第十六話　ニュートキオ稼働日記⑦　奇跡の万発！ありがとう、オジサン。イイトキオです。

羽根モノは店選びだ。

出る台が存在しなければ、出る台には座れない。

少し遠出したついでに、一泊して翌日まるまるニュートキオを打とうと思う。

なぜならその地方都市には、ニュートキオが10台設置で毎日万発が1-2台出ている店があるからだ。

完全にニュートキオ中心の生活。

朝イチから行って、良台ゲットして、閉店まで大当り70回くらい引いて…大勝。前日はプラス思考しか働かない。

並ぶことも考えたが、朝イチの入場方法なんか知らないし、狙い台なんてものもない。今どきニュートキオに座れない、なんて事も無いだろう。

朝9時過ぎ、余裕の入店。

さすがにニュートキオは半分は埋まっている。前日回数がついている台が人気だ。

自分は適当な台に座る。

当たらない。

台移動。

ダメそう。

台移動。

が、ダメ。

を繰り返し、とりあえず10台中、5台打った時点で大当り6回、なんと確率は約1/60…。18.5K負け。

ヤバい。

時間はまだ11時。

「昨日のワクワクはなんだったんだ。」

「ちくしょう、なんでこんな時に。」

「ちくしょう、なんで俺だけ。」

年甲斐にも無く悲しみ、落ち込む。

まだ帰るという選択肢はなく、次の台をどうしようかと悩んでいると、なんか出ているｯぽい台を打っていた、オジサンがヤメた。

台上のデータを見ると

“大当り20回、確率1/15”

光の速さで台キープ！

「勝てなく良い。遊ばせてくれ」

謙虚にイザ勝負！

鳴きも良く拾いも良く、サクサク当たる。

これはいけると1時間程度で一気にプラス2,500玉。

「順調順調」

もその後、127ハマりで一気に出玉を減らし、3時間で再度プラスマイナスゼロへ。

望み通り遊ばせてくれてはいるが…。

不安な気持ちになる。

「否！！」

「3時間しっかり遊べる台は優秀台！」

この時点で大当り21回、確率は1/27。鳴きが14/Kを越えている。

前任者との合算の確率は1/21と優秀台だ。

不安な気持ちをぶっ飛ばし、この台で続行！

というか、もう打つ理由のある台はこの台しか無いのだ。

そして、コイツはここからが凄かった。

ここから3時間で一気に12,000玉を吐き出す。

その間大当りは29回。最大ハマりは58鳴き、とサクサク当たる。

鳴きも良く玉も減らない。

「ありがとうオジサン」

心から感謝の気持ちがあふれ出る。

ちなみにこの時点で確率は1/21。

SRは10%通過して40%当たる。

ノーマルも1/14と優秀。

申し分ない。

時間ほまだまだある。

やったるぞ！続行！

その後大きなハマりはないものの、早い当たりもなく、また3時間ちょっと現状キープという感じで終了。

1546鳴きで、大当りは都合68回。

前任者と合わせて大当りは88回だ。途中は100回行けちゃうぞ、という感じだったがさすがに無理だった。

午前中の絶望から、オジサンが何故かヤメてくれて、何故かその台が取れて…。

そしてしっかり出てくれた。

これがあるからニュートキオはやめられない。

～終わり～