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上演のこりわずか! 帰ってきた「カリスマ」たちを見逃すな!——「『カリスマ de ステージ』〜おかえり!カリスマハウス〜」京山陽春×持田悠生×田中涼星 スペシャル鼎談


超人的シェアハウスストーリー『カリスマ』の新作舞台「『カリスマ de ステージ』〜おかえり!カリスマハウス〜」が、7月7日(日)まで、東京・品川プリンスホテル ステラボールにて上演中です。前作を超えるシュールで予測不能なカリスマたちの物語に加え、ライブパートではキャストによるソロ曲を回替わりで披露。さらに各公演で「カリスマなゲスト」も登場するなど話題沸騰の本作についての、伊藤ふみや役・京山陽春さん、本橋依央利役・持田悠生さん、天堂天彦役・田中涼星さんの座談会をお届けします! 

——原作の第一印象はいかがでしたか?
京山 僕は楽曲から入ったんですが、7人がツナギを着て踊る「めちゃめちゃカリスマ」のMVを見て、そこでもう心をつかまれて。〝七人のカリスマ〟が歌う楽曲は、どれも耳なじみのあるメロディーが一部カバーされていて、「あの曲をこんな感じでアレンジしていいんだ!」と衝撃的でした。YouTubeで配信中のドラマにしても7人それぞれの個性、色が出ていて、「こんなに何も考えずに笑える作品があるんだな」というのが第一印象でした。
田中 わかります、いい意味で「ヤバいのが出てきた!」って感じでしたよね。ドラマも気がついたら次のエピソードを再生していて、ふれる者を虜にする、不思議な引力をもっている作品だなと思いました。しかも「カリスマ」のドラマはボイスがメインなので、頭の中で彼らの動きを想像するのも楽しいんですよね。いろいろな意味で想像力を刺激してくれるし、天堂天彦役のお話をいただいてから作品を拝見して「舞台化したら、このやりとりはどうするんだ!?」と頭を抱えるシーンもあったり(笑)。
持田 僕も本橋依央利役のお話をいただいてから作品にふれたんですけど、ドラマを見てすぐに「この役、この作品は絶対やりたいな」と思いました。ドラマそのものが本当におもしろいし、舞台上で依央利に動きをつけていくのがすごく楽しみで。いざ1作目をやった時は、演じながら「確かにこの7人、カリスマだなー!」って納得させられちゃいました。

伊藤ふみや役・京山陽春さん

——7人の細かい表情や動きを楽しめるのは舞台版の魅力でもありますが、どのようにつくられていったのでしょうか?
田中 前作の稽古中に、脚本・演出の川尻(恵太)さんも交えてかなり話し合いました。ドラマにはない要素や描写を足す場面も出てくるんですが、そのキャラクターが取りそうな行動から少しずつふくらませていく感じですね。
京山 舞台は面と動きで見せるところがあるし、彼ららしさを表現する上でも大事な要素だよね。ふみやの場合は、逆に動かないんだけど(笑)。
田中 ほかにもキャラクター同士の距離感であったり、どういうアプローチがふさわしいのかといった部分も、稽古の段階でしっかり詰めていきました。
持田 7人ともキャラ立ちがすごいので、セリフが追加される時も「誰ならいけそうかな?」「ここはアイツでしょ」と、自然とすぐに決まるんです。こういうことを言ったりやったりするのはアイツだ、と共通認識がしっかりできあがっているし、話していてなんだかおもしろかったです。

本橋依央利役・持田悠生さん

——稽古のお話も出ましたが、雰囲気はいかがですか?
田中 前作では最初、本当に全然話さなかったです(笑)。7人のなかでは陽春くんと僕が年長組なんですけど、もともと後輩属性で。だから先輩としてどう声をかけたらいいのかもよくわからなくて、「今日暑いっすねえ」「そうだね」みたいなよそよそしい会話をしてました。
京山 そうそう、めちゃくちゃ探りあいだった(笑)。
田中 一度、みんなでご飯に行ってから、徐々に雰囲気が変わりましたよね。やっぱりみんな人見知りだったんだな、とわかったのも大きかったです。実は全員おしゃべりで、稽古場でもずっと話してるし。
持田 みんなのことも、だいぶわかってきましたよね。陽春くんは本人も甘いものが好きで、めっちゃゲラだとか(笑)。おかげで今では、お互いをイジれるくらいの距離感です。もちろん、先輩たちのことをめちゃくちゃリスペクトしてるのが前提で。「カリスマ」はセリフ量が多いんですけど、稽古2日目にしてみんな台本を外していてビックリしました。稽古に挑む姿勢もそうですし、悩んでいたらとことん付き合ってくれたり、先輩たちの背中が本当に大きいなと日々感じています。僕と(寶珠山)駿くんは遅れて稽古に合流したんですけど、動画を確認しながら「今回もほんと大変そう」「でも頑張って覚えよう」って励まし合いました。本当にすごくすてきな、いい座組だと思います。
田中 スタッフさんたちの「カリスマ」愛もすごいよね。今回とある小道具を作ってもらったんですけど、それがもうガチすぎて(笑)。脚本・総合演出の川尻さん、演出の白鳥(雄介)さんとのセッションも最高すぎて、現場は大爆笑しています。「ここでセリフを足せないかな?」って話し合うときも、全部に笑いの要素が詰まってるんですよ。会場がステラボールになって大きくなったセット、そして何よりキャラクターを最大限に生かしつつ楽しく演出してくださるので、稽古自体も本当に楽しいです。
持田 僕、白鳥さんの「ナシにするかもしれないけど、一度やってみて」っていうオーダーが好きです(笑)。たぶん無理だろうけど試しにやってみてほしい、見たいって。
京山 演出サイドが、一番攻めてるよね。ふみや役としては、稽古場がピークにならないよう意識はしてます。「カリスマ」は新鮮さみたいなところがよかったりもするので、笑いに慣れちゃいけないというか。でもそれがまた大変なんですけど(笑)。
持田 前作だと、稽古中は静まり返っていた場面で、劇場のお客さんたちがドッと笑ってくれたこともありましたよね。「え、ここで笑いが起きるんだ?」って。そういう発見も楽しみです。

天堂天彦役・田中涼星さん

——2作目に挑むにあたって、どんなことを意識されていますか?
京山 それこそ前作はカリスマたちの自己紹介的な側面があったので、今作ではさらに踏み込んで、7人の関係性をより深掘りしながらお客さんにお届けできたらと思っています。あとは今回、7人が舞台上に出ずっぱりなんですよ。そういう意味でも役者としてはいい緊張感がありますし、楽しみですね。
田中 今作で天彦がより愛されるように、そしてお客さんの心を解放してあげたいなと思っています。カリスマたちの日常を垣間見ながら、好きなタイミングで、自由に笑ってもらえたらなと。陽春くんも言っていましたけど、今作では全員が板の上に出ずっぱりで、本当にいろいろな要素が散らばっています。お客さんも一緒になって戯れられるポイントもあるので、ぜひ全力でご参加いただきつつ、それ以外の部分でも心のおもむくままに感情をあらわにして楽しんでいただきたいですね。
持田 前回は服従のカリスマである依央利が「奴隷」として生きる様をとくとご覧いただいたんですが、今回は新たな一面も描かれます。依央利にとって核となる部分が脅かされる瞬間があって、彼のまた違った一面を見ていただけるのがすごく楽しみです。
 
——「声優のカリスマ」など、日替わりでカリスマなゲストが出演されることも話題です。
京山 本編も盛りだくさんなうえに、カリスマなゲストを筆頭に、回替わりパートもブレイク必至のものすごいことになっています。僕たちも驚いてるんですよ。カリスマなゲストと銘打っているけど、本当にちゃんとカリスマが来ちゃうんだって(笑)。
田中 豪華すぎる、ゲストの方々が!
京山 僕たちも役のうえではカリスマと名乗っているけど、本物のカリスマが来たら話変わってくるじゃない。
持田 勝負ですよね。僕らの世界に引きずり込まれて、戸惑うゲストの顔が見たいです。
京山 たしかに、カリスマたちを困らせてみたいね。
田中 向こうは本人役としてくるわけだから、相当強いよ(笑)。
 
——最後に読者へメッセージをお願いします。
京山 舞台を観にきてください、とこれだけ自信をもって言えるのは、それだけいい作品を届けられるという確信があるからこそだと思っています。ぜひ身構えずに、もう何も考えず劇場に来てください。
田中 まさに、何も考えず楽しんでいただける作品になっていると思います。ただごめんなさい、観劇後はドッと疲れがくると思います! 楽しみすぎて! いい意味での疲労感、そして「カリスマ」というコンテンツを全身で感じて、ぜひ自分を解き放ってください。いっしょに〝開花〟させましょう、お待ちしています。
持田 お2人のコメントにもありましたが、難しいことは考えずに気楽な感じで劇場に来てくださったら、あとのことは僕たちにお任せください。お仕事だったり学校だったり、日々の疲れを吹っ飛ばして、僕たちがみなさんを笑顔にしてお返しします。今作も本編後にライブパートがありますし、歌もダンスもすぐに覚えられると思うので、そちらでもぜひいっしょに盛り上がりましょう!

上演は残りわずかですが、最終日の公演は配信も用意されているので、ぜひこの機会に「カリスマ」の醸し出す唯一無二の空間に触れてみてはいかがでしょうか?
 
【取材・文 藤谷燈子】


■『カリスマ de ステージ』~おかえり!カリスマハウス~
日程:2024年6月28日(金)~7月7日(日)
会場:品川プリンスホテル ステラボール
 
原作:Dazed CO.,LTD. 松原 秀
脚本・総合演出:川尻恵太(SUGARBOY)
演出:白鳥雄介
音楽:月蝕會議
 
キャスト:伊藤ふみや…京山陽春/草薙理解…岩田知樹/本橋依央利…持田悠生/猿川 慧…寶珠山 駿/湊 ⼤瀬…露口祐斗/テラ…丸山和志/天堂天彦…田中涼星
 
主催:『カリスマ de ステージ』製作委員会

チケット料金:1万1000円(全席指定/税込)
※未就学児入場不可
<⼀般発売中>
https://w.pia.jp/t/charisma-de-stage/ 
Pコード:526-278
 
 
<配信情報>
配信日時
・2024年7月7日(日)13:00公演

・2024年7月7日(日)18:00公演【千秋楽】
 
配信チケット価格
各公演:3,800円(税込)

※Streaming+でのご購入は、別途チャージがかかります。
 
販売ページ
▼DMM TV(国内)
https://www.dmm.com/digital/stage/-/theater/=/name=charisma2024/
▼Streaming+(海外)
https://ib.eplus.jp/charisma_de_st
 
リンク:『カリスマ de ステージ』公式サイト
    公式X(Twitter)・@charisma_de_st


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