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月刊想造楽工vol.36「ゆかいに生きるために」
こんにちは、想造楽工班長のよりこです。
もういーくつ寝るとお正月。
本当に無情なまでにあっという間に月日は過ぎるので、今年もちょっと振り返りをしてみます。
みなさまそれぞれに、どんな一年だったでしょうか。
想造楽工、もとい株式会社ニューモアは、相も変わらず八王子の片隅にてコタツを中心に回した2024年でした。
2023年度で多くの学生インターンさんが卒業し、4月からは新体制で運営スタート。
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個人的には今年、自分の仕事を切り出して人にお願いをすることの奥深さを知った年でした。
もちろん仕事は仲間たちと分担しているのですが、今まではどちらかというと自分の苦手なことを得意とする人に担ってもらっていた感覚で、デザイン作業だったり、ものづくりは基本ずっと自分が大部分を担ってきていました。
パソコンでも手作業でも、自分でやることがあまりに当たり前だったし最短ルートだし、やり甲斐なのでほかの人にお願いするものではないと思い込んでいましたが、
一方で生産キャパも痛感していて。
仲間が増えたり事業を広げるということは、当然売上を上げねばということ。売上を上げるには単価と生産量のどちらもアップが必要なわけですが、長年頭の痛い話題でした・・・。
パートナー施設さんは定期的に絵の制作をしてもらっていて、素敵な絵が沢山上がってきてもこちらで形にできるキャパが多くないことも悔しい。
ただデザイナーるんるんの本格加入により環境が一変。抜群の感覚と吸収力(そして類稀なる面白さ)を持った彼女にデザインを作ってもらうと、「自分がつくるより良いものができる」と自然に思えたのです。
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そのことにより作業が分担でき、ご依頼者さんとのすり合わせやディレクションの時間が増え、結果、より良いものを、無理ないスケジュールで提出できるようになりました。
ふと思い返すとこれは、想造楽工の仕組みとも同じことでした。元々絵を描くことが好きでものづくりの道に入りましたが、利用者さん達の描く絵が素敵で自分が描くよりずっと良いものができると感じ、だったら自分の役割はデザインだ、と至りました。
誰にしても、役割は巡りまわっていくんだなぁと。
他のメンバーも個々に本当に素晴らしく、それぞれが求める以上のことを連携して担ってくれて、
おかげで2024年は夜な夜な作業をする日も減り、過去にないほど無理のない動き方で過ごすことができました。
少し前まではこの「無理のない動き」を妥協じゃないか、全力でやってないのでは…なんて感じる性分だったけれど、1人のマンパワーでは結局持続不可能で、それがチームの必要性なんだと実感しました。
体力的にも心にも余裕がないと誰でもピリピリしますよね。人と向き合うにはある程度の心の余裕が必要で、余裕があるとその人の面白いところ、素敵なところを見つけることができ、空間全体が明るくゆかいになっていく。
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ガムシャラにやることも、締める時は締めることも大切ですが、
働くことは、生きること。
ゆかいに働けたら、ゆかいに生きることができる。
あとそれは精神面だけの話ではなく、生み出すものづくりにも現れると思います。
そうそう、想造楽工プロダクトにおいて大切にしたいコンセプトが今までは明文化されてなかったのですが、今年ようやく設定できたんです。
「くらしのそばに、おニューなユーモアを。」です。
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日常ど真ん中の必需品ではなくても、ちょっとしたところに居てクスリと微笑んでもらえるような存在感。
そうしたものづくりを目指すのに自分たちが眉間に皺を寄せながら仕事してたんじゃ、きっと成り立ちません。
手を抜くってことではなく、「ゆかいに働く/ 生きる」ためにどうすべきなのか。
これからも研究していきたいと思っています。
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そんなわけで今年、仲間たちのおかげで多少のゆとりが生まれたことで、この先の動き方を考えたり、見つめ直したりする時間が持てました。
その結果、想造楽工広報のためにももうちょっと外に出ていこうと思えたり、ちょいと先の大きな夢が!定まったりしました。
想造楽工の2025年は間違いなく、
もっともっとパワーアップできると思います!
それもこれも、
依頼をくださるクライアントの方々、
プロダクトをお取り扱いいただく店舗さま、
併走していただく全国7箇所のパートナー施設のみなさま、
そしてこうやって読み物を読んだり応援してくださるみなさまのおかげの一言につきます。
まずは健康に健全に、事業を続けられていることに感謝して。
2025年がみなさまにとって、多幸とユーモアに満ちた年になりますように。
良いお年を!
想造楽工 / 株式会社ニューモア代表
みやじま よりこ
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