【妄想小説】エモいロマンス劇場・東京編(前編)
先日、花音んさんこと姫に、サムネに貼ってある表紙を作って頂きました。
以前アップした、大阪LOVERの東京編を作って欲しいとの事で、表紙だけ先に頂きました。
ここ最近、note界では表紙を作ってから小説書くのが流行ってるのでしょうか?
いつも私にサプライズをして頂き、本当にありがとうございます!
御所望とあらば、書きますとも、そりゃもちろん!
という事で、大阪LOVERの東京編にいきます。
※今回は官能表現は一切除き、純粋なラブストーリーとなっています。
大阪LOVER(東京編)
再会
その日俺は東京駅で、かおんと待ち合わせをしていた。
かおんが東海道新幹線の改札から出てきた。
「お待たせー!」
「おう!久しぶり!」
一ヵ月ぶりの再会だった。
かおんが東京に来る予定ができ、どうしてもディズニーランドに行きたいとの事だったので、2人で待ち合わせをしていたのだ。
かおんはディズニーランドはおろか、東京に来るのが初めてだったらしい。(ディズニーランドは正確には千葉だが、、)
俺たちはそのまま車でディズニーランドへ向かい、車を止め、駐車場を出た。その日はクリスマス間近の寒い日だった。
「いやー、寒いね。」
「もうすっかり冬だね。」
「はい、あっためてあげる。」
「ありがと❤️」
かおんと手を繋ぎ、パークの入口へと向かった。
パーク内に入ると、そこは夢の国だった。
「ねぇ、お揃いのカチューシャ買わへん?」
「えー、やだよいい歳して。」
「なんでや!うちにとって初ディズニーという記念すべき日なんや!夢叶えて〜よ〜。」
「わかったよ。夢の国だし今日はいっか!」
俺たちはワールドバザール内にあるショップで、それぞれミッキーとミニーのカチューシャを買った。
「ハハッ!やぁ!僕ミッキー!夢の国へようこそ!(ミッキー声)」
「なんや、あないなことゆうて、めっちゃノリノリやんか。ミッキーのカチューシャ、よう似合うとるよ。」
「ミニー!僕に着いてくるんだ!さぁ、冒険の旅へ出かけよう!」
「はいはい(笑)ミッキー、あなたが言うならどこまでもついていくわ❤️」
こうしてディズニーランドデートは、スタートした。
ディズニーうんちく
「知ってる?まぁ、知らないか。」
「言う前から決めつけんな(笑)」
「ディズニーランドはね、ワールドバザールを出て、左から時計回りにアトラクションを回っていくと、ちゃんと時系列のストーリーになるよう設計されているんだよ。」
「そうなん?」
「だから、過去のアドベンチャーランドからスタートして、現在のファンタジーランド、未来のトゥモローランドへ行く流れになってるんだよ。」
「へぇー。」
「前ならそれを逆手に取って逆回りをすると、比較的乗り物が空いていたんだけど、今はトゥモローランドにも人気アトラクションが増えちゃったから、逆回りの意味があまり無くなってしまったんだ。」
「ふぅーん。」
「あとはファストパスって知ってる?」
「発券するとアトラクションが優先的に乗れるやつやろ。いくら初ディズニーでもそれくらい知ってんで。」
「そう!以前はアトラクション近くの発券機でファストパスリマインダーを取得しなくて行けなかったんだけど、今は公式アプリから簡単に取得できるようになってるんだよ。」
「へぇ、便利になったもんやなぁ。」
「さすがの夢と魔法の王国も、コスト削減は魔法でどうこうなる問題じゃないから、ITに頼らざるを得ない時代が来ちゃったんだね。今後、現実とITの王国にだけはならないようにして欲しいものだね(笑)あとはね、、」
「えっ、まだ続くの?!ウンチクはもうええから、アトラクション乗ろうや!」
「頼む!これだけは喋らせて!ウォルトディズニーの名言を。“Maintaining status quo is the same as retreating.”」
「急に発音めっちゃいいやん(笑)」
「この英語の意味は、“現状維持では、後退するばかりである。”そうゆう意味なんだ。俺はこの言葉が大好きでね。ウオルトはこの名言とは別に、“ディズニーランドが完成することはない。世の中に想像力がある限り進化し続けるだろう”とも語っていて、変化することの重要性、前進することの必要性を語っているんだ。」
「あ、、はぁ。」
「つまりは、現状維持に胡座をかいているようでは、時代や他社にあっという間に抜かれて、どん底に突き落とされるって事だよね。だからディズニーランド及びシーは、常に新しいアトラクションやショーなどがリリースされているんだよ。俺もこの言葉を胸に、常に自分をブラッシュアップしなきゃいけないと思っているんだ!」
「(ディズニーウンチク語る男、マジで嫌いやわー)へっ、、へぇー。」
「おっと、語りすぎてごめんよ!それじゃまずはカリブの海賊に乗ろう!」
「(ほ、、やっと終わった、、)ほんなら、、、いこか、、、」
後編へと続く
※この記事は白さんに生み出して頂いた、蘊蓄ばかりを言う「ウンチクマン」の影響を大きく受けています