⚠️(福岡県)⚠️(情報開示請求) 公開請求したら秘書とされる人物から電話、自治体は証拠がないと否定
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https://rkb.jp/contents/202310/202310108231/
→ https://newsdig.tbs.co.jp/articles/rkb/1115300?display=1
ジャーナリストが自治体の“情報”に接近しようとしたら、
どういうわけか総務大臣の秘書とされる人物から電話がかかってきた―。
公共工事をめぐるこんな不気味な“事件”が物議を醸している。誰が情報公開を請求したかが第三者に渡れば、市民は畏縮し、請求しにくくなるおそれがある。にも関わらず、全国で請求者名が議員などに漏れる事例が相次いでいる。件の“事件”は、かつて炭鉱で栄えた福岡県中央部の「田川地区」で起きた。地元の町長は、情報漏えいを強く否定。当時総務大臣だった武田良太氏は「一切関与しておりません」と話す。確かなことは一つだけある。町役場か請求者、いずれかが漏らさなければ“知り得ない”情報を第三者が掴んでいたということだ。
情報公開の翌日に“電話”「ビビりますよ。全部出さないといけないんですか?」
渦中にいるのは福岡県大任町の永原町長だ。先月25日、「情報公開条例を改正し透明化を図っていきたいのか?」と記者から問われると「なんでそんな愚問を言うんですか」と憮然とした。大任町は先月、情報公開請求できる条件を「1年以上住む住民」としていた制限を撤廃した。全国的に見ても異例だった制限を始めたのは2年前の9月のことだった。実はその3か月前に情報公開請求の内容が外部に漏えいした疑いのある事態が起きていた―
武田良太氏の秘書とされる人物「うちの選挙区の大任町とかに情報開示請求しています?田川も大任も大体もううちの応援をしていただいる関係もあるんで」
これは、2021年6月に地元福岡11区の武田良太衆議院議員の秘書とされる男性の
電話番号からニュースサイト「ハンター」の記者にかかってきた電話の内容だ。
この記者が大任町と田川市に情報公開請求をした翌日にかかってきたものだという。
当時、武田良太氏は地方自治を担当する総務省の大臣を務めていた。
武田良太氏の秘書とされる人物「それはビビリますよ。こんな情報開示請求きたら。(Q別に大臣が気にしているわけじゃないんでしょ?)気にしていますよ。道の駅はいわゆるその業者選定がわかる文書および本件工事の施工体系図、この辺は全部しっかりとその内容、情報を請求する情報の内容を全部ピンポイントで出さないといけないんですか」
秘書とされる人物は、町長選挙の収支報告書など請求した本人と請求先の大任町の関係者しか知らないはずの具体的な内容を把握していた。
請求内容を知っていたのは「総務課職員1人」と「町長」だけ
今年8月に武田氏が福岡市で開いた政治資金パーティーにも顔を見せた永原町長。過去の選挙で武田氏の選対本部長を務めるなど、町長が自分で「兄弟のようにしている」と表現する関係だ。その武田氏側に大任町から情報漏えいはあったのか?永原町長は、証拠がないとして否定する。
永原町長(先月25日)「大任町職員、あるいは私でもいいですが、武田事務所に電話をして『情報公開が出ました』と。これについてね、何とか抑えてください、いいですか、という録音があるんですか?証拠」
RKB今林隆史「大任町か請求者本人しか知らない請求内容が別の武田議員の秘書かどうかわからない第三者が知っていたということです。つまり大任町役場か請求者。どちらかが言ったか」
永原町長によると、情報公開請求の内容を知っているのは総務課の職員1人と町長自身だけだ。職員は調べに対し情報漏えいを否定しているという。
永原町長「本人に聞きました。担当者に。秘書の名前も知らない、今まで過去に話したこともない武田事務所と」
記者「知り得る方は担当者と町長?」
永原町長「あなたたちの目的は、町長が漏らしたって言いたいだけの話でしょう。だから特別職は守秘義務違反になるかわからん。この前調べさせたら、いや特別職は守秘義務違反って言わんと」
当時の大臣は「関与していない」と話す
RKBは武田良太氏に情報公開に関して秘書が電話をした事実があるのかなどを質問。個別の質問には答えず「本件について一切関与しておりません」とする回答が届きました。情報公開を活用し行政をチェックしてきた市民団体の代表は田川地区で起きた漏えい事件を危惧する。
オンブズマン児嶋研二代表幹事「国会議員に漏れました。そうすると9月にですね、大任町は情報公開条例を改正して、1年以上住んでいる人しか情報公開請求ができないと条例を変えてしまったわけですね。大任町の情報公開に対する姿勢というのは非常に問題があるというふうに思います」
大任町議会には、この問題を調査する「調査特別委員会」の設置を求める議案が出された。提出した宮地議員は「よそに情報が漏れることに大変、危機感を覚えています。早急に議論しないと、大任町民の生命や財産を守れない」と説明する。この議案は賛成少数で否決された。情報公開をめぐっては、田川市に情報公開を請求した人物の名前が永原町長に漏えいした疑惑も取りざたされています。なぜ疑惑が相次ぐのか?情報公開の請求者を制限する条例が元に戻され、入札結果を非公表とする法律違反状態が解消されても、大任町の情報公開をめぐる闇は深いままだ。
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