6年間の少年サッカー時代に、唯一刺さった監督の言葉
私は小学校の6年間、ほぼ毎日サッカーをやっていました。
練習は過酷でした。基本的にずっと走っていたような気がします。
その中で私が学んだことといえば、
監督の目を盗んで、靴紐を自らほどいておきながら、
「靴紐がほどけたから結んでいる」という姿を装い、
その場でしゃがみ、賢く休憩をするという処世術です。
こんなふざけたスポーツマンシップを掲げた人間だったので、
肝心のサッカーの技術はもちろん成長しませんでした。
6年間の伸び率の低さはチーム随一でしょう。
オフサイドを理解したのも中学校に入ってからです。
自分の専門としている競技のルールすらわかっていなかったということか?
とにかく、しんどかった。
早く家に帰って、父親のPCでチョコットランドをやることだけが生きがいでした。
このように、練習が過酷だったこと以外はあまり記憶がないですが、
監督がわざわざ僕らを集合させ、ドヤ顔で言い放ったフレーズは、今でも脳に残っています。
それは試合で負けたあと、監督がいったセリフ。
(そもそも、大人が小学生を怒鳴ること自体が問題な気もしますが)
小学生ながら、心に響いたんだと思います。
大人なった今でも、応用の利く良い価値観です。
サッカーが上手くなりたいなら、何度も自分の足でプレーするしかない。
監督から怒られた回数が多いほど、パスの精度が上がるわけではない。
大谷翔平のハイライトをどんなに繰り返して視聴したところで、
身長は193cmにならないし、メジャーから声がかかることもない。
「意味のないことに時間を使う必要はない」ということを的確に言い換えてくれています。
「これ、本当に上達する?意味ある?」
ヤスくんは、少年サッカーの指導者でもあり、批判的に物事考えるクリティカルシンカーでした。
クリティカルシンカーであるヤスくんは、今頃、
その批判的思考力でビジネスの世界で猛威を振るっていることでしょう。
NewsPicksで特集される日も、そう遠くありません。
ぜひ名前だけでも覚えて帰ってください。本名は私も知りません。
おわり