いつかステージの上で消えてしまいそうなアイドル、ATEEZ
”この人たち、いつかステージで綺麗に散ってしまいそう”
アイドルにこんな気持ちを持ったことはかつて1度もなかった。
儚く、1枚の花びらがヒラヒラ舞い落ちる感じ。
アチズを1度でも見たことある人は分かると思うけど、とにかくパフォーマンス1つ1つが情熱的で、パワフルで、激しくて、白目は剥くし、首とか腕はもげそうだし(笑)本人たちも1つが最後のステージだと思って…という話をしている。そんな理由から、いつか倒れてしまうんじゃないか。最初の頃はそう思っていた。体力面的なもので。
でも実際見続けていると、美しい”パフォーマー”として人生を全うしている彼らの姿にさらに魅力を感じるようになった。そして、彼らはその1つの曲、1つのステージに魂を注いでいる、きっと命をかけている。さすがに大げさじゃない???って思われる気もするけど、個人的にはこの言葉が1番似合う気がする。
私自身、ここまで色んな大きさのアイドルを人並み以上は見てきたと思う。ここでいう大きさは規模のことで、日本を代表するアイドル、次いで2、3番手を争うアイドル、ファンとの距離が近い地下アイドル、その中間に位置するアイドル。感動したこと、夢を見させてもらったこと、元気をもらったこと、逆に幻滅させられたこともいっぱいあった。沢山のステージを見てきたけど、アチズに抱いた感情は今まで1回も感じたことがなかった。あたしにとって完全に未知の領域だった。
化粧・髪の毛のバチバチ具合、全員が憑依型のステージ、、、一見取っ掛かりにくいのもとても理解できる。けーぽを普段からよく見る友達に見せた時も、開口一番は「オラオラ系で怖い」だった。この良さを見抜けないのは勿体ないなあ、人生損してるよ~~~(オタク言いがちだよねこれ)って思ってた数日後に連絡がきた。「ハクナマタタ(WAVEのサビ歌詞)が頭から抜けなくて最近ずっと聞いてる」と。
ー【勝訴】ー
初見(初聞?)を超えた先には沼しかないんだってば…(笑)
このグループの沼が顕著になるのって、一瞬怖そうなヤンキー兄ちゃんたちのように見えて、180°違う一面を兼ね備えてることに気づいた時だと思う。「ギャップ」の振り幅が尋常じゃない。ステージ上とオフの姿にギャップがあるアイドルは山ほどいる、むしろギャップがある人たちの方が多いかもしれない。けどギャップのレベルを更新せざる終えなかった(笑)
怖そうな近寄りがたい兄ちゃんたちだから、みんなツンっっって感じで、ザ!!!クール!!!な感じ?って思ってたけど(ごめんね)、みんなでわっちゃわっちゃしてるし、仲良しだし、なんかギュってなってる(伝われ)(仲良しわちゃわちゃの最上級を伝えたい)
しかもこんなに楽しそうに可愛く笑うの~~~~~~~~!??(困り顔)ってなるんだよ…どういうことだよ………
オタク人生長い方であろうこのあたしですら衝撃でかすぎたよ(笑)そこらへんのカルチャーショック優に超えちゃったよ。
個人的にはここ数年で1番の衝撃だったので、こうやって記録してるけど、実際またこれをほかの人が同じようには感じないことも分かってるし、同じように感じる人もいるのかなあって考えると面白い。同じファンでも何が好きなのか、なんで好きになったのかは全く違うし。こうやって思うとやっぱりオタクっておもしろ~~~~~~っ最高!!!!!!ってなるね。
話がオタク最高!!!に逸れそうだったので、軌道を修正して。
【この人たち、いつかステージで綺麗に散ってしまいそう】
1人1人が魂を、そして命を込めて、作られるステージ上で、それは決して体力が尽きるのと同時に倒れてしまうのではなく、メンバーの情熱とか繊細さの塊が光り輝きながら、放たれる感じ。あたしたちが見ていたのは幻だったのかもしれないと思っちゃうようなアイドル。
アイドルはよく、「夢を見させてくれる存在」として表現されることがある。それは疑似恋愛の対象だったり、日常から離れたキラキラの世界に迎え入れてくれたり、嫌なことを忘れられたり、もしくは自分の夢をアイドルたちに託しているかもしれない。
アチズはなんだろう、幻想世界に連れて行ってくれるような感覚。
あたしがアチズに出会えたのは、残念ながらコロナが始まった後の話。実際に彼らの姿を見たことはまだない。そんな中で印象に残っている1つのツイートがある。(ニュアンスでごめんなさい)
「アチズのコンサートはやばい。頭がアチズしか考えられなくなるから。」
こんなツイートを見かけたらもう現場行くしかないでしょうよ。どのグループ、どのオタクにとっても、早くこんな闇の世界が終わって、平和に現場に行ける日々が戻ってこないかな~と途方に暮れるね。
見てるグループはいくつもあるけど、あっという間にとんでもないビッグになっちゃいそうな予感がするので、早いところ見たい会いたい。頭の中全部アチズにしてみたい~。そんな日が来た時には、この記事を思い出しながら現場に行こうと思う。最後に願いを込めて今回はおしまい。