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野良猫増やさニャい 殺処分ゼロの自治体、ふるさと納税で対策費募る

埼玉県越谷市が野良猫対策にあてる寄付をふるさと納税で募っている。目標額の370万円に対し、寄付額は2日、100万円を超えた。7月24日の期限までに集められるか。

 猫は2カ月間ほどの妊娠期間で、一度に平均4~8匹ほどを産む。春先に生まれたメスの子猫はその年の秋には出産可能になり、子猫が離乳する約2カ月後には、次の妊娠ができるため、計算上は、1匹のメス猫が1年間で20匹以上に増えるとされる。

 市保健所生活衛生課によると、多くの自治体と同様に越谷市でも野良猫が増え、糞尿(ふんにょう)や鳴き声による生活環境の悪化を訴える相談や苦情が多く寄せられているという。

 昨年度は41匹の野良猫を収容したが、ボランティアらの協力で新たな飼い主を見つけるなどして、2015年度以降は殺処分ゼロを続けている。

 市は猫の不妊・去勢手術の補助金として、毎年100万円を予算に計上し、昨年度は216匹の手術に補助金を出した。限られた税収や市民の理解を考えると、これ以上の増額は難しいのが現実だという。

 そこで市は、地域課題の解決のための具体的なプロジェクトや使い道を示し、寄付を募るふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」の「ガバメントクラウドファンディング」で4月25日から募集を始めた。

 プロジェクトのテーマは「あなたの思いが小さな命をつなぐ」。まず、計画や対策を立てるための現状把握が急務として、野良猫の生息数調査に210万円をあてる。「繁殖期が続く9月までには調査を実施したい」と鈴木一良課長。このほか、収容した動物の治療に必要な用具や医薬品の購入費に140万円、野良猫の不妊・去勢手術費の増額に20万円をあてる方針だ。

 目標額に達した時点で募集は終了する。寄付は(https://www.furusato-tax.jp/gcf/1642)へ。問い合わせは市保健所生活衛生課(048・973・7532)。野良猫増やさニャい 殺処分ゼロの自治体、ふるさと納税で対策費募る (msn.com)

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