[拡大版]元統一教会の罪と罰

3つの切り口で教団解散狙う

 僕らの若い頃にはハロウィンなど日本にはなかった。世界の宗教がらみのお祭りをいとも簡単に流行りのように受け入れる人々。しかし、いま若い人たちは、自分が眠ることになる墓が何宗なのか、知っているだろうか。ところが、カルトはそういう人々の心に忍び込んでゆく。日本は無宗教国家ともいわれるが、多くの人々は宗教心を持つ。信教の自由はいいことだ。宗教名を堂々と名のる政党があってもいい。ただ、戦争につながるような宗教間、教派間の争いは、まっぴら御免だ。みんなが認め合う世界がいいに決まってる。しかし、この不思議な国、日本でいま起きていることは・・。

 安倍元首相の銃撃死から4カ月余。旧統一教会問題に、危機感を深めた岸田政権がようやく法的対応に乗り出した。教団の自民党政権への浸透、霊感商法被害の相次ぐ表面化で国民の支持率が急降下、これがもたつく岸田首相の背を押した。法的切り口は3つから成る。この切り口で教団を解散などに追い込む狙いだ。苦境を打開のため河野太郎・消費者担当相が「遣唐使(検討氏)」とも揶揄される岸田首相をせっ突いた。

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