「newmoでやりたいことが多すぎる!」Beer Bashイベントで溢れ出た代表・青柳の事業にかける想い
newmoのエンジニアチームが、社員やその知り合いを招いて開催するカジュアルなイベント「newmo Beer Bash(ビアバッシュ)」。今回は5月中頃に開催した様子をレポート。事業内容や方針、参加者の質問を受けるなかで、newmo代表である青柳直樹(以下、naokiさん)の発言がどんどんエモーショナルになり、改めてnewmoへの熱意を感じる会となりました。
今回のnoteでは、イベント時に溢れ出たnaokiさんの熱い想いを一部お届けします!
▼第1回目Beer Bash開催レポートはこちら
メルカリ参画前にライドシェア事業を志すも断念。7年の時を経て、熟した機運とnewmo創業にかける想い
当日は金曜夜の開催でしたが、会場のCIRCLE by ANRIに約30人の方が仕事終わりに参加してくださいました。newmoの事業紹介の後、改めてnaokiさんより起業に至るまでのエピソードが語られました。
naoki:すでに他のメディアでもお話ししていますが、僕はメルカリグループへ入社する前、ライドシェア事業で起業するつもりでした。そのために、タクシーの二種免許を取得し、タクシー会社の方々に混ざって研修を受けるなど具体的に動いていました。当時、研修に参加しているのは就職先が決まっている人しかほぼいなかったため、就職先も決まっていない私は浮いており、他の人から「就職先の営業所を紹介しようか?」と声をかけてもらうことも(笑)。
しかし当時は孤軍奮闘状態で…。7年前は規制の壁がまだまだ厚く、いろいろな方に協力を仰ぎましたが、機が熟しきっておらず、色々な事情から起業を断念することにしました。メルカリグループへ入社後は、このときのモヤモヤした気持ちは全くなくなり、思いっきり仕事に打ち込みました。
メルカリグループでの仕事は本当に楽しかったです。もっと頑張っていくつもりだったので、ライドシェア事業をやりたい気持ちは抑えていました。しかし、2023年の夏、国内でライドシェア解禁の議論が始まり、「今こそチャンスなのでは?」と気持ちが大きく動きました。そこから、色々な方に協力をいただき、newmoを設立することが出来ました。快く送り出してくれたメルカリグループのみなさんには、とても感謝しています。
newmoは、メルカリがあったからこそ誕生したものだと思っています。7年前にライドシェア事業で起業していたとしても、今のような心強い仲間は集まっていなかったかもしれません。なにより、メルカリグループ時代の経験が今、newmoで活きています。まだサービスをリリースできていませんが、必ず大きな波を作ります!
「人は必ず移動する」だからこそ、ライドシェアなら地域と人の可能性を引き出す役割を必ず担える
続いて、newmoのミッションである「移動で地域をカラフルに」に込めた想いについて話がありました。
naoki:一昨年、子どもと一緒に北海道へ旅行にいきました。美味しいジンギスカンを食べたいなと思い、とあるレストランに行ったのですが、なんと帰る頃には外は猛吹雪になっていました。タクシー会社に連絡したところ「30分以上待つことになります。それでも呼びますか?」と言われ、結局1時間ほど雪の中を歩いて帰ることになったのです。せっかくの家族の思い出にと思って出かけたのですが、吹雪の中を歩く子どもを見て、とても残念でしたし、申しわけない気持ちでいっぱいでした。
そもそも、人は必ず移動します。大切な人に会うためや経済活動のためなど、理由はさまざまですが、行動の際に「移動」は必ず発生します。都心に住んでいると不便さを感じることは少ないかもしれませんが、少し離れると「移動手段がない」ことでの不便さを実感する人はとても多くいます。
また、ドライバーの高齢化などで移動手段が減り、日本各地にある観光資源の魅力が伝わらず、衰退しつつある地域が増えているという問題もあります。newmoでは、日本各地の潜在的価値や魅力を引き出したいと思っています。
同時に、ライドシェア事業を通じて地域の方々が助け合える手段になるだけでなく、移動する人と提供する人が対等な関係になる世界を作りたいと考えています。タクシーに限らず、サービスを提供する側・される側のどちらかに力が偏ることもあります。僕らは、その関係をフラットにしたい。newmoのコンセプトムービーで、ドライバーと乗客が入れ替わるシーンで締めくくっているのは、そういったフラットな世界観を表現するためです。
newmoは、移動手段を増やすことで、それぞれの土地だけでなく、ドライバーや乗客の人生もカラフルにしたい。その想いを込めて「移動で地域をカラフルに」というミッションを作りました。
Q&Aタイム!「newmoの英語対応は?」「車内での“話しかけないでモード”への対応は?」
当日の会場からは、今後提供予定のサービスに関する質問も飛び交いました。その一部をご紹介します。
Q1:白馬やニセコなど、日本にはインバウンド観光で訪れる海外の人たちも多いです。newmoのサービスでは英語表記にするなど考えていますか?
naoki:英語に限らず、中国語にも対応したいと考えています。僕らは2025年に開催される大阪・関西万博を見据えてタクシー・ライドシェア事業を進めています。インバウンド観光で訪れる方々も使えるようにしないと意味がない。英語や中国語などのインターナショナル対応は競争優位にもなるはずなので、しっかりやりたいですね。
Q2:タクシーではあまり話したくない乗客もいると思います。newmoのアプリは不要な会話をしなくてもいい仕様になっていますか?
naoki:前提として、タクシーに乗る方々には「あまり話したくない人」だけでなく、「話したい人」もいます。なので、どちらの要素も求められているんです。
実は先日、僕は1日だけ大阪でタクシードライバーをしました(※)。4組のお客さまに乗車いただきましたが、そのうち1組のお客さまは高齢で、老人ホームまでお送りしたんです。その方はいろいろ会話をしてくださり、別れ際には「新人さん、頑張ってね」と手を振ってくれました(笑)。もう1組のお客さまは乗車後すぐに「話しかけてほしくない」という雰囲気だったので、「この道ですね」と目的地の確認をしてからは話しかけませんでした。
「話したい」「話したくない」という要望に関して、newmoではお客さまが選べる状態にしたいと思っています。目的地確認や必要最低限の接遇はしつつ、「話しかけないでほしい」のであればその旨をドライバーに伝える機能をサービス内で実現できればと考えています。車には必ずドライブレコーダーをつけ、アプリと連携してSOS機能や位置情報機能を搭載し、不安を感じる方にも安心していただけるようにしたいと思っています。
Q3:newmoのプロダクトでは、カーナビ的なナビゲーション等のサポートまで提供していくのでしょうか?
naoki:ここはプロダクトのメンバーからぜひ。
ugene(プロダクトマネージャー):はい、マッププロバイダーやナビゲーションのサービス等とも連携をしていく予定で、色々な事業者様とも話をしています。ドライバーのみなさんに便利なUXを提供していきたいので、これに限らず、いろいろなテクノロジーを持つ事業者とは、幅広く連携していくことを考えています。
「とにかく、newmoでやりたいことが多いんです」
最後に、今後の展望について触れ、Beer Bashを締めくくりました。
naoki:とにかく、newmoでやりたいことが多いんです!ずっと胸の内で温めていた事業に携わることができてすごく楽しいですし、どんどん事業が広がっています。そのために多くの仲間が不可欠なので、チームの拡大も進めています。
newmoを通して、人・地域がよりカラフルでワクワクする社会を夢想しながらも、まずは無事にサービスをリリースし、多くの方々に安心安全に使っていただき、移動にまつわる負を解消していきたいと思います。着実にやるべきことをクリアしつつ、一歩ずつ、newmoが目指す世界観へ近づいていきたいです。
隔週でBeer Bashを開催していきます!
newmo Beer Bashは今後、隔週での開催を予定しています。興味がある方は、お知り合いのnewmo社員やメンバーのX(旧Twitter)経由でお声がけください。
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