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【遊戯王】個人で月10万稼げる蘇生制限【最強ブレイズ】

皆さんは、「蘇生制限」という単語をご存知だろうか。
僕は知っている。いや、知っているつもりだった。あの時までは。

これからお伝えするのは、世にも恐ろしい「最強ブレイズ」の物語だ(壮大な一話完結)...。


挨拶が遅れた。僕は最近遊戯王に脳細胞を食いつぶされた一介の復帰勢デュエリスト、新人類。これ以降自分の名前を出すこともないので忘れて良い。

ああ、ちなみにタイトルにある「月10万稼げる」は釣りワードで嘘なので、何か期待してクリックしてしまった人は安心して遊戯王を始めて欲しい。今の遊戯王はかーなーりお財布に優しくなっている。一部の人気カード(舌打ち)や、期間限定のプロモーションカード(血涙)を除けば、安価に、且つ強いデッキを作る事が可能なので非常にオススメだ。

さて、挨拶がわりの布教も終えたところで、いや、挨拶をした上で挨拶がわりとは、頭痛がファックみたいな構成でいささか胃もたれが肉離れを起こす。
冒頭で出てきた「蘇生制限」というワード。これは遊戯王における隠されたルールの一つであり、深くルールを理解する上で避けては通れない道だ。目を背けるな。
ちなみに、隠された効果とは、コナミが秘密にしているという意味ではなく、「え?聞かれなかったから、答えなかっただけだけど?」という、ある種子供のような、しかし実際に壁にぶち当たったプレイヤーのみが至る問いであるがゆえに、事実、隠されている、と同義であろうルールの事だ。
実際、基本ルールを教える時にこんな知識を植えつけようとする行為は、もはや勧誘ではなく選民思想のそれであろう。

遊戯王というカードゲームのルールは、一見複雑そうに見えてその実、難解。使い古されたような表現だが、このゲームに関してだけはそう評さざるを得ない。条件分岐書きすぎてぐっちゃぐちゃになったプログラムみたいなルール、それが、遊戯王。今日からデュエルを始める君へ。「ルールがよくわからない」? 君が抱えるその悩みは、全世界の8000億人のデュエリストが同じく抱える悩みだ。安心して良い。

コンマイ語
みんな悩んで
みんな死ぬ

しかも明日は
裁定変わる

デュエ川柳。おそまつ。

話を戻そう。結論から言うと、蘇生制限とは、
「特殊召喚モンスターを墓地や除外ゾーンから特殊召喚するために、クリアしておかなければならない条件」の事である。

なるほど、さっぱりわからん。

そも、特殊召喚モンスターとは。通常召喚が出来ず、特殊召喚のための条件が効果に記されているモンスターの事だ。
例えば、そう。いにしえのフィニッシャーとして名高いかのカードは特殊召喚モンスターを代表するに相応しいだろう。

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カオス・ソルジャー -開闢の使者-

星8/光属性/戦士族/攻3000/守2500
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地から光属性と闇属性のモンスターを1体ずつ除外した場合に特殊召喚できる。
このカードの(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを除外する。
この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない。
(2):このカードの攻撃で相手モンスターを破壊した時に発動できる。
このカードはもう1度だけ続けて攻撃できる。

・このカードは通常召喚できない。
・自分の墓地から光属性と闇属性のモンスターを1体ずつ除外した場合に特殊召喚できる。

この2文こそが特殊召喚モンスターという個性を表すシンボルといえる。毎度特殊召喚モンスターを刷る度に定型文を入れるのであれば、

・【特殊召喚モンスター・条件】:

のように、共通言語としてキーワード化してしまえと思うのは僕だけだろうか。ことデュアルモンスターに関しては、【デュアル】と記した上で、あろうことかそのすぐ下にデュアルの意味が書いてあるという冗長ぶり。
あまりにもカードが増えすぎたおかげで、表記の一新がデリケートな案件であることは、遊戯王が未だもって、TCG市場に幅を利かせるビッグタイトルであるが故の、いわば税金のようなものだろう。

して、この特殊召喚モンスター。まずはそのテキストに記された通り、特殊召喚条件を満たす事でフィールドに出すことができる。逆に言えば、それ以外の方法でフィールドに出すことは、原則、許されていない。
そう、原則。何事にも例外は存在する。「あり得ないなんてことはあり得ない」。ゴーンだってバレずにレバノン。そして、その例外こそが後に話す最強ブレイズに繋がっていくわけなのだが、その話をするにはまだ前提条件が足りないので、特殊召喚モンスターの説明に戻ることとする。

原則、そのテキストに記された条件でしかフィールドに出す事を許されない。それがゆえの、特殊召喚モンスターという名。重くないか?その名前。

だがひとたびフィールドに出してしまいさえすれば、その後フィールド・墓地・除外ゾーンにいる間はその限りではない。
特殊召喚条件という鎖を解き放った彼らを迎えるのは、自由な墓地・除外からの特殊召喚。待っていたのはルールへの服従からの解放。そう、皮肉にも特殊召喚モンスターにとって、墓地こそがアヴァロンだったのだ。まるで独裁国からの出国手続き。
死者蘇生・リビングデッドの呼び声・DDRとなんでもござれ。しかして、鎖から解き放たれた彼らを待つのは、自由とは名ばかりの過酷な労働環境。デュエルの世界に労基などあるはずもなく、過労死は免れない。

だが、安心して欲しい。君達が過労死したそこは、墓地。埋葬不要の低コスト。デュエリストにボロ雑巾のように使い倒され、そのまま眠っていて結構。どうせ次のターンにはまた働いてもらう。
埋葬といえば、おろかな埋葬というカードは、デッキの潤滑油としてよく採用される強力なカードだが、その効果は、簡潔にして強烈。

おろまい

おろかな埋葬

(1):デッキからモンスター1体を墓地へ送る。

この効果が強い事を理解出来れば、一端のデュエリストを名乗れるだろうカード、その1枚。なのだが、ここでこの話の肝として、おろかな埋葬の効果で墓地に送ったカオスソルジャー-開闢の使者-(以下開闢)は死者蘇生等の蘇生効果を受けられない。これこそが、蘇生制限に引っかかっている状態である。
ビザを発行していない国外逃亡者が背負うべき業と言えよう。やっちゃえ、おろ埋。

少し整理してみよう。

(1)開闢に記された条件によって特殊召喚し、その後墓地へ送られた開闢は他のカードの効果によって特殊召喚が出来る。

(2)おろかな埋葬によって墓地に送られた開闢は他のカードの効果によって特殊召喚が出来ない。

「正規の方法で特殊召喚がされていない特殊召喚モンスター」を蘇生できない。

これが、蘇生制限。
しかして、話をややこしくするのはこの後の「召喚条件を無視」に関する説明なのだが、悲しいかな、想定よりはるかに長くなってしまい、1話完結については断念せざるを得ない。コナミよりも冗長なテキストによって起きてしまったこの悲劇を繰り返してはならない、と心の中でスナック感覚で願うばかりだ。

そして、継続してこんなものを書くほどのモチベーションが続くかどうかは、アルカナフォースの効果ぐらい不安定である事は言うまでもなく正位置。

それもこれも、とあるバイサーショック使いが悪いのだ。

余談だが、特殊召喚モンスターの1体である「レアメタル・ドラゴン」。特殊召喚モンスターの中でも一際異質な存在感を放つそのテキストがこちら。

レアメタル

効果モンスター
星4/闇属性/ドラゴン族/攻2400/守1200
このカードは通常召喚できない。

なんだお前は。

なんなのだ。

イヤダイヤダと言うだけで何一つ提案をしないわがままボディ。

召喚条件の一つも書かないとはどれだけ礼儀(ルール)を守らないのだ。



だが実はこのカード。見えないテキストが存在している。
「このカードはカードの効果でのみ特殊召喚できる」



書いてない。



そんな事、書いてないじゃないか!

で、この特殊召喚モンスターはカードの効果であれば特殊召喚が出来るので、おろかな埋葬から特殊召喚が可能という仕様。


???????


もうここまでの時間を返せよコナミさんよォ!

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