宮古島のいいところは?と訊かれ
宮古島に移住したてのころ、三線教室のお師匠に、
「宮古のいいところは何ですか?やはり海ですか?」
と訊かれたので、瞬時に、
「地べたです。」
と答えた。
すると、「めっずらしい~!」と笑いながら関心をもたれた。
というのも、と意訳を加えこう話した。
「はじめて宮古島に来た時、この島は祈りの島だと感じたんです。
当時(1990年代)は、今よりももっともっと神事が盛んで、あちこちの御嶽で祈りを捧げる司や神んちゅが数多くあったように思います。
その祈りが神さまに通じて、その力がこの市街地であっても、なんというか胸を揺さぶるほど熱く優しく手厚く見守られているような気がしました。
地べたから吹き上げるような、愛というか慈しみというか。
貧しくともみんなで助け合い、分け合って共に明るくしあわせに暮らそうね、だいじょうぶだいじょうぶ(なんくるないさ~)、と笑顔で言ってもらえてるような。
多くの祈りが神さまを通して宮古島や島人をまもっているんだと思います。
かつてわたしが経験したことのない高揚感をもたらしてくれるこの島に、きっといつか戻り住もうと決めたんです。
地べた。
言い方は変ですけどね。」笑)
師匠:「あー、もう最近はもう、めっきり減ってしまいましたね。
でも、不思議と神んちゅのお役目はちゃーんと引き継がれていき、
なくならないんですよ。」←(まーこれは内緒ですけどね、と言わんばかりの小声で)
「お役目を担われる方は、大変ですよね。
以前、中古物件を探していて、あっここいいな、と思ったのがあったんですけどその集落は御嶽へのお参りや役割が回ってきたりが厳しそうだからやめました。」笑)
師匠:「ほっほ。そうですか。」笑)
今日そんなことを思い出しながら、地元愛、島愛=地球愛に繋がっていくんだと、改めて思った。
自然をたいせつにする心=地球愛なんだなぁ。
Emeru