自宅でのグリーンスクリーンの設置が大変なので、楽な方法を探ってみた
猛烈に世に問いたい。
みんな、本当にグリーンスクリーンに苦労していないのか?と。
映像やってる僕がこれだけ苦労してるのに、普通のビジネスパーソンが問題なく過ごせているはずがない!と。
グリーンスクリーンというのは、自分の背景を合成するための緑色のあれ。
zoomなど、ウェブ会議サービスを使う人ならもう、馴染みの存在でしょう。
このグリーンスクリーンを自分の背後に配置することで、その部分が別の写真や映像にきれいに合成されます。
ただこのグリーンスクリーン、設置や配置がなかなか手間です。
企業ならいいでしょう。複数人で手分けして設置したり、そこそこ広い場所も用意できる。しかし、個人宅で使用する場合は、狭くて大変ですし、いちいち撤去する必要があれば面倒でしかありません。
いろんなタイプを試しながら、自分史上もっとも簡単な方法を見つけるまでをまとめました。
「グリーンスクリーンなんか使わない」という選択肢について
背景なんて気にしたことない、という考えもあるだろうと思います。
しかし、背後が自宅というのは、かなり残念な印象を与えることは否定できません。
社内ミーティングならまだしも、外部との商談ではいかがなものでしょう。
スポーツ選手も、インタビューの時はスポンサーやチームロゴの前に立ちます。あの感覚だと思うんです。
公式感。
僕は企業や団体の名前を背負ってオンライン講座を開くことも多いので、背景もちゃんとしたい。
zoomの「ぼかし機能」は、まだまだ残念
そんな折、zoomのアップデートにより、グリーンスクリーンを使わなくても「ぼかし」機能が使えるようになりました
しかし・・・頭が凹む!手を動かすと「ぼかし」が途切れる!
まあ、頭が凹むのは僕の方に原因がある気もしないではないですが、やっぱり「公式感」は達成できていません。
「公式感」にはグリーンスクリーンは不可欠
グリーンスクリーンと向き合わないといけないと考えました。
合成するには背景が緑色(青色)であればいいわけで、緑の部分は布でも何でも構いません。
大きな合成用の布も持っています。
しかし、これをつけるには、自分のすぐ後ろに大きな壁が必要で、この条件を満たすのは僕の場合リビングの一部だけ。
最近は、スイッチャーを使ったオンライン講座もあり、毎回それらを設置するのは現実的ではありません。
目指すは、次の2つ。
◎ 普段の仕事場所の背後にグリーンスクリーンを配置できること
◎ 設置が簡単で、普段の仕事、作業に邪魔にならないこと
イスの背もたれに取り付けるタイプに愕然!
六畳一間の僕の仕事部屋には、広い壁など残されていません。
よって、緑の布をたらす選択肢は消えます。
前々から気になっていたのが、イスの背もたれに取り付けるタイプのグリーンスクリーン。
しかし装着してみると・・・高さが足らない!
イスの背もたれの高さが圧倒的に足らない上に、グリーンスクリーンがうしろに大きく湾曲します。家にあった他のイスも、すべて高さが足らないという状況。
首の後ろまで背もたれがある、ゲーミングチェアのようなタイプに適してますね、これ。もしくは、重役のようなイスを使ってる人。
背もたれを高くしてもアウト!
背もたれを高くすればいいじゃないかと、イスの背もたれにスーツをかける器具を購入。
しかしこれもダメでした。
改善はされてますが、上が見切れてしまう。
ちなみに、パソコンの位置を変えたり、座り方や身体を丸めてみたりすれば何とかなりましたが、これをキープするのはきついです。
巨大なものは個人宅に合わない!
うちには、高さ2メートル、横幅1.5メートルの巨大な折り畳み式グリーンスクリーンがあります。
これなら、理論上いけます。
以前の記事でも紹介しました。
『スマホ動画の合成なら、自宅でも一人でも楽しめる!』
https://wepress.web-magazine.jp/2020/08/05/8190/
しかし、これも却下でした。
大きすぎて設置が大変。別の部屋で広げて、えっちらおっちら運び入れるしかありません。そもそも、この巨大なグリーンスクリーンを固定する器具が存在しません。
マイクスタンドに光明を見出す
新型コロナウイルスのせいで、誰もがグリーンスクリーンを畳めるようになりましたが、もともと我々はレフ板を畳んでいました。
そういえば、レフ板を固定する器具があるじゃないか。
もっと早くこれに思い至るべきでした。
マイクスタンドと組み合わせてこれを使ったところ、ようやく解決とあいなりました。好きな高さに調節でき、1分もかからず設置できます。
このマイクスタンドのいいところは、足場がせまいこと。
カメラ三脚も照明の足も、結構場所をとるんです。
まとめ
同じような問題を抱えてる人がいたら参考になればと思い、これまでの試行錯誤をざっとまとめました。
僕の場合はマイクスタンドを使ってますが、「レフ板 スタンド」で検索すると、スタンドとクリップがセットで3000円弱で見つかります。
「そんな細かいことまで考えてないよ(笑)」
という人は多いことでしょう。
もちろんこの辺りは、個人的なこだわりの範疇かもしれません。
しかし、たいていのモノが無料で手に入り、付属機能でたいていのコトができちゃう時代、細部のこだわりこそが、その人の仕事を定義していくのだと思うのです。
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オリカワシュウイチ
映像クリエイター/絵コンテコーチ
初心者の映画制作をサポートする活動を全国で続ける。埼玉在住。
仲間ゼロ・カメラ1台から映画作りをスタートし『映画工房カルフのように( http://karufu.net/ )』を立ち上げ、セミナーやワークショップを通して、これまで1000人以上に映画作りをアドバイスする。スタローンに生で会ったことのある広島県人。著書に『事例で学ぶ1分間PR動画ラクラク作成ハンドブック』『iPhoneで作ろう ビジネス動画の教科書』(共にペンコム)がある。
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