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多少、落ち着いた感あり
2022年7月20日
バンコクきってのショッピング街といえば、というよりバンコク唯一のような気もするものの、とにかくショッピングで知られた地区といえばパトゥムワン区。「サイアム・パラゴン」や「セントラル・ワールド」などの大型ショッピングセンターが集中し、高架鉄道のBTSが交差する「都会」で、日本人を含む外国人の姿を多く見かける。
夕方過ぎのアポまで、サイアム・パラゴン辺りをうろついて時間を潰し、「パトゥムワン区を1枚で表現するとしたらどう撮るか」を考えながらシャッターを切っていたものの、「写真のための写真」しか撮れない自分にうんざりする。そもそも、こんなに騒がしく落ち着きのない街など、とうの昔に好きではなくなっている。
サイアム・パラゴンを通り過ぎて、近代的な建物に囲まれた仏教寺院にふらふらと入り込んでみた。タイに来て飽きるほど撮った寺院や僧侶の写真だが、やはり「これで良し」というカットに恵まれていない。一方で、そんなカットは誰にもあり得ないようにも思える。
そのときどきの生活に、誰でも不安と不満を持つ。
多少、落ち着いた感あり。
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サイアム・パラゴン横の、在家者が気ままにやって来ていつまでも瞑想を続けられる「ワット・パトゥム・ナワーラーム」。連れ合いが若い頃、よく訪れていた。