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水に憂い、水に喜ぶ
2022年7月24日
雨が降れば土地が潤い稲が育つが、僅かの差で洪(おおみず)と化して稲を痛める。雨安居入りで雨続きの土地もあれば、一向に降らずに田植えに苦労する土地もある。
今月、枯れた地として知られた東北部で、知り合いが田植えのために里帰りしたが、雨期に入っても雨が降らないため「給水車で水を撒いて苗を無理やり泥にねじ込んだ」と言っていた。一方、バンコクとの県境を数十メートル越えただけのチャチュンサオ県に足を伸ばしてみたところ、二期作か三期作の稲がすっかり実り、田一面に広がっていた。
雨が少しでも長びけば水が街に田にあふれ出し、人々は水浸しとなって乾期を望む。雨安居明けで雨が絶えれば土地は瞬く間に乾き、人々は再び水を求めることになる。
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