見出し画像

美味しんぼに影響されて初購入した黒酢


シーズン1第96「やわらかい酢」

「純粋な醸造酢ではなくて工業用アルコールで増量した酢も醸造酢として売り出されているんだよ。」

「やわらかい酢」より

この回の脚本は、嫁が使った酢で作ったしめ鯖に、食あたりした旦那へ、ちゃんとしたしめ鯖を食べさせたいと、本物の酢を求めて鹿児島へ飛ぶ。


桜島をバックに沢山の壺が並べられ、野ざらしにされた酢造りの壺畑
の光景にも圧巻だが、毎日すべての壺をひとつひとつ確認して作業する職人さんの、手のかかった仕事ぶりに感動した。

わたしは、日ごろ特に酢にこだわりはなかったが、この回をみて早速スーパーへ買いに出かけた。

値段は一般的なものと比べて倍もするが、鹿児島へ旅行したおみやげと思えば安いものだ。

鹿児島の黒酢

いま、おうし座に木星が滞在しているせいもあってか、「美食」というか、素材ひとつにしても、丁寧に吟味し、こだわりの一品が食べたいという気持ちになる今日この頃。

ちなみにこの黒酢は、まろやかでさわやかでツンとしない、あの鹿児島の大地にそよ吹く風が胸を撫でるような味わいがした。

黒酢ができるまでのそこでの環境や手のかかる工程を知って口にするのと知らないとでは格段にその有難みに深みが加わる。

わたしはご飯に垂らして刺身で食べたが、美味しくて有難すぎて泣けた。

思えば美味しくて涙が出たのは、昔神奈川県の小坪漁港で大きな鯵を一匹買ってきて、塩焼きで食べた時の感動以来だ。

「美味しんぼ」の話に戻ると、このアニメ漫画の主人公である山岡は、食に関する幅広いセオリーを教えてくれる。
そしてそれが毎回心に響く。

美味しんぼ - Wikipedia

ひょっとしてと思い暦を見ると、アニメ化された1988年に木星という歳星(流行を示す)は、現在と同じくおうし座を訪ねていた。

おうし座=本物へのこだわり、こえた味覚など優れた五感、伝統食文化など豊かさを表す。

便利な世の中になったとはいえ、プラスチック製品に囲まれ電子レンジで調理するものが溢れた味気ない現代に、いま一度温故知新に触れるにはよい一年となりそうだ。

Emeru






いいなと思ったら応援しよう!