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⚠️(兵庫県)神戸徳洲会がカテーテル報告書公表。80歳代女性が読売新聞の取材に、「今でも病院への不信感が消えない」と語っている。

→  https://news.yahoo.co.jp/articles/5b7bab4dd6d7cbd75940efcdcff7c1a1245c50b0   



神戸徳洲会病院(神戸市)の循環器内科医(当時)が2023年1~7月に行ったカテーテル(医療用の細い管)処置後に患者が死亡するなどの事例が12件相次いだ問題で、同病院は10件について「医療事故にはあたらない」と結論づけ、検証報告書をホームページで公表した。(中田智香子)

 同病院は12件のうち2件について、医療事故調査制度に基づく事故(予期せぬ死亡)に該当するとして調査。90歳代女性の脚の動脈を損傷した1件を過誤と認めた。別の1件は第三者調査に移行される見通しだ。  その他10件(生存1件を含む)については、外部専門家を交えて事故にあたるかどうかの院内検証を実施。今回、死亡9件について「カテーテル検査・治療が死亡の原因となったものはない」とし、事故にはあたらないと判断。

 一方で、患者や家族への説明が不十分だったことや、医師一人で治療方針を決めた経緯などは「問題だった」と認めた。
  生存している1件について「処置中に血管に損傷を起こしたが、その後適切な処置をした」とし、治療には問題はなかったとしている。  一連の問題で、同病院が検証対象とした事例は全体で15件あり、このうち過誤と認めたのは、カテーテルの1件と、別の医師らによる糖尿病の見落とし後の死亡、昇圧剤の補充が遅れた後の死亡の計3件。


担当医「報道はうそ」と唯一生存の女性にコメント

 検証対象のうち、唯一の生存例である神戸市の80歳代女性が読売新聞の取材に応じ、「今でも病院への不信感が消えない」と語っている。
  女性は2023年6月、心筋梗塞(こうそく)のためカテーテル手術を受けた。局所麻酔だったので記憶は鮮明にある。循環器内科医(当時)が「硬いなあ」と言った後、突如胸に激痛が走った。
医師の「うまくいった」という説明とは
逆に、術後「もう死ぬのか」と思うほどの息苦しさに襲われた。予定外の輸血や2度目の手術も行われ、不安が募った。
  ほどなく、この医師が担当した患者の死亡続発が報道された。

心配して尋ねると、医師は「報道はうそ」と言い切った。
しかし後に(開示請求)したカルテや手術中の映像から、自身の血管損傷の事実が判明し、「ショックを受けた」と振り返る。
入手した手術動画に、血が噴き出す様子が映っていた。

 病院側は報告書で、血管損傷について
「合併症として想定される」と
結論づけた。

女性は「病院の説明は専門用語を並べるばかりで、私の血管が悪いから破れたと言いたげだった」と憤る。
一方、手術動画と個別の報告書を見たカテーテルの専門医は、
本紙の取材に
「(血管に穴が開く合併症)は非常にまれである。あっても血がにじむ程度。
こんなに血が噴き出る手術は見たことがない」と指摘。
「医師は明らかに訓練不足。
報告書でその点への言及がないのは問題である」と批判している。

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