自分だけのフリー素材を作る:もう一つのサムネイル論
以前サムネイルの話をしました。
サムネイルについては、どうしてももう一つ書きたかったことがありました。
それは、【サムネイル用の写真素材】についてです。
サムネイルというのは、その先のコンテンツ(動画でも記事でも)の内容の期待値を操作する大切なもの。
長くYouTubeに動画をアップしていると、サムネイルに使う写真素材に困ることになります。
フリー素材サイトがいっぱいあるじゃないか、と考えるでしょう。
確かにその通り。
しかしこれだけフリー素材サイトが増えてきた背景には、やっぱり誰もがサムネイル画像を必要としていることが想像できます。
国内の有名サイトを始め、海外のフリー写真サイトもいっぱいある。
ただ僕は、フリー素材については少々、思うところがあるのです。
(1)フリー素材ばかり使うのってどうなのか?
せっかく独自のコンテンツを作っているのに、そのコンテンツの顔となるサムネイルに誰かと同じ素材を使う、ということがどこか納得できない。
実際、有名なフリー素材サイトの写真を使ってると、もう誰もが「あああれね」と分かります。
僕だってちょいちょい使わせてもらってますので否定したいわけじゃありませんが、そればかりなのは自分としてどうなのか、と。
(2)遅かれ早かれ、物足らなくなる
いくらフリー素材が充実していると言っても、限界があります。
素材の数が膨大でも、その中で自分に合ったもの、好みのものとなると候補はグッと減ってしまう。
僕の場合、毎週のようにYouTubeやブログを更新しているので、年間150枚くらい写真素材が必要です。
結局、いつもいつも「どうしようか」となるんです。
* * * *
そんなわけで、僕はもう何年も前から、「自分のためのフリー写真素材」を撮っておくようになりました。
注意しているのは、「個性的な写真を撮る」ということ。
単にきれいに撮ろうとすると、今は逆にフリー素材に見えてしまう。
これらの写真もフリー素材にしか見えないので使っていません。
個性的な写真を撮るために使っている、僕の「ミニチュアや小物」をご紹介します。
ー映画関連のレゴ
ー映画のフィギュア
ー撮影機材のミニチュア
ーアンティークカメラ
ー手作り感のあるもの
ブラウン管テレビやカセットテープ、レコードなども手元に置いてあります。
もう、紹介しきれないくらいいろんなものがあります。
これらも、使い道がまだ見つかってないもの。
写真を撮る時に、2つ工夫していることがあります。
(A)撮るタイミングを狙う
暇ができたら撮りに行こう、なんて考えてるといい素材は撮れません。
左は日の出を狙って撮ったもの、右は雪が降った時に慌てて撮ったものです。
(B)違和感を演出する
これは精密なミニチュアだからこそできる技ですね。
コンテンツに凝るのと同じくらい、サムネイルに凝るのは価値あることだと考えています。
皆さんも一度、ご自身の業界のミニチュアを探してみても面白いかもしれませんよ。
とはいえ、一番手っ取り早いのは、撮影の時に「別途サムネイル用の写真も撮っておく」ことですけどね。
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オリカワシュウイチ
映像クリエイター/絵コンテコーチ
初心者の映画制作をサポートする活動を全国で続ける。埼玉在住。
仲間ゼロ・カメラ1台から映画作りをスタートし『映画工房カルフのように( http://karufu.net/ )』を立ち上げ、セミナーやワークショップを通して、これまで1000人以上に映画作りをアドバイスする。スタローンに生で会ったことのある広島県人。著書に『事例で学ぶ1分間PR動画ラクラク作成ハンドブック』『iPhoneで作ろう ビジネス動画の教科書』(共にペンコム)がある。
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