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Snapmakerの印刷物冷却性能を改善する
Snapmaker はかなり精度よく出力できる3Dプリンターですが、オーバーハングの印刷にはあまり強くないです。
冷却ノズルが無くて、ファンがノズルの真横にいて真下に向いてますからね......
という訳で簡単に性能アップを図りたいとおもいます。
導風ダクトをつける
印刷するのはThingiverseにあるこの3Dモデルです。
ただしこのモデル、印刷の難易度が少し高いです。
①モデルを造形エリアの下に0.1mmほど潜り込ませて安定させる。
②Horizontal Expansionを0.1mmほど設定してシェルがちゃんと2層印刷されるようにする。
③冷却を安定させるの兼予備で2つ一度に印刷する
ぐらいは必要です。
印刷したらこんな感じ。
ファンの固定ネジを一度抜き、こんな風に取り付けます。
非常に肉薄なので慎重に。
カプトンテープで導風&輻射熱をシャットアウト
ポリイミドテープ(カプトンテープとも呼ばれる高温に耐えられる特殊な樹脂のテープ)という耐熱テープがありますので、購入しましょう。
電子工作をやってたりすると持っていて損はないテープです。
長期間劣化もしないですし、熱に強いです。
uxcell 絶縁耐熱テープ 高耐熱テープ ポリイミドフィルム製アンバー 10mm広さ 28m長さ 接着剤テープ
ヒートブロックから印刷物への熱の放射を遮るように写真のような感じでカプトンテープ貼りましょう。
セロテープなどは溶けてひどいことになるのでNGです。
ノズルが出るる箇所はハサミなどで丸い穴を少し開けて、ノズルが飛び出る感じになっています。
ノズルに冷却風も当たりづらくなりますし、印刷物も輻射熱の影響が減るので迅速に冷却されます。
改善の結果
#FDMtestのモデルを同じGcodeを使って印刷した結果です。
左が対策前、右が対策後です。
オーバーハング部とブリッジ部に明らかな改善が見られます。
作業時間30分程度で一回り造形が良くなりました。
是非試してみてください。
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