Prusa XL は2022年Q2~Q3
2019年の末にPrusaSlicer2.2.0アルファ版に現れ、かねてより噂になっていたPrusaXLがついに発表されました。
Prusai3シリーズの250x210mmを標準サイズとして、180mmの小さなMINI、そして今回360mmのXLが登場です。
販売については昨今の電子部品などの調達の厳しさなどを踏まえて2023年のQ2~Q3になるとされています。
スペックと値段
価格は1,999ドルからとなっています。
から、というのはツールチェンジャー有無とツールの数で価格が上乗せとなるからです。
最大5つのツールを持つ場合は3499ドルとなります。
殆どの人にはデュアルのツールヘッドで2499ドルがベストバランスになるかもしれません。
Prusa3DのBlogに詳細なスペックが出ています。
噂どうり大きなエリアを素早く印刷するのにふさわしくキネマティクスにはCoreXYが採用され、印刷エリアは36cm各でボリュームでは46.6リッターにもなります。これは1.75mmのフィラメントを使うマシンとしては実に広大な造形エリアです。
実際にこの46.6リッターを埋めるようなプリントをする場合は、ノズル直径を太くしても数日はかかるでしょう。
Printer design: Core XY
Build volume: 36×36×36 cm (14.17’’×14.17’’×14.17’’)
Printer dimensions: 80×80×90* cm (31.49’’ ×31.49’’× 35.43’’)
* including side spoolholders and top enclosure
左右にフィラメントホルダーとフィラメントを導くチューブが上側に伸びるためプリンターの設置サイズとしてはかなりそれなりに大きなサイズになっていますFilament diameter: 1.75mm, wide range of thermoplastics supported (including, but not limited to PLA, PETG, ASA, ABS…)
Extruder: Zero-backlash cycloidal 20:1 gearbox with no-slip drive gear, Load Cell sensor
Nextruderと名前のついたエクストルーダーです。
20:1のバックラッシュレスのエクストルーダーギアにロードセルまでついています。
Tool Changer with up to 5 tool heads (optional upgrade via built-in expansion port)
オプションですがツールチェンジャーによる最大5つのホットエンドを切り替えることが可能です。
Bed: Segmented heatbed with 16 individually controlled segments
4x4の16分割された独立に加熱可能なベッドヒーターが、効率的な加熱とより平坦なベッド表面を提供するとしています。
Print surface: Removable magnetic steel sheets with different surface finishes
Mk3やminiシリーズと同様のダブルサイドビルドプレートです。Electronics: 32-bit custom-made board with an expansion slot, single-cable communication with tool heads, network features, one-click printing
32bitのPrusaオリジナルの制御ボードと、ツールチェンジャーで多数のホットエンドを制御するための拡張ボードが用意されています。
Mesh Bed Levelling: Load Cell-based fully automatic first layer calibration with no Live Z adjustment
ホットエンドのロードセルを使用したメッシュベッドレベリングが用意されています。
ホットエンドに大きな造形エリアにそれなりのチャンバーが用意されており、庫内温度がP.I.N.D.A.の反応距離がドリフトする問題に対処しようとしているようです。Power panic: Hardware-based, single G-Code line accuracy
もちろん突然の電源断に対応するパワーパニック機能も健在です。Ethernet connection: built-in
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