは愛猫(1歳5ヶ月)。
家に迎えたその天使(愛黒猫(1))に、一番メロメロなのは、実は父(発達障害者、収入少なめ、67歳)である。
父(67)は無趣味である。仕事以外はずっと家にいる。これで収入が多ければ言うことないのだが、好奇心の少ない男性の収入は少ない、と言う伝説の通り、父(67、自営)は収入があまりない。
父も、もちろん小さい頃のわたし(当時7くらい)の世話なんてできず、また前の犬の世話もできず、死なせてしまった。
そんな、動物を可愛いと思う心はあるのに、動物の世話はできないわたしの父(67)は、毎日、この愛黒猫(1)を愛でている。
めちゃくちゃ可愛がっている。目を細め、信じられないくらい甘い声で、愛黒猫(1)に話しかけるその顔は、幸せそのものである。
親孝行とは。
異性との関係も壊滅的なわたし(41,発達障害者)。結婚なんて夢のまた夢なわたし (独身41)は両親(67)に孫を見せることはできなかった。
でも、6年前に実家に帰ってきて、それからこうやって、わたし (独身41)がいたからこその愛黒猫(1)を迎えることができて
愛黒猫(1)に笑顔で話しかけている、動物の世話などできない父(67)を見ていると(世話はわたし (独身41)が全部一人でする)
これで良かったのか
もしかしてこれが親孝行なのか
と、ちょっとだけ嬉しい気持ちになる、わたし(41,発達障害者)。
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