ガキの頃の千鳥橋

僕は伝法育ちで千鳥橋は隣町だ。
なのでそんな行く機会もない。

行くとしてもバスケゴールがある梅香公園
梅香で外遊びに行くとしてもそこくらい。
そんなにバスケも好きじゃないので楽しくはなかった。

唯一楽しかったところは四貫島商店街内にあった駄菓子屋さんだ。
いつも親と行ってた。

何を買ったのかまでは覚えていないが
行くだけで楽しかった記憶。
ほぼテーマパーク。

店主は優しいおじいさんだったような。。。
その時絶対笑顔だった自分が頭の中にいる。

「楽しい…」

ある日いつも通り行こうとしたらシャッターが閉まっている。

いつもは開いている時間

「たまたま休みかな」
と思い、また後日
「おかしいな。今日も休みか」

「早く行きたい」

駄菓子屋のシャッターが閉まって1ヶ月経った頃「あ!シャッター開いてる!」

『なんか店の雰囲気変わったな』と思いながらも入店。

いつも通りお菓子を探すが
どこにもない。
それどころか家電や机がいっぱいおかれていた。

「なにこれ。いつもの駄菓子屋じゃない!」

と察しすぐに退店。
そこにはもう行かなくなった。

毎回通りすぎるたびにゴミなのか商品なのかわからないものが積み上げられて置かれている
場所へと変貌してしまった。

「返してくれあの頃の駄菓子屋…」

今でも商店街内にある値札が無造作に貼られている謎の場所です。

村瀬ともゆき


いいなと思ったら応援しよう!