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【有料】コロナ禍の大学生活 新1年生の悲惨なキャンパスライフと2~4年生のお気楽〝新様式〟

 新型コロナウイルスの影響を一番受けているのは大学生だろう。緊急事態宣言が明けた6月中に再開した小・中・高校は教室内でのマスク着用や私語禁止などのルールのもと授業を再開している。授業時間を確保するために夏休みの期間を短くするなどこれからもイレギュラーな〝新様式〟を求められるが大学生たちも例外ではない。千葉大学文系学部1年生の加納恵理子さん(仮名・19)が新様式の惨状を語ってくれた。

「入学して一度も大学構内に足を踏み入れていません。既に授業は始まっていますが全部オンライン。もちろんサークルの新歓もなかったので履修登録のアドバイスを先輩から受けることができず、郵送で送られてきたシラバスを頼りに履修登録しました。基礎演習のクラスもないので地方出身の私には友達がいません」

 6月19日に千葉大学が発表した「大学の入構制限の段階的解除について」という通知によると、7月9日から20年に卒業を予定している4年生、指導教員の下で研究作業を行う学生、図書館の本を返却する学生の入校が開始。8月3日には、一部再開する対面授業に参加する学生と通信環境の問題でオンラインでの受講の継続の厳しい学生へと緩和していく予定だ。ただし、全学年がキャンパスに足を踏み入れることが可能になるのは10月1日までお預けになる。

「高校や予備校での受験勉強に比べたら基礎科目メインの講義は正直ラクです。空いた時間で語学の勉強に取り組んでいますが生活にメリハリがなくてちっとも楽しくありません。アルバイトをしようにも飲食店やコンビニのアルバイトの募集はほとんどありませんからね・・・」(前出・加納さん)

 学校はダメ、アルバイトもダメでは社会から断絶されたも同然である。そんな惨状の新1年生とは裏腹に楽園ベイベーなのが2年生と3年生である。同じ文系学部の2年生桝田元太さん(仮名・21)はこの上ない大学生だとうぞぶく。

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