オリジナルプロダクトを作るために
どぉもぉ❤️GeekSaloonアルティメット総書記のDECAです。今回は珍しくちょっと偉そうな記事を書いてみます。
普段、何気なく「プロダクトやサービスをリリースする」と使っています。この記事を書こうと思ったきっかけは、ある日オリジナルプロダクトの企画の相談をある受講生からされた時でした。
これまで2つのプロダクトを作ってきましたが、カタカナ語の本来の意味や、自分の中でもどういう風に考えてプロダクトを作ったか、うまく説明できませんでした。
そこで今回、改めて受講生が最終目標の「オリジナルのプロダクト/サービスをリリースする」ためにどんな考え方が必要かを自分なりに書いてみました。この記事が少しでもオリジナル開発の手助けになればと思います。
プロダクトが作られ続けている現状
現在世界ではどれだけのアプリケーションがリリースされているのか、簡単にネット検索で調べてみました。(一次資料には目を通せてないので、あくまで参考までに)
「Google Play」内のリリース数は2017年時点で360万、
「Apple Store」内のリリース数は2017年時点で220万となっています。
2020年現在では、さらに多くのアプリが加速度的にリリースされていることが容易に想像できますね。
ある記事ではAppStoreでは1日1800件以上のアプリがリリースされているという数字を発表していました。
これにネットワーク上のWebサービスまで含めると、簡単には観測しきれないほどのプロダクト/サービスが毎日新しく生み出されているんですね。
そもそも「プロダクト/サービスをリリースする」とは?
普段何気なく「プロダクト」というカタカナを使っていますが、本来はどういった定義なのでしょうか?知ったかぶりをせずに、大人しく辞書を引いてみましょう。
プロダクト [3] 【product】
製品。生産品。製造物。特に、工業製品。
(三省堂 大辞林 第三版)
ふむふむどうやら「製品全般」のことをなんとなく「プロダクト」と読んでいるんですね。この「製品」の中にはサービスなども含まれるみたいです。ではサービスとはなんなんでしょうか?こちらも辞書でひいてみました。
サービス [1]【service】
( 名 ) スル
①相手のために気を配って尽くすこと。 「家庭-」 「 -精神」
②品物を売るとき、値引きをしたり景品をつけたりして、客の便宜を図ること。 「少し-しましょう」 「出血大-」 「アフター━-」
③ サーブに同じ。
④ 〘経〙 物質的財貨を生産する労働以外の労働。具体的には運輸・通信・教育などにかかわる労働で、第三次産業に属する。用役。役務。
⑤英国国教会における礼拝およびそのための曲。
(三省堂 大辞林 第三版)
この記事で使いたい「サービス」はどうやら④が近そうです。経済活動の一手段ということらしいです。では最後に「リリース」ですね。
リリース [2]【release】
( 名 ) スル
① 離すこと。放つこと。開放すること。
② 投球動作の中で、球を手から離すこと。
③ 釣った魚を水の中に返すこと。放流すること。
④ CD ・ビデオなどを、新たに発売すること。
⑤ ⇒ レリーズ
これはシンプルに動詞的に捉える①が近そうですね。商業的にみたら④もそうですね!まとめると、「プロダクト/サービスをリリースする」とは、
ネットワークという通信媒体を用いて、製品として作成されたアプリやWebサイトといった「プロダクト」をユーザーに「サービス」として展開するために、世界に向けて「リリース」する。ということですね!
ネットワークプロダクトの価値
今回は我々がプログラミングを用いて作る、「ネットワークプロダクト」の存在意義について考えていきます。一般的にネットワークプロダクトは2種類のタイプに分けられます。それは課題解決型と価値提供型です。
課題解決型
GeekSalonのアイデア道場では主に「課題解決型」の企画を考えることをベースに行われていますね。日常に存在する「めんどくさい」を、ネットワークプロダクトで解決するものです。
「普段こんな問題がありますが、私のこのサービスが実現したらこのような理想状態になりますよ」といった感じの謳い文句で、ソリューション(解決法提示)マーケティングが可能でしょう!
課題解決型プロダクトの存在意義は、ユーザーの声に耳を傾け、プロダクトを通して問題を取り除き、”利便性”をユーザーに届けます。
時間や物理的な障壁を、ネットワークという情報空間で再現して解決するものですね(書類作成を手書きからワープロにしたり、お店に行かなくても自分のサイズにあった服を買えたりしますね)
価値提案型
これはゲームコースなどで自然とみられるものですね。本質的にユーザーからは事前に求められていない、新たな価値を開発者側から提案するものです。
課題提供型はユーザーからの声にレスポンスするものですが、価値提案型はまだ世界に見出されていないモノにフォーカスを当て、プロダクトを通してその真価と可能性を投げかけるものです。「共感してくれるユーザーの潜在的なニーズを呼び起こす」プロダクトです。
しかしながらこの価値提案型は「ユーザーが提案されたモノに価値を感じない」ことがママあるのです。開発者は「共感してくれるユーザーがいるはずだ!」と信じてプロダクトを制作します。
ですが、ユーザーがまだ価値を見出していないので、適切にニーズを刺激することが困難となっています。「自分の中では面白いと思っているモノ」がどれだけ多くの人の心に刺さるか、ユーザーのニーズを満たせるかが鍵になります。
そのぶん、共感を生んでファンが生まれる時の喜びは課題解決型とはまた違ったものになるでしょう。
まとめ
企画面談などでは受講生のアイデアを聞きます。学習している言語や想定するデバイスの特性を活かして、より具体的に「プログラミングで実現するには」を考えていきます。
この時、受講生のプロダクトを作る理由をしっかりヒアリングして、設計思想を明確化することが必要だと考えます。最終目標のリリースを完了させるためには、アイデアよりも理由作りが大切です。
「このプロダクトが生み出す価値と、ユーザーがどんな体験をするか」を明確にストーリーにすることでオリジナル開発の醍醐味である「個性あふれるこだわり」が生まれます。開発者としてのこだわりと個性が生まれることで、プロダクト/サービスのクオリティと、プロダクトへの愛情に影響してきます。
「なぜリリースをするのか?」が、プログラミングの技術に不安を抱える初心者受講生には必要ですから、その手助けをする企画面談だといいですね!