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宮古島に初来島、あれから30年。

日本は世界の縮図、と言われる。

とすれば、わたしは日本の縮図は宮古島であると思う。

「車がないと生活できない」というアメリカ人。たしかに日本と比べ国土が段違いに広いからそう言うのも仕方ない。が、昔、この日本で米軍基地に勤めていたNAVYに「運転免許もなく暮らしている」と言ったら嘲笑われた。文字通り彼はわたしを嘲っていた。どっちがバカなんだろう、とこころの中でメンチを斬ったのがなつかしい。

宮古島に移住して来る人たちに共通しているのは、そのアメリカ人の「車社会が当たり前」という偏見だ。

わたしはそれを搭載していない人間の数少ない部族かもしれない。生活圏さえ選べば、車を所持しなくとも暮らすのには十分な離島である。

つまり人生計画との整合性がバランスしていれば、偏見理論は成り立たないのだ。

パズルのワンピースのように、狙ったマップにはまれば吉(よし)。


宮古島に訪れて、今日でちょうど30年。

島の表情は大きく変わってしまったが、

島から吹き出でる愛はあの頃のまま。


いつもどうもありがとう。感謝しております。


Emeru

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