3Dプリンター用ファームウェア一覧
3Dプリンターはご存じの通り、3DモデルをスライサーにかけてGcodeを作り、そして3Dプリンターの中の制御ボードとファームウェア(制御ボードに書き込まれたソフトウェア)がGcodeを解釈して動作を実行することで実際に手に持てる物が印刷される。
じつは制御ボードとファームェアには様々な種類がある。
この記事ではファームウェアの種類をいくつか紹介すると共に私の備忘録としておきたい。
Marlin Firmware
ただ単にMarlingと呼ばれることもある。
現在RepRapコミュニティの中では量的には主流なファームェアでしょう。
2021年現在でも活発にかなり開発が進んでおり、多数の機能が実装されています。非常に多くの制御ボードに対応しているので、基本的にはMarlinを選ぶことになるかも?
自分のプリンターの制御ボードに合わせてほしい機能を選択してビルドすることができます。
Klipper
少し珍しいRaspberry PiやLinuxシステムにインストールするタイプ。OctPrintと共に動作するようです。
RaspberryPiのその多大な演算能力を生かして、演算の一部をRaspberryPiに肩代わりさせて、印刷の高速化や高度で柔軟性の高い機能を実現します。
計算量の多いデルタ式や、高速で稼働する3Dプリンターを作りたい場合などに有効だそうです。もちろん印刷品質の向上にも。
RaspberryPiの無線やOctPrintの機能を使用できる点で接続性も良好です。
もちろんRaspberryPiから直接はモータードライバーは動かないので、このようなドーターボードや他のボードを経由する形で使用します。
ドーターボードとしてSKR1.3などを使用している人もいますね。
Reprap Firmware
高機能な制御ボードのDuetなどに用いられているファームウェアです。
Repetier Firmware
Repetier-HostやRepetier-Serverを提供するRepeteirのファームェア。
あまりこのファームェアが搭載されたマシンを見たことがないが....
Sprinter
もうあまり更新もさていないし、搭載されているプリンターも見ない......
Sailfish
MakerbotのReplicatorシリーズやそのクローン(QIDI TECH 1、FlashForge Creator )などで使われているが、すでにファームェアの開発は止まっているのと、書き換えが難しいので新たに使用することはないと思う。
LCDコントローラーから色々設定できるので楽しい。
個人的にはQIDI TECH 1が家にあるので使用しているが、Gcode(.gcode形式,.gco形式,.g形式)ではなくx3g形式のファイルを使用する必要があり、対応するスライサーが限られるなどの問題がある。
ちなみにスライサーはMakerbotのMaker Ware(公式からのダウンロード不可)やQIDITECHのQidi PrintやReplicator G、Simplify3Dなどを使用すると可能である。CuraやPrusa Slicerが使えないのが難点。
RepRapの資料
概ね書き終えたところでRepRapのWikiにリストがあるのを見つけた。
記:はるかぜポポポ 2021/02/20
記事をサポートしていただくと、一層のやる気と遊び心を発揮して新しい記事をすぐに書いたり、3Dプリントを購入してレビューしたりしちゃうかもしれません。