ポーランド以外のヨーロッパの国からDegiroを使ってポーランドマーケットへの参加を考えている方へ。
現在の国際情勢から今後のポーランドマーケット、ウクライナ企業に興味を持っている方もいるかと思います。本記事はDegiroを使って、ポーランド以外のヨーロッパの国からポーランドマーケットへの投資に関しての調べた物です。
手数料について
AutoFX
ワルシャワ証券取引所への手数料
Degiroの手数料
•AutoFX
ポーランドのワルシャワ証券取引所では通貨としてポーランドズウォティ(PLN)が使われています。Degiroのサービスデスクに確認したところのCurrency HandlingではPLNは指定できないので、ワルシャワ証券取引所で株を売買する際には毎回、アカウントの基本通貨をAutoFXでPLNに両替する必要があります。(この両替は自動的に行われます。)AutoFXで両替する際には毎回取引額の0.25%が手数料として発生します。
•ワルシャワ証券取引所への手数料
この手数料も売買毎に3.9EUR発生します。
•Degiroの手数料
この手数料も売買毎に1EUR発生します。
一例として手持ちの1,000EURを使ってワルシャワ証券取引所で株を買った場合、AutoFXで2.5EUR+ワルシャワ証券取引所の手数料で3.9EUR+Degiroの手数料で1EURとなり、株を買うのに7.4EUR発生します。売る際にも同様に3.9EUR+1EURは発生し、ここまでで既に12.3EURの手数料となります。ここに売った総額の0.25%が加わります。1,000EURでトントンになるために必要な上昇率は約1.5%となります。
投資額が1,000EURの場合、必要上昇率は約1.5%。
これが2,000EURになれば必要上昇率は約1%。
これが4,000EURになれば必要上昇率は約0.75%。
これが8,000EURになれば必要上昇率は約0.625%。
これが10,000EURになれば必要上昇率は約0.6%。
これが20,000EURになれば必要上昇率は約0.55%。
これが100,000EURになれば必要上昇率は約0.52%。
手数料を考えると、短期的な取引は利益が薄い、または難しいと思います。
TDGの利用を考える
DegiroではドイツのマーケットTradegate(TDG)での売買も可能です。TDGではPLNではなくEURで取引が可能です。また、ポーランドに上場している企業もTDGでリスティングしている場合があります。私が調べた限りでは下記の4銘柄がTDGで取引できるようです。
Warsaw Stock Exchange(WSX) ポーランドマーケットではGPW
CD Projekt S.A.(7CD) ポーランドマーケットではCDR
Polski Koncern Naftowy Orlen(PKY1) ポーランドマーケットではFRKN
PlayWay S.A.(6P5) ポーランドマーケットではPLW
これらのティッカーシンボルで確認すると、ドイツのマーケットでの価格推移、出来高を確認できますが、どの銘柄も出来高が低いため、買えても売れない可能性があるかと思います。また、TDGで売買する場合にもTDGの手数料3.9EUR、Degiroの手数料1EURが売買毎に発生します。
まとめ
Degiroからポーランドマーケットに投資する場合はポーランドマーケットで直接売買するか、TDGでの売買となる。手数料の差はAutoFXの0.25%が取引毎に発生するかどうか。手数料を考えるとTDGの方が魅力的だが、出来高が低い点が安全性に欠ける。安全性(売買が成立する)を考えるとポーランドマーケットでの売買となる。私の個人的な結論としては、ポーランドマーケットでの売買を選択します。同じように調べている方の参考になれば幸いです。
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