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【追跡】「ブラックペアン」にも登場/手術支援ロボット“可能性と課題”
現在放送中の日曜劇場「ブラックペアン」。
ドラマに登場したのが、ミリ単位の精密な作業が可能な「手術支援ロボット」です。このロボットは実際の医療現場でも使われ、活躍の場を広げつつあります。
こうした「ロボット手術」の可能性と、課題です。
(TBS NEWS23 18年6月6日オンエア)
日曜劇場「ブラックペアン」で、心臓に疾患を抱えた少女を救うために投入さた「ダーウィン」と呼ばれるロボット。
このロボット、実は医療現場で実際に使用されています。
その名は「ダビンチ」。
手術台から離れた場所にあるコンソールで、手足を使って4本のアームを操作します。
訓練の様子を、見せてもらいました。
心臓の鼓動のように動く台の上で小さな輪ゴムをつかみ…
ダビンチ手術の利点のひとつが、大きな傷口を作ることなく、細かな作業ができる点です。手ぶれも、ありません。
ミリ単位の手術を可能にしている「ダビンチ」の特徴が…
●皆川キャスター
「このモニターで見ると普通の画面ですが、ここで中を見てみますと、すごい…立体的に見えます。3Dです。」
2000年に日本に導入されたダビンチは、これが第四世代。
拡大された3D映像によって、患部に直接顔を近づけたような感覚で、執刀できるといいます。
帝京大学医学部附属病院では、すでに前立腺がん等で多くのダビンチ手術が
行われています。
手術台のそばのスタッフも3D用のゴーグルを着用し、モニターで患部を確認します
ダビンチは、体の深い部位での細かな作業に適しているといいます。
このダビンチ、活躍の場が広がりつつあります。前立腺がんなどに加え、今年4月から、心臓の弁を形成する手術など、12の手術について保険が適用されることになったのです。
先月行われていた心臓の手術では患者の負担を軽減するため、比較的傷口の小さな内視鏡が用いられていました。
保険適用の拡大を受け、今後はダビンチが使われるケースも増えそうです。
期待が高まりますが、課題もあると言います。
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●「ダビンチ」の操作を体験した皆川玲奈キャスター
「アームを動かすことは私にもできたんですが、モノを触っているという感覚はないので、それを視覚で補う技術が必要。心臓の分野では指導できる先生も全国で数人しかいないため、どう訓練していくのかが課題といえそうです。」