画像生成AI:スマホアプリの歩き方(2023年9月版)
前回、パソコンで画像生成できるAIツールをご紹介しました。
『画像生成AI 初めてでもパソコンですぐ楽しめるツール紹介(2023年8月版)』
https://note.com/newurawafilm/n/n5c1534c9f618
パソコンで、気軽に画像生成AIが楽しめる。
しかしこれが、お手元のスマートフォンでできたらもっと気軽。
というわけで今回は、スマホアプリ版のご紹介です。
どんなものがあるか、そしてパソコン版との違いは?という視点でまとめてみました。
画像生成AIスマホアプリ版はこんなにある
画像生成AIとは、文字で指示を出すとそれに沿った画像を作ってくれるAIのこと。
(詳しくは前回の記事をお読みください)
この、スマホアプリ版の画像生成AIにはどんなものがあるのでしょうか。
検索してみると、「オススメアプリ」「2023年度版」といった言葉がタイトルに入った紹介記事がいくつも表示されます。
しかし、スマホアプリの数が多いこと!
目についた4つのサイトに挙げられてるものをリストアップしただけでこの有様です。
※表記はアルファベット順です。
AI Mirror アニメ風のAIイラスト
AI Picasso イラスト化が得意
Artbreeder 画像生成ができる
Bing AI 画像生成ができる
BeautyCam お洒落な似顔絵生成
BeautyPlus ペット画像の擬人化
ClipDrop 様々な画像加工ができる
Deep Dream Generator 画像生成ができる
Doodle Master 画像生成ができる
Dream Art AI 多彩な画像加工
Fotor AI 気軽に画像生成ができる
GoArt 絵画風加工など
Leonardo.Ai イラスト風の生成が得意
Meitu アニメ風のAIイラスト
MyEdit 画像生成ができる
PhotoDirector 画像生成ができる
Picsart 画像生成ができる
Prisma 画像生成ができる
Runway ML 画像生成ができる
snow 自撮り画像の加工が得意
starryai 画像生成ができる
ToonMe 画像を漫画化
UniDream 人物イラストが得意
Vivd AI リアルな画像生成
WOMBO Dream 画像生成ができる
Wonder 風景や動物が得意
YouCam Perfect リアルなAIアバター生成
AIイラスト Plus 二次元イラストが得意
お絵描きばりぐっどくん LINE上で画像生成できる
画像生成AI AIイラスト Stable 気軽に画像生成ができる
LINE AIイラストくん LINE上で画像生成できる
画像生成AIスマホアプリ版をいくつか使ってみた
どの程度のことができるのか、実際にいくつかのアプリをインストールして触ってみました。
◎Bing AI
パソコン版もありますが、今回はスマホアプリ版。
ログインした上で、
Image Creatorをタップして現れる画面で、
テキストを記入すると、
画像が生成されます。
この流れはパソコン版と同じですね。
とても気軽で、お金もかかりません。
◎お絵描きばりぐっどくん
LINEを使って簡単に画像生成AIが楽しめます。
妙な名前ですが、画像生成AIが騒がれ始めた初期のころから話題になってたサービスです。
お友達登録をした後、LINEを使ってやりとりする、という手軽さがいいですね。
◎snow
これは自撮り加工アプリとして元々有名なもの。
「自分の顔の写真を10から20枚ほどアップロードするだけで、自分のアバター画像が出来上がる」ということでやってみました。
一体どれだけイケメンにしてくれるのでしょうか。
「・・・・」
◎PhotoDirector
自宅で自撮りをすると、どれも無愛想になりがち。
そこで今度はおもいっきり笑顔の自撮り写真を何枚も撮りました。
髪の毛が足されてますが、余計なお世話です。
画像生成AIスマホアプリ版の特徴が見えてきた
パソコン版でもスマホアプリ版でも、やることもできることも大きくは変わらないようです。
実際に触ってみて、次のような特徴を感じました。
1)すぐ使える
スマホアプリ版のいいところは、アップロードしたい写真がすでにスマホの中にあること。
加工したあと、その場で友人知人と共有して楽しめます。
2)自撮り写真の加工に向いている
スマホアプリ版は「自撮り写真の加工」に向いていると思いました。
ただ、普段から自撮りをバリバリやってる人には、という条件がつくなとも思います。
例えば10枚以上自分の顔を(一人で)撮り続けるのは、かなりの苦痛を伴います。
4枚目あたりから「自分は今、何をやってるんだ・・」という気持ちと戦うことになる。
3)意外にお金がかかる
パソコン版に比べ、スマホアプリ版はお金がかかるなと思いました。
アバターを作ろうとすると数百円、などちょこちょこ費用が発生します。
4)スマホアプリ版にはできない機能もある
パソコン版ではできるけどスマホアプリ版ではできない、という機能もありました。
例えばCanva。
スマホアプリ版もありますが、パソコン版についている画像生成「Mojo AI」という機能はモバイル版では使えないようでした。
スマホアプリ版は手軽で、よりプライベートな加工が楽しめるなという印象。
パソコン版は業務で使い、スマホ版は遊びで使う、とも言えるかもしれません。
まとめ
画像生成AIについて検索してみると、「選択肢が多すぎて一体どれがいいのかピンとこない問題」に直面します。
これだけあると、「じゃあどれを使えばいいの?」と悩むことになる。
画像生成AIに限らず、近年この問題は顕著になってきています。
僕は講師として、スマホ動画制作を長年お話ししていますが、「スマホの動画編集アプリはどれがいいですか?」はお決まりの質問です。
アドバイスしても、「(同僚や友人から)別のものを勧められるんです」と返ってくるのでもどかしい。
「誰でも簡単」「無料で使える」「高機能」
画像生成AIも、こういった謳い文句だけで選ぶことは厳しいでしょう。
「自分はこれがしたい」という目的意志がないと、情報に振り回される時代なのだと思います。
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オリカワシュウイチ
映像クリエイター/絵コンテコーチ
初心者の映画制作をサポートする活動を全国で続ける。埼玉在住。
仲間ゼロ・カメラ1台から映画作りをスタートし『映画工房カルフのように( http://karufu.net/ )』を立ち上げ、セミナーやワークショップを通して、これまで1000人以上に映画作りをアドバイスする。スタローンに生で会ったことのある広島県人。著書に『事例で学ぶ1分間PR動画ラクラク作成ハンドブック』『iPhoneで作ろう ビジネス動画の教科書』『iPhoneでお金をかけずにビジネス動画を作れるようになる本』(全てペンコム)がある。
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