【エッセイ】理不尽なサングラス(後編)
★前編はこちら★
店長からの電話がかかって来ました。
私「はい。もしもし。」
店長「ニューノマン様でしょうか?サングラスの在庫の件でお電話しました。」
私「あぁ。どうでした?」
店長「一応探したんですけど、どこの店舗にも在庫なくて用意できませんでした。すんません。」
ピキッ‼️(๑•ૅㅁ•๑)💢
なんだ『一応』って?
こっちはただ普通に買い物したかっただけなのに、思いっきり嫌な思いをさせられて、その対応が『一応』なのか?
私「なんなの?一応って?そんな適当な感じだから見つからないんじゃないの?他店舗に在庫ないなら次はいつ入荷の見込みなの?」
店長「あの商品はあの一点限りだったようでして、メーカーももう取り扱っていないようなので、入荷見込みがございません。」
私「よくそんな状況で、俺に譲れって言ってきたよな?その回答じゃ納得いかないから、あらゆる手段を尽くしてもう一回探して連絡して来い。じゃあな。」
そう言って電話を切りました。
後日、店長から電話がかかってきました。
店長「お調べしたのですが、やはり商品が無いようでして、、」
私「申し訳ないけど、あなたと話してても埒が明かないですね。御社の本部に連絡します。」
店長「はい。申し訳ありません。」
普段あまり怒らない私ですが、この時ばかりはぷんぷんだったので、次の日に同社のお客様センターへ電話をし、経緯を話します。
お客様センターの性質上、話を聞いて貰うだけで対応が完了しそうだったので、「店長の上司から私に連絡させるようにして欲しい!」とお願いしました。
後日、店長の上司である部長クラスの方から電話が来ました。
さすが部長クラス。対応がしっかりしています。
クレーム対応の基本は、
・相手の怒りのポイントをしっかりヒアリングし、共感する
・謝罪すべきポイントを明確にし、何が悪かったのかを具体的に謝罪する
・今後の対応について説明する。100%回答ができない場合は代替案を示す。
以上です。(ニューノマン調べ)
これらの対応がきちんと為されていました。
部長の話だと、私の家の方まで謝罪に来るとの事。
そこまでは面倒だなと思い断りますが、どうしてもとの事なので快諾します。
そして、当日。
部長と店長で待ち合わせして、近くのファミレスに入ります。
まずは手土産を頂きます。そして、謝罪を述べて貰いました。
私からは店長の教育がなっていない事を淡々と詰め、今後は改善すべきである事を話しました。
年齢が一回り近く離れている店長と、二回り近く離れている部長が20代前半の若者に詰められます。
偉そうに色々言ってしまいましたが、今回ばかりは許せなかったので。
最終的に、部長からはきちんと誠意ある対応をして貰ったので、ご足労頂いた事に感謝をして和解をしました。
部長「最後に、ニューノマン様にお詫びと言っては何ですが、新作のサングラスをお持ちしました。例のサングラスと同料金で提供いたしますので、もし宜しかったら試されませんか?」
こんな感じでちゃんと代替案も提案してくれました。
そう言われては無下にできないので、
「ちょっとトイレで試してきますね。」
と言い、3つ提示されたサングラスを試します。
一つ気に入ったのがあったので、それを購入する事にしました。
これにて一見落着です。
やはりサービス業たるもの、お客様を神として崇めろとまでは言わないものの、やはり筋が通っていて、当たり前の対応はして欲しいものですよね。
私も最初からこの部長のように、きちんとした対応をしてくれていれば、ここまで尾を引く事は無かったのかと思います。
今は567で小売りも大変だと思いますが、日本のオモテナシ精神を忘れずに頑張れ〜‼️