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#162 新店舗の集客についての話

こんにちは。神戸の結婚式場でマーケティング部に所属しているこーへいです。

今回は「新店舗の集客についての話」について書きます。年末から準備を進めていた新店舗が本日オープンしました!8月からXでも投稿してきたので、その集客戦略で私なりに考えたことをこのnoteにまとめます。162投稿目にして初めて仕事に関することを書いたので、せひ最後までご覧ください!

それでは深掘りしていきましょう!
(約4,000文字 / 5分で読めます)


•始めに

まずは簡単な概要から。新会場についての情報はすでにホームページもリリースしているので今回は割愛。(気になる方は最下部リンクあります!)会場は内装や外装はもちろん新たにチャペルを新設して7月には完成、7/16にはレストランとしてオープン済。(すでにランチに行きましたが本当に美味しい!)そして本日初めて結婚式を行います。

1日1組限定の貸切で結婚式やパーティが提案可能で、オープンからすでに多くの結婚式見学予約をいただいている、これからが楽しみな会場です。

•••と順調に見えますが、集客についてはこれまでにないチャレンジを行い実践してきたので、その自分が考えていたことをnoteに書き、今後の自分もしくは同じ立場の方に少しでも参考になれば幸いです。

※ちなみに具体的な数字は記載していませんのでご了承ください。

•集客が好調な理由

さて肝心の集客が好調な理由は全部で2つあります。その内のひとつが初めからマーケティング部として関わることができたことだと私は考えています。

というのも既存会場は私たちマーケティング部が立ち上がる前だったので、初めから戦略を考える機会はありませんでした。(※マーケティング部設立から1軒会場オープンしましたが、そのときはコロナ禍もあり限られた条件だったため今回は除外)その点新会場は初めからずっとマーケティング部としてずっと関わることで他部署含めて考え抜くことができました。

で、この初めの段階がどこからかというと新会場を今後運営していくのか?を会社が判断するときでした。もちろん私は意思決定の場や会議に出席したのではなく、運営することによるメリットやマーケティング施策の資料作成として関わることができました。

きっかけは新会場についてのミーティング終わりのマネージャーと支配人がオフィスにいたときに「作ってみる?」とお声掛けいただいたことがきっかけ。たまたまいただけかもしれませんが、めったにないチャンスなので「やります」と返事をして新会場への道のりがスタートしました。

ただ勢いよく返事をしたものの、初めての提案資料はどんな情報が必要で何をまとめたらいいものか・・・と右も左も全くわからないほど未知の世界でした。その中でまずは基本的な情報として

・会場情報
・エリア情報
・競合情報

をある程度まとめてから上司に壁打ちして、修正した内容を見ては気づいたことをまとめてまた壁打ちして•••を繰り返して提案資料が完成。

結果的にそれが役立ったかまでは分かりませんが、かなり前から下調べできたことは会場運営が決定した後の会場情報をまとめる際にや戦略策定の時に役立ちました。

あとは支配人がマーケティング部の上司が兼任することが決まり、意思決定のスピードがいつも以上に早かったことと広告撮影やホームページ周りのディレクションが社内メンバーで一括担当したことで、都度ミーティングや方向性のすり合わせを行うことができ、これまでにないスピードで作り上げることができました。

・SNS開設したけれども•••

ホームページ作成までの道のりは整い、次は新会場の認知(色んな人に知ってもらうこと)を広めていくため、Instagramを開設して投稿していこう•••と意気込んだものの、当時会場がそもそも完成していない(これから工事のためまだ建ってもいない!)ことはもちろん、衣装やカメラマンなど結婚式に必要なアイテムの会社を探すところから始める段階で撮れる素材がなかったんですよね。

それにゼクシィネットをはじめとしたウェディングサイトへも会場がなければ掲載もできないため、世の中に新会場を広めることができないというなかなかのハードモード。さてここからどうやって集客していくか・・・と考えたときにある案が提案されます。それがTikTokでした。

・カギはTikTokであることを発信すること

「ちょうどオープン(結婚式をスタートさせる日)まで100日前のタイミングでTikTokを解説、毎日投稿してみよう」

と上司がプランナーに話しているのを聞き、私はすぐにプランナーにやるべきだと猛プッシュしました。

なぜこれだけ後押ししたのか?には2つ理由があります。まずひとつはTikTokが情報検索、日常的に多くの人が利用しているSNSだからです。ここ数年間で社外の方やプランナー、アルバイトスタッフに「普段どんなSNSを見ているか?」を時間がある限り聞いてみると、TikTokを見ている人は年々増えているんですよね。(中には気づけば数時間ずっと見ている人もいるほど!)ということはそこに投稿すればたくさんの人に見てもらう機会が多いので、そこを攻めない理由がありません。

特に最近はTikTokでまずは探す→Instagramで詳細を探す流れも増えているな、と感じるため、InstagramのようにTikTokアカウントを持っていることが会社単位でも当たり前になると思ったことも理由のひとつです。

そしてふたつめはそのコンテンツが当時の新会場と非常に相性が良いから。これが私が猛プッシュした1番の理由でもあります。

どの会場も開設しているInstagramは完成しているものを掲載していることが多いSNSで、それこそ会場の雰囲気や結婚式のその様子を伝えるには最適なので当時の新会場ではできませんでした。ただ逆に考えるとこれから会場やアイテム探しなどの過程を「動画」という自由な枠組みで配信することで、他にはない特別感とどんどん会場が出来上がり、毎回見ることが楽しみになることで会場のファンがついてくるはず、と考えました。

ここまで話すともうご存知の方もいらっしゃると思いますが、この考え方は「プロセスエコノミー」に基づいています。

プロセスエコノミーは実業家のけんすうさんこと古川健介さんが考えた造語で、

プロセスエコノミーは、商品や制作物といったアウトプットだけではなく、それらを生み出す過程(プロセス)自体が収益をもたらすという考え方をいいます。

プロセスエコノミーは?より

今から4年前のnoteですが、まさにこの内容が一般的になりましたよね。(気になる方はぜひ最後のリンクをクリック)そこから尾原和啓さんが本を執筆され、私も読んで理解を深めました。

↑2021年にツイートした内容。3年を経てついに実践!

元々TikTokはやりたいとプランナーも話していたこともあり、早速アカウントを作成して毎日100投稿が始まりました。

正直に言うとプランナーには通常業務をしながらの毎日投稿は慣れない作業でめちゃめちゃ大変だっただろうし、今すぐ結果がでないため「投稿して意味があるのか?」などもどかしい気持ちだったと思います。しかし毎日欠かさず投稿することで、会場が出来上がっていく姿やドレスなどのアイテムを一緒に決めていく決まっていく瞬間など、今しか見れない過程を共有してファンになってもらうことが狙いだったので、会うたびに「動画見たよ!」と声をかけたり、私もTikTokアカウントを作成して再投稿などを行うなどできる限りのサポートに徹しました。

あとは社内でもプランナーのTikTokアカウントがここ数ヶ月で一気に増えたので、周りからも「見たよ!」という声があったのも良かったポイントでした。

そして今、バズるほどの動画はまだありませんが、来館予約はありがたいことにかなりの数をいただいているのは、プランナーのみんなが100日間走り切ったおかげです。

・でも再現性は限りなく低い

ここまで書いておいて身も蓋もありませんが、じゃあ既存会場に展開していけばうまくいくのか?というと、この方法は再現性は低い、もしくはできないと考えています。というよりもある程度は数字は伸びるかもしれませんが、ここまでのパフォーマンスは難しいかもしれない、が正しいですね。

これも2つ理由があるのでそれぞれまとめていきます。

①会場規模が小さいこと

まず今回は1バンケット(披露宴やパーティを行う会場)なので年間で結婚式を担当する数もそこまで大きくないため、ある程度はこのnoteで再現できそう。逆にたくさんのバンケットがある会場は当然目標が高く、すぐにでも会場に来てほしいので、今回のように少しずつ積み上げていくことを待ってくれないはず。

②一番目に始めたことに意味がある

「それでも長期的に取り組むぞ!」という方もいらっしゃるかと思いますが、そもそもそんな頻繁に新しく何かを作る機会ありません。また仮にこれから作ることがあっても、「〇〇と同じような内容だな」とインパクトは確実に弱まります。

何事も一番始めが人を惹きつけますし、続きがみたくなるもの。なのでこのまま同じ方法を取り入れるのではなく、自分たちにしかないオンリーワンの何かを取り入れるべき。

無事オープンして少しの間は集客が安定すると思いますが、次はどんな方法で新会場を広めていくのか?をまた一から考えていきます。

最後までお読みいただきありがとうございます!
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それでは!

<リンク集>

けんすうさんの「プロセスエコノミー」のnoteはこちら。

新店舗のホームページはこちら。

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私についてはこちらのnoteをご覧ください。

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