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ピザ配達員が燃えさかる家から子ども5人を救出…両親はデートで不在だった

いま「彼こそ本物のヒーローだ」と全米から賞賛を集めているのは、米インディアナ州のニコラス・ボスティックさん(25)だ。燃えさかる家に二度も入り、自らを危険にさらしながらも5人の子どもたちを救出し、話題となっている。

ラファイエット市警のランディ・シェラー警部補がABC NEWSに語ったところによると、火事が起こったのは7月18日の深夜24時過ぎだった。

給油のために車を走らせていたボスティックさんは、2階建ての家が燃えていることに気が付いたが、携帯電話を家に置いてきてしまっていた。911への連絡手段を探している間に手遅れになると考えたボスティックさんは、すぐに車を停めて火災現場へと走ったという。

裏手の鍵のかかっていないドアから逃げるよう声をかけたが、返事はない。すでに家にいた全員が避難したかもしれないが、誰かがまだ中にいる可能性もあるとボスティックさんは考えたという。彼が炎と煙が猛威を振るう家に入り2階に上がると、1歳の子どもを含む計4人が眠っているのを発見し、連れ出して避難させた。

「私が『もう誰も残っていない?』と聞くと、子どもたちは『6歳の女の子がまだ中にいる』と言うんです」とボスティックさんは救出時を振り返る。彼は躊躇せずに踵を返し、再び炎の中へと戻って行った。

「ボスティックさんは、シャツを巻いて口と鼻を覆い、オーブンのような家の中を這って進みながら、泣き声を頼りに子どもを探したそうです。見つけ出した子どもを抱えた彼は、2階の窓から飛び降りたんです」というシェラー警部補のコメントをPeopleは伝えている。最後に助け出された少女は、脚にかすり傷を負うだけで済んだという。

当時、子どもたちの親であるデヴィッド・バレットさんは妻と出かけて不在だった。年長の18歳の娘・セイオナさんに、3人のきょうだいと泊まりに来ていた妹の友人の子守を頼んでいたというバレットさんは、「ニックは神の使いだったと感じています。彼はかけがえのないものを救ってくれました」とBased in Lafayette, Indianaに語っている。

ボスティックさんは煙を多く吸い込んでおり、腕にひどい切り傷を負って入院した。しかし大事には至らず、すぐに退院したという。

「正しい時、正しい場所にいてよかった。もしまた機会があったらきっと同じことをするでしょう。自分がどんなリスクを負っているのかはわかっていました。次の瞬間、死ぬかもしれないということも……。でも、1秒1秒が大切なんです」とボスティックさんはABC NEWSに対してコメントした。ピザ配達員が燃えさかる家から子ども5人を救出…両親はデートで不在だった (msn.com)

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