日本の悪しきビジネス慣習7選
ホリエモンこと堀江貴文さんがよくおっしゃることで、ノーテレフォンというのがある。
簡単に説明すると、電話は相手の時間を一方的に奪う最悪の行為だと言う事だ。
メールやLINE、チャットなどは自分の都合で相手に連絡をする事ができる。
しかし、電話は相手の都合の良い時にかかってくるものだから、それは必ずしも自分にとって都合の良いタイミングかは分からない。
ましてや、その電話の内容が自分にとって本当に必要な要件なのかも分からない。
だから、不必要な電話をしてくる奴とは付き合うなと言うのだ。
「上司に対して、チャットやメールだけの連絡は失礼だろ!」という上司に対しても、めげずにチャットやメールで連絡し続けろというのだ。
歌まで作っちゃってるから相当嫌いなんでしょうね(笑)
私自身も不要な電話は嫌いなタイプなので、その面ではとても同意できる。
ただ、相手が契約手続きを無視していたり、承認を忘れていたりして、追いかける時に電話をしなくてはならないケースもある。
また、メールやLINEだと齟齬が起きやすいような事も電話の方がよかったりもする。
更には、電話で伝えた方がお互い楽な場合もあるから、相手のスケジュールが分かっている場合は電話してもいいのではないかと思う。手短に要点のみを話すことを前提として。
以上のように、全ての面で完全同意ではないものの、ノーテレフォンのように、日本の悪しき習慣に対し真っ向に反発している考え方は非常に面白い。
今日は私も、無くなって欲しいと常々思っている日本の悪しき慣習を7つ程挙げていきたい。
商談で出されたお茶を飲むのは失礼
ここ最近はわからないが、新卒の営業職はそう習うことが多い。
でも、普通に考えて、折角出してくれたお茶を一口も飲まないなんて、あいてのおもてなしを拒否している事にならないか?
それに結局片付けるのは相手方なんだから、お茶がモリモリに残っていたら、こぼすリスクも出てくる。
訪問先でお茶を出されてあまりにもゴクゴ飲むのは良くないだろうが、会話が途切れた間にでも飲むのは全然いいだろう。
相手の事を思っているようで全然そうではない。
真夏のスーツ
これもクールビズなどで以前よりはいくらかマシになってるものの、猛暑日が年々厳しくなっているここ最近で、スーツが必須なのは、熱中症で倒れてしまえと言っているようなものだ。
スーツやシャツが汗でベトベトにくっついている中で、ハンカチで汗を拭き、団扇で仰いでいる姿は何とも見苦しい。
外回りだって華美な格好や、サンダル、ハーフパンツなどでなければ良いと思う。
沖縄のかりゆしなんかは本当に素晴らしい文化ではないだろうか。
通勤ラッシュ
これもコロナで幾分マシにはなってるが、まだまだ都内の朝は電車が混んでいる。
通勤ラッシュに乗っている人は、戦闘機のパイロットと同じくらいのストレスを感じているらしい。
毎朝が戦争並みのストレスだなんて、サラリーマンは全員うつ病になってくれと言っているようなもんだ。
勤務時間は、9時ー18時など均一的な決まりが、組織の統率力を向上させる面ももちろんあるとは思うが、勤務時間はもっとフレックスや在宅勤務を推進して、分散させるべきだ。
メール文面のルール
お疲れ様です。お世話になっております。など、ビジネスメールでは一定の定型文があるが、あれは無駄だと思う。
お世話になっております。○○株式会社の○○と申します。という文章を打つのに、1回あたり3秒掛かると仮定して、1日20本メールを打つとするならば、
20×240(年間勤務日数)×38(勤続年数)=182,400秒=約50時間
サラリーマン人生の中で、50時間も無駄な時間を過ごしている事になる。
メールは社内も社外も要件のみでよくないか?その方が相手にとっても自分にとっても無駄な時間を過ごさなくて済むようになる。
お客様は神様
日本はおもてなしの文化があり、顧客満足主義というのは素晴らしい考えてだと思う。それが仕事のやりがいになっていたりもする。
しかし、だからこそサービス提供者側は、顧客に振り回され、悩み、ストレスを抱える。顧客満足の達成が従業員達の大きな犠牲の元に成り立っているとしたら、それはいかなるものか。
顧客満足度のために万が一従業員に対してハラスメントが起きてようなものなら、健全ではないだろう。
海外の小売だったら、従業員が歌いながら接客したり、客が来てもスマホいじってるなんてのはザラにある。
それくらいを許容できる世の中の方が多くの人が幸せになれるのではないだろうか。
本当に高い品質の接客を求めるなら、それは高級店だけでいいと思うし、コンビニや牛丼屋に高いサービスレベルを求めるのは間違っている。
時間・納期の厳守
日本の交通インフラは時間にとても正確だ。配達なども指定された時刻にほぼほぼ届けられる。
それが当たり前であるからこそ、破られた時に大きな避難を被ることになる。
時間が守られないと、予定も崩れてしまうし、相手方は困ってしまうのだが、お互いにギチギチにしてる事によって、これも大きなストレスになっていないだろうか。
納期を間に合わせるために神経を擦り切らせ、無理な残業をして、心身ともに疲弊する。
海外だと平気でバスや電車が遅れ、頼んでいたものも届かない処が忘れられていたり、担当者がバケーションで不在だったりする。
遅れる旨の事前の連絡や、引き継ぎなど、しかるべき対応はあって欲しいが、時間厳守に対してもう少し寛容な世の中になった方が、みんなが幸せでいれるのではないだろうか。
最後に
以上が私が思う日本の悪しき慣習である。日本の慣習は、顧客の都合や満足を満たす事で、それが働く人達の不満足を生み出している事が多い。
顧客もサービス提供者も、互いが互いの立場になって考えていく事が、より良い世の中を作っていく事に繋がるのだと私は思う。