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肉薄ケースのプリント時間を短縮するちょっとした工夫

『FDMな3Dプリンタを持っている人の大半は、電子工作も好き』
だと勝手に思っています。
なので電子工作で作った物を3Dプリントしたケースに入れるでしょう。
きっと友達の分も印刷しているでしょう。
しかし何にせよ印刷時間はかかる。少しでも短縮したい.......
という訳でちょっとした工夫で印刷時間を短くしてみようと思います。
印刷品質の低下は出来るだけ避けて!

お題はコレ
Arduino Unoのケースを使ってみようと思います。

標準状態(1h58m)

スライスしてみる
0.15mmピッチで2時間弱。まぁこんなもんですか?
さて、印刷ピッチやスピードを変えずにどれぐらい短くできるでしょうか。

細かいジグザグを減らそう (1h39m)

3㎜以下ぐらいの薄い壁の部分ですね。
本来シェルで処理されるところなのですが、板厚が少ないのでジグザグと100%のインフィルがジグザグと入っています。
これが遅いんですね。
壁を1.6mmとかきりのいい厚みで作ってもシェルやインフィルのオーバーラップによってはこうなっちゃうこともあったりします。

Line Widthを少し調整して、きっちりシェルが入るようにします。
今回はOuter Wall Line Widthを0.4から0.38mmに変更してきれいにシェルが印刷されるようになりました。
もちろんInner Wall Line Widhtを変更しても構いません。
変更幅はノズルの直径の±15%ぐらいにしておいた方が無難です。
✌('ω'✌ )三✌('ω')✌三( ✌'ω')✌
19分も縮まりましたよ!奥さん!17%ですよ!
1h58m→1h39m 

インフィルを0%にする(1h35m)

そもそも板厚が薄いんだから、インフィルの入るところはほとんどないはずです。あってもほとんどの場合強度に影響していません。
という訳で0%にします。無用なトラベルもなくなります。
今回は垂直な壁の部分にしかインフィルが無いので0%にしましたが、ケースの底にインフィルが入る場合はちゃんとインフィルを設定しましょう。

✌('ω'✌ )三✌('ω')✌三( ✌'ω')✌
4分も縮まりましたよ!奥さん!2%ぐらいですけど!消費税の増税分!
1h58m→1h39m →1h35m

本当は肉厚が均等になるようにモデリングしてくれたらいいなぁ......

トップボトムのライン幅を増やす(1h21m)

一番印刷時間がかかるのはこういうベースの部分ですよね。
この8層(1,2mm)までで印刷時間が1時間ほどかかっています。
本当は3Dモデルを作るときに0.8mmぐらいにして、あとはリブで強度を上げておくといいんですけど....まぁ仕方ないですね。

あんまりおススメしない荒業ですが、
Top/Bottom Line Widthの数字を大きく変更すると広い面積を塗るときのライン幅が太りますので、印刷時間が短くなります。
今回は0.4を0.6mmに変更してみました。
ちょびっと印刷が汚くなくなるかもしれません。
1h58m→1h39m →1h35m→1h21m
✌('ω'✌ )三✌('ω')✌三( ✌'ω')✌  わーい!ワーイ!
全部で3割ぐらい印刷時間が短くなりました!

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