新長田を力強く見守る「鉄人28号」【つながる1.17】
こんにちは!NEW-S Wind Ensembleです!
本日で、「つながる祈りの演奏会」100日前を迎えました。いよいよ今月20日からは練習もスタートします。だんだんと本番が近づいてきました…!
さて、そんな節目を記念しまして、今回から新たな連載企画をスタートいたします。
題して、「つながる1.17」。
私たちが演奏会を開く阪神地区には、阪神淡路大震災から30年近くが経った今も、多くの震災遺構や震災関連施設・モニュメントがあります。そして、震災をテーマにした演奏会を開催する私たち運営メンバーは、これまでにそれらをいくつも巡ってきました。
今回からの企画では、私たち運営メンバーが過去に震災に関連した施設を訪れた際の記録を振り返りながら、「つながる祈りの演奏会」に向かっていきたいと思います。
まず今日からは、神戸市の施設やモニュメントを振り返っていきます。
鉄人28号モニュメント
最初に取り上げるのは、神戸市長田区新長田の「鉄人28号」モニュメントです。
新長田駅周辺は、阪神淡路大震災で多数の犠牲者を記録しました。特に、木造住宅の広がる地域では大規模火災が発生し、大きな被害となりました。
この震災から14年後の2009年、神戸出身の漫画家で新長田にゆかりの深い横山光輝さんの作品の魅力でまちを盛り上げようと、地元商店街などが中心となって「NPO法人KOBE鉄人プロジェクト」を立ち上げました。
そして、震災復興のシンボルとしての期待を託して作られたのがこの「鉄人28号モニュメント」です。
高さ15メートルにも及ぶこのモニュメントは、新長田のシンボルとして、15年もの間街を見守り続けてきました。また、震災復興だけでなく地域活性化の象徴として、これまでに数多くのイベントもこの鉄人28号の足元で行われてきました。
震災後、神戸市の復興のまちづくりの拠点として再開発が行われた新長田駅前ですが、街を歩いていると、ふとした瞬間に「ものづくりの街」としての昔ながらの姿がいくつも街角に現れます。それらが息長く続くのも、この地域に住む人々がこれまでに歩んできた道のりの証。新しくありながら、古くからの力強さも合わせ持つ"新長田"の街。
これまでも、これからも、新長田・神戸のシンボルであり続ける。そんな力強いメッセージが伝わってくるのが、この「鉄人28号モニュメント」でした。
「つながる1.17」の連載プロジェクト、次回以降もぜひご覧ください!