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NewsPicksソーシャル編集部が注目するコンテンツ、9選(2020年9月分)
こんにちは。NewsPicksソーシャル編集部の櫻田潤(@jun_saq)です。
シリーズ企画「毎月の注目コンテンツ」では、僕たちソーシャル編集部メンバー3人が毎月気になったコンテンツを3つずつコメント付きで紹介していきます。
9月分、まずは1人目、土山さんによるセレクトからお届けします。
土山晴矢(@hdoyama)
1980年生まれ。石川県出身。2017年2月にNewsPicksに入社し、マーケティングに携わった後、現在はソーシャルメディアを担当。好きなニュースジャンルは、テクノロジー、音楽、海外サッカー、ファッションなど。今熱中しているものは松本清張作品で、オススメは『陽炎絵図』と『神々の乱心』です。
noteで執筆した記事:「エンゲージメント・ファースト」。NewsPicksがツイッターで実現したいこと
【Pick 1】ネトフリCEO、在宅勤務は「マイナス」
ウォール・ストリート・ジャーナルによる、ネットフリックスCEO、リード・ヘイスティングスのインタビュー記事。
ヘイスティングスは、「アイデアを議論するのが今は難しくなった。プラス面はない」と在宅勤務に対してかなり否定的であることが明らかに。
また、ネットフリックスの業界屈指の給与の高さに関する質問に対しては、「われわれは絶対的に1番のプレーヤーをそろえたいと考えており、報酬はその一部だ。そこそこの人材を4人そろえるよりも、卓越した人材を3人そろえたい」と回答。
彼のいまの考えを知れる、インタビューとなっています。
因みに、ネットフリックスが自分の著書の映画化をするとしたら、ブラッド・ピットに自分を演じてもらいたいとのことです。
【Pick 2】フレッドペリーの断固たる意思表示
アメリカ合衆国を拠点として活動する白人至上主義者とも深い関りを持つ極右集団「Proud Boys」が、フレッドペリーの「M12」というモデルのポロシャツを非公式ユニフォームとして採用。
それを受けて、フレッドペリーは、2019年9月から「Proud Boys」が活動を続けるアメリカ合衆国とカナダでそのポロシャツの出荷を停止し、同団体が消滅するまで販売再開しないことを現地時間9月24日にステートメントで宣言しました。
人気商品である「M12」の販売をやめてでも、自らのポリシーを貫くフレッドペリーの姿勢に、個人的に畏敬の念を禁じ得ません。
【Pick 3】サージェント・ペパーズが首位陥落
ローリング・ストーン誌が2003年に初めて発表し、2012年に多少アップデートした「史上最高のアルバム500枚」リストを、久しぶりに大幅に改定して発表しました。
20位以内をみると、前回は黒人アーティストが4組だったのが今回は9組に増加。女性アーティストは前回ゼロだったのが今回は4組となり、今を反映する結果となっています。
1位は、これまでザ・ビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』だったのが、今回は、マーヴィン・ゲイの『ホワッツ・ゴーイン・オン』になりました。
とは言え、500位以内に、最も多くの作品が入っているアーティストはザ・ビートルズで、9枚がランクインしています。
🎬 👕 🎧
つづいて、2人目、松嶋さんによるPickをお届けします。
松嶋こよみ(@koyomimatsushima)
大学卒業後、専門学校でグラフィックデザインを学ぶ。都内のデザイン事務所に勤めた後、1年間渡豪。メルボルン滞在中からフリーランスとしてNewsPicksに参加し、帰国後入社。現在はオリジナル記事のデザインや、Twitter用コンテンツの企画・デザインを担当しています。
noteで執筆した記事:日経平均、決算、DX…4コマ図解でシンプルに学ぶ経済用語
【Pick 4】盲点だった「歯」の不調
在宅勤務によって体を動かす機会が少なくなることが、様々な方面で弊害を生んでいます。長時間のPC作業における「肩こり」「目の疲れ」はさることながら、「コロナ太り」に加えて「歯の不調」まで。
体が疲れていないのに脳が疲れているという状態は人間の本来の姿に合っていないといいます。オフィスに出勤しない働き方に慣れてきた今こそ、改めて意識したいトピックです。
※ なお、本記事の日本語訳を以下のNewsPicks記事でご覧いただけます。
【Pick 5】 盛り上がる、近隣の惑星事情
5月末、SpaceXが民間企業として初めて有人宇宙飛行を成功させました。
彼らが目指す火星に注目が行きがちなタイミングで、今度は金星にまつわるニュースが飛び込んできました。
金星の大気から、地球では生命体によって生み出されるガスの痕跡が検出されたとのこと。直接的に生命の存在を証明するものではないそうですが、ガスがあるということはそれを生み出している「なにか」が存在する可能性がある、、その「なにか」とはなんなのか、興味津々です。
【Pick 6】スポーツを通して考える「人種問題」
順位や記録といった公正な評価を必要とするスポーツは、人種や政治問題と切り離して考えるべきだという意見は根強くあります。個人的にも、理想の姿だと思います。
一方で、事実として政治利用されてきたオリンピックや、ポジションにおける人種比率の差からも見られる「スポーツにおける不公平性」を目の当たりにさせられたこの記事には、アスリートが戦わなければいけないものは試合だけではないということを改めて考えさせられました。
🦷 🪐 🎾
最後は僕が気になったコンテンツです。
櫻田潤(@jun_saq)
2010年、インフォグラフィックの実践と普及を目的とする個人プロジェクト「ビジュアルシンキング」をスタート。2014年にインフォグラフィック・エディターとして、NewsPicksに参画。スマホに最適化したインフォグラフィック記事のフォーマットを開発。主にテクノロジー関連のインフォグラフィック記事の執筆・デザインを多数担当。2019年より、チーフ・ソーシャル・エディター。
noteで執筆した記事:NewsPicksソーシャル編集部、noteはじめました。
【Pick 7】人工知能デザイナーの実力は?
人間のデザイナーに発注したつもりが、デザインをしていたのはニューラルネットワークで構築された人工知能だった──相手が実は「人間」じゃなかった、という設定はSFでよくあるパターンですが、その現実版。
おもしろいのは、人工知能デザイナーが作り出しているのが、クセのあるデザインであること。
自動で生成されたデザインと聞くと、デザインの入門書にあるような定番ものがアウトプットのイメージでしたが、そんなことはないのだとこの事例を見て思いました。
どんなデータで学習させるかによって、自分たちのスタイルにあったアウトプットもしてくれるのであれば、デザイナーにとって、いい相棒になってくれそうです。
【Pick 8】ディズニーの計算間違い
ディズニー映画「ムーラン」が公開されましたが、世界中で多くの人がボイコットしています。皆さんも、観ないでください。
— Agnes Chow 周庭 (@chowtingagnes) September 17, 2020
理由その1:強制収容所などの人権侵害問題があるにも関わらず、映画のエンドロールで新疆ウイグル自治区広報部などの中国政府機関に謝意を示していた。→
パンデミックによる公開延期、一部の国では劇場ではなく「Disney+」で配信となった本作。
ディズニーが近年、力を入れてきたアニメの実写映画であり、配役や演出に「多様性」を反映する傾向があったことから、『ムーラン』は作品テーマから言って、ディズニーの戦略的コンテンツづくりの一つの集大成になるのではないかと、公開前は思っていました。
それが今回のような騒動になっており、ディズニーの計算にどこか狂ったところを感じました。
【Pick 9】何を表現していないかも、表現する必要性
「インフォデミック」(情報がもとになるパニック現象)という言葉を目にする機会が増えました。
情報をコンテンツにして届ける仕事をしている身としては、生産者・流通者として、十分に気をつけていかなければならないことだと思っています。
そんな中で、グラフィックレコーダーとして活動している清水淳子さんの記事に、こんな言葉が紹介されていました。
ビジュアライゼーションは、何が表されていないかを伝え、正直でなければならない。
「すべて」をひとつのコンテンツだけで伝えることは困難です。多くは、一つの切り口、視点でまとめたものです。そこで表現されていないこともあります。
何が表現されていて、何が表現されていないのか。その両方をあわせて伝えることの必要性を感じます。
🇷🇺 🐭 👀
以上がNewsPicksソーシャル編集部が選ぶ、9月の注目コンテンツでした。
先月の注目コンテンツを見逃している方は以下からどうぞ。
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